月間データ容量を使い切ると『速度制限』が発生。NTTドコモの廉価プラン『ahamo』の場合は、通信速度が最大『1Mbps』に。
スペックの低いスマートフォンを利用しているのであれば、『体感速度の低下』をある程度許容出来るかもしれません。しかし『ハイエンド』なら話しは別。ストレスが爆発してしまう可能性大。
ahamoには『+1GB』といった低容量のオプションが用意されていません。なんと『+80GB』一択。そして『翌月繰り越し』に対応していないので、月が変わった時点で余ったデータ容量は消滅。
『1,980円(税込)で+80GB』という料金設定は間違いなく安いのですが、使いきれなかったら意味がない。食べきれない量のご飯をおかわりしているのと同じ状態です。
私が『20GBだとちょっと足りない』と感じているahamoユーザーにお勧めしたいのは、『余ったデータ容量翌月繰り越し』に対応する格安SIMとのデュアルSIM運用。
例えば月間データ容量『5GB』のプランを契約し、月に『3GB』しか消費しなかった場合は翌月『7GB』利用可能。ahamoの20GBと合わせて『27GB』。長めの連休があり、モバイル通信の利用頻度が増える月に余裕を持たせるといった流動的な使い方も可能です。
もっとも、デュアルSIMのメリットは『データ容量を増やせる』だけではありません。ahamoはドコモの廉価プランなので、選べるのは『ドコモ回線』のみ。仮にドコモで通信障害が起きた場合は、インターネットが繋がらない状況に。
片方のSIMを他の通信キャリアで運用していると、それが『もしもの時の保険』になり障害の影響を回避。また『電話番号』をひとつ増やすことが出来るのもメリット。
今回はahamoとデュアルSIMするのにお勧めな、『ドコモ以外の通信回線を選択』出来る格安SIMを3種類紹介します。
IIJmio(ギガプラン)
IIJmioの『ギガプラン(音声SIM、音声eSIM)』は『3GB:850円(税込)』『5GB:990円(税込)』『10GB:1,500円(税込)』『15GB:1,800円(税込)』。
IIJmioは2024年6月20日、ユーザーに向けた優待プログラム『IIJmioご愛顧感謝特典』を発表。同プログラムには『mio優待券(端末の購入優待)※2024年6月21日開始』『家族割引※2024年秋提供予定』『長期利用特典※2024年冬提供予定』が含まれます。
サブSIMとして運用しながら、特典まで受けられるIIJmio。契約容量で足りない場合は、『1GB:220円』で増量も可能。ただし増量分は翌月に繰り越せないので注意しましょう。
IIJmioについて
-
- 基本料金:850円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:11円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 10分かけ放題:700円(税込)
- 無制限かけ放題:1,400円(税込)
- データ容量:2GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:NTTドコモ、au
- eSIM:対応
- eSIM設定方法(Android):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/android.html
- eSIM設定方法(iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/iphone.html
- APN設定方法(Android/iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/guide/apn.html
- 対応端末:https://www.iijmio.jp/hdd/devices/
NUROモバイル(バリュープラス)
ソニーグループが提供する『NUROモバイル』。バリュープラス(音声通話付きSIM)は『3GB(VS):792円(税込)』『5GB(VM):990円(税込)』『10GB(VL):1,485円(税込)』『15GB(VLL):1,790円(税込)』の低料金設定。
バリュープラスは5GB~15GBのプランが『Gigaプラス』という無料オプションに対応しており、利用開始月の翌月から3ヶ月ごとに5GB(VM)プラン『+3GB』、10GB(VL)プラン『+6GB』と一定のデータ容量が付与(利用者向けページから手続きが必要)。
ちなみに、Gigaプラスで追加されたデータ容量は『翌々月』まで繰り越し可能。5GB(VM)プランであれば、『5GB(+1GB)』『5GB(+1GB)』『5GB(+1GB)』と3ヶ月に分けて利用することも。
NUROモバイルについて
- 転入手続き申し込み時に必要なMNP予約番号期限:10日以上
- 開通手続き:ご利用者向けページから(開通予約)
- MNP開通手続きを行わなかった場合:MNP予約番号有効期限当日内に自動的に開通
- 切替受付時間:開通予約はMNP予約番号の有効期限前々日の午後11時59分まで
- 切り替えにかかる時間:予約した日程の間
- 音声対応SIM基本料金:792円(税込)~
- 契約月の基本料金:無料
- 通話料金:22円/30秒(NUROモバイルでんわサービスの利用で11円/30秒)
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:非対応
- MNPワンストップ方式:対応
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- eSIM:対応(ドコモ回線)
- APN設定方法(Android/iOS):https://mobile.nuro.jp/support/settings/apn/
- eSIM申し込み手順:
https://mobile.nuro.jp/sim/esim/ - eSIM利用開始・設定(Android):https://youtu.be/zDxk52uUgFY
- eSIM利用開始・設定(iPhone):https://youtu.be/6v8nFRL5XWo
mineo(マイそく)
最初にお伝えしておくと、mineoの『マイそく(スタンダード:月額990円)』に関しては『翌月繰り越し』に非対応。なぜならマイそくは最大『1.5Mbps』でデータ通信し放題(平日の午後0時~1時は最大32kbpsに制限。3日間で10GB以上通信すると速度制限の場合あり)。
ahamoは『高速』『低速(データ消費カウントなし)』の切り替えが出来ません。もし臨機応変に速度を切替えられたら、『20GBで十分』となる可能性も。マイそく(スタンダード)は『ちょっと速い低速モード』の役割を果たします。
例えばスマートフォンでYouTubeの動画を視聴する時は、SIMをahamoから『mineo』に変更。mineoに通信を切り替えた分だけahamoのデータ消費が抑えられ、『足りない』と感じていた月末に余裕が生まれます。
mineoについて
- 転入手続き申し込み時に必要なMNP予約番号期限:10日以上
- 開通手続き:Myページから
- MNP開通手続きを行わなかった場合:MNP予約番号有効期限前日に強制的に変更
- 切替受付時間:午前9時~午後9時(Aプラン、Dプラン)※午後8時以降に手続きを実施した場合は切り替えが翌日になる場合あり、午前10時~午後7時(Sプラン)※午後6時以降に手続きを実施した場合は切り替えが翌日になる場合あり
- 切り替えにかかる時間:最大30分程度(Aプラン/Dプラン)、1時間程度(Sプラン)
- 音声対応SIM基本料金:250円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒、10分かけ放題時間超過後は11円/30秒)
- 10分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,210円(税込)
- データ容量:1GB~(マイピタ)
- 翌月くりこし:対応(マイピタ)
- 5G:対応(マイピタ)
- 低速切り替え:対応(マイピタ)
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- eSIM:対応(Aプラン、Dプラン)
- eSIM設定方法(Android):https://support.mineo.jp/setup/guide/esim.html
- eSIM設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_esim.html
- APN設定方法(Android):https://support.mineo.jp/manual/network_setup.html
- APN設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.html
関連リンク