AQUOS sense9はバーチャルHDR以外に『滑らかハイスピード表示』というフレームレート拡張機能も搭載。フレーム間に黒画像を挿入することで(目視では認識出来ないはやさ)、残像感の少ない滑らかな映像表示を可能に。

滑らかハイスピード表示機能はAQUOS sense8の時点ですでに採用されており、検証において確かな効果を実感。AQUOS sense9では最大フレームレートが180Hzから『240Hz』まで拡張されています。1秒間に『60コマ』分多く画面を更新出来るようになったということ。
ついに『速さ』と『やさしさ』を両立した充電機能
汎用品でこそ真価を発揮する?旧モデルとの圧倒的な性能差
『バーチャルHDR』『滑らかハイスピード表示』をどちらもONにすると、視聴環境の向上に比例して『消費電力』が上がります。つまり『電池が減りやすい状態』に。
AQUOS sense8の時点で残されていた『2つめのイマイチなポイント』が『充電速度』です。折角『バーチャルHDR』『滑らかハイスピード表示』という素晴らしい拡張機能が用意されていても、『充電に時間がかかりすぎる』といった状況ではONにしづらいのが正直なところ。
AQUOS sense8とAQUOS sense9の電池容量はどちらも『5,000mAh』。SHARPの公式情報を参考にすると、AQUOS sense8をフル充電するのにかかる時間は『約160分(ACアダプターSH-AC05使用時)』。
それがAQUOS sense9では『約100分』に短縮されています。PD3.0(単ポート最大100W出力)に対応するこちらの充電器を使用して、『AQUOS sense8』『AQUOS sense9』を10分間充電。どの程度電池容量を増やせるかテスターで検証した結果がこちら。
PD3.0(最大100W)の充電器で10分間充電
端末名 | 10分間で増えた電池量 |
AQUOS sense8 | 811mWh |
AQUOS sense9 | 3,186mWh |
ご覧の通り、AQUOS sense9の方が4倍近い充電量。純正ではなく汎用的な充電器を使用しての結果となりますが、両端末には充電器が同梱されないので『汎用品』を使う人の割合が大きいはず。
高出力な汎用品で素早く充電出来るようになったAQUOS sense9。充電のストレスを気にせず『バーチャルHDR』『滑らかハイスピード表示』を利用出来る環境が整ったということです。
高消費電力時は『最低限の電力』をやさしく供給して端末の負荷を減らそう
ただし『高消費電力』の状態で『高出力充電』を行うと、電池温度が上がり『端末寿命』を縮める原因になりかねません。AQUOS sense9は従来よりも高出力で充電出来るだけでなく、電力消費が大きい時に『最低限の電力のみ供給する』機能を搭載しています。

『設定』→『バッテリー』→『インテリジェントチャージ』から『画面消灯中のみ充電』をONにすると、画面点灯中は抵抗値を上げて『電池残量が減らない程度』の低負荷な給電が行われ、画面がOFFになると自動的に急速充電を開始。
『電池残量が少ない』もしくは『電池残量を減らしたくない』状態で、端末に負荷をかけずに『動画を観たい(バーチャルHDR/滑らかハイスピードON)』といった時に最適です(モバイルバッテリーとの相性も良好)。