
この記事に書いてある内容
- OPPO Find X9の主なリアカメラ仕様
- OPPO Find X9のリアカメラが持つ主な特徴
- OPPO Find X9のカメラアプリは色々設定出来るけど「自動切り替え(オート)」がメイン
- OPPO Find X9とFind X8のカメラ画質比較
- OPPO Find X9の超広角カメラ(15mm相当)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/等倍)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(48mm相当/2倍ズーム)で撮影した写真作例
- 【写真作例・評価】OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/3倍光学ズーム)で撮影した写真作例
- 【写真作例・評価】OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/6倍ズーム)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9の超広角/広角(メイン)/望遠(ペリスコープ)カメラ(23mm〜2,920mm相当)で撮影した写真作例(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)
- OPPO Find X9の超広角/メイン(広角)/望遠(ペリスコープ)カメラで高解像度撮影
- OPPO Find X9のカメラ(ポートレートモード/23mm/46mm/73mm)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9の超広角カメラ(15mm相当/夜景モード)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(46mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例
- OPPO Find X9のカメラで撮影した動画作例及び画質評価
- OPPO Find X9のカメラで実際に撮影して感じたメリットとデメリット
- OPPO Find X9に関連する記事
- 関連リンク
OPPO Find X9の検証は、オウガ・ジャパンから本体を貸していただき行っています。
OPPO Find X9の主なリアカメラ仕様
| 端末名 | OPPO Find X9 |
| 超広角カメラ | 解像度:5,000万画素(50MP) 焦点距離:15mm相当 F値:2.0 レンズ枚数:6枚 視野角:120度 フォーカス:オート(AF) |
| 広角(メイン)カメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:23mm相当 F値:1.6 レンズ枚数:7枚 イメージセンサー:SONY LYT-808 イメージセンサーサイズ:1/1.4インチ HDR撮影:対応 視野角:85度 フォーカス:オート(AF) 光学式手ぶれ補正:対応 |
| 望遠(ペリスコープ)カメラ | 解像度:5,000万画素 焦点距離:73mm相当(光学3倍) F値:2.6 レンズ枚数:1枚(ガラス)+3枚(樹脂) イメージセンサー:SONY LYT600 イメージセンサーサイズ:1/1.95インチ HDR撮影:対応 視野角:33度 フォーカス:オート(AF) 光学式手ぶれ補正:対応 |
| True Colour Camera(マルチスペクトルセンサー) | 解像度:200万画素 |
OPPO Find X9のリアカメラが持つ主な特徴

OPPO Find X9は、スウェーデン発祥のカメラメーカー(中判最高峰)『Hasselblad(ハッセルブラッド)』と共同開発した『Hasselblad Master Camera System』を備えるスマートフォンです。背面カメラは5,000万画素の『超広角』『広角(メイン)』『光学3倍望遠(ペリスコープ)』と、200万画素の『スペクトルセンサー』といった構成。
Find X8→Find X9でのカメラアップデート内容
| 端末名 | Find X8 | Find X9 |
| メインカメラのイメージセンサーサイズ | 1/1.56インチ | 1/1.4インチ |
| メインカメラのレンズ | F1.8 | F1.6 |
| メインカメラのレンズ枚数 | 6枚 | 7枚 |
| リアカメラで撮影可能な4K解像度の最大フレームレート | 60fps | 120fps |
| Dolby Visionの対応解像度/フレームレート | 4K/60fps | 4K/120fps |
| True Colour Camera(マルチスペクトルセンサー) | 非搭載 | 搭載 |
Find X9では、イメージセンサーが1/1.56インチから『1/1.4インチ』へと大型化しました。加えてレンズの開放F値も、Find X8のF1.8から『F1.6』へと大口径化を遂げています。これにより光の取り込み量が増大し、『手ブレの抑制』や『低照度での画質向上』、さらには『同じ画角におけるボケ量の増加』といった恩恵をダイレクトに享受できます。
また、レンズ枚数の増加によって『収差補正』の自由度が高まったことも見逃せません。これにより『画面端の流れ』や『歪み』、『色収差(色にじみ)』の制御が一段と有利になりました。あわせて『逆光耐性』の向上や、中心から周辺部にかけての解像感の底上げも実現しています。
動画撮影においては、4K撮影時のフレームレートが60fpsから『120fps』へと倍増しました。4Kの高解像度で細部を鮮明に残しながら、動きの速い被写体でも『カクつき』や『残像』を抑えた、極めて滑らかな映像を記録可能です。
今回のアップデートの目玉は、マルチスペクトルセンサーである『True Colour Camera』の導入です。いわば『色の温度計』が備わったようなもので、カメラが『光の色』をより正確に判別し、実物と写真で色がズレる『色の転び』を最小限に抑えます。
これにより、『白が白として忠実に再現される』『料理がより美味しそうな色味になる』『肌色が健康的に安定する』といった、撮影者の『見たままの記憶』に近い仕上がりが期待できます。
本記事では、『超広角』『メイン(広角)』『望遠(ペリスコープ)』の3つのカメラを使い、日中から夜景までさまざまなシーンを撮影(静止画・動画)し、その実力を検証します。

OPPO Find X9のカメラアプリは色々設定出来るけど「自動切り替え(オート)」がメイン
写真モードの上部では、『EV(露出設定)』『モーションフォト』『アクションモード』『Googleレンズ』の切り替えが可能です。

一番右の『横3本線』アイコンを展開すると、『アスペクト比』『タイマー』『オートHDR』『マクロ撮影』『インターバル撮影』『設定』へアクセスできます。

『設定』内には、『写し込み』『構図決定アシスト』『ミラー自撮り』『位置情報のタグを追加する』『フォーマット』『設定の保存』『シャッターボタンの長押し』『撮影方法』『レンズの焦点距離』『テキストとQRコードのスキャン』『ポートレート撮影の歪み補正』『レンズをロック』『ホワイトバランスをロック』『アダプティブフレームレート』『ビットレート』『写真撮影』『音量ボタンの動作』『写真の向き』『クイック起動』『スマートサジェスト』『カメラについて』『プライバシー』『LUMOカメラシステム』『初期設定に戻す』といった、詳細なカスタマイズ項目が並びます。

撮影モードは、『マスター』『動画(ステージ/打ち上げ花火)』『写真(ステージ/シルエット/打ち上げ花火)』『ポートレート』『HASSELBLAD高解像度』、そして『その他』から選択可能です。

『その他』の項目内には、『夜景』『パノラマ』『プロ動画』『スローモーション』『タイムラプス』『長時間露光』『アウト/イン同時動画撮影』『ステッカー』『テキストスキャナー』『ドックスキャナー』『XPAN』が格納されています。

Find X9のオート設定(写真モード)における大きな特徴が、環境に合わせて『撮影モード』だけでなく『解像度』まで自動で最適化する点です。たとえば『明るさが十分』なシーンでは、自動的に『5,000万画素』での撮影が行われます(低照度下では2,500万画素や1,200万画素へ自動シフト)。これは他のAndroidメーカーとは一線を画す仕様です。ユーザーがその都度『高解像度モード』を選択する手間がなく、常に『精細なディテール』を記録できるのが強みと言えます。
フィルター効果についても、『ネオン(800T Film)』『ゴールド(CCD)』『ウォームフラッシュ(CCD)』『フレッシュ(Film-CC)』『ビンテージ(Film-NC)』『クリア(Film-NH)』『鮮明』『童話』『静けさ』『ナチュラル』『食べ物』『寒色』『暖色』『刺激的』『フェード』『モノクロ』『単色』と、多彩なラインナップが揃っています。
OPPO Find X9とFind X8のカメラ画質比較












今回の作例から見えるFind X8→Find X9の画質変化は、主に『入射光量の増加』と『色再現制御の強化』に集約できる。Find X8のメインカメラは『50MP/1/1.56型/F1.8(24mm)』対するFind X9は『50MP/1/1.4型/F1.6(23mm)』へと大型・大口径化。
これは暗所で『ISOを下げる/シャッターを速くする』方向に効き、夜景作例でもFind X9が『1/50秒ISO1600』、Find X8が『1/33秒ISO2000』と、前者が低ISOかつ高速シャッターで露出を成立させている。
結果として暗部ノイズや微細ブレが抑えやすく、窓明かり周辺の階調も荒れにくい。
一方、超広角(15mm F2.0)は両者とも近い条件で、差が出るならハード差よりも『合成NR』や『ハイライト抑制』。空のグラデーション処理など『絵作り』の違いが中心となる。
さらにFind X9は『True Color Camera(マルチスペクトルセンサー)』を追加し、混色光下での色温度の揺れや高彩度被写体の色転びを抑える設計が明確。
室内の『トースト(バニラアイス)』のように、黄〜橙の階調が同居する被写体では、この色制御強化が『派手さ』より『破綻しにくさ』として効果的に作用。
総じて、Find X9は『メインの受光性能』と『色再現の土台』を強化し、暗所と混色光で安定度を底上げしたアップデートと言える。
OPPO Find X9の超広角カメラ(15mm相当)で撮影した写真作例










OPPO Find X9の超広角カメラで撮影した写真に対する画質評価
周辺画質
評価:4.0/5
四隅の傾向は『線が少し寝る/微細が均される』が中心で、『枝葉』『草』『フェンス網』など高周波の被写体で差が出やすい。像面湾曲が強烈に出て『角だけ破綻』というより、周辺で解像が一段落ちて『スッと柔らかくなる』タイプ。回避策は『主題を四隅に置かない』『細線(電線・網・枝)を画面端に寄せすぎない』『必要なら一歩下がってトリミング前提で撮る』の3つが効く。
歪曲・補正
評価:4.2/5
樽型そのものは強く出にくく、『建具』『窓枠』『腰壁』『池』の縁など直線要素でも補正の『うねり』や『局所の不自然な曲がり』は目立ちにくい。良いのは『端部の補正副作用が少ない』点で、室内の直線系(窓・壁・天井板)で特に安定。注意は超広角特有のパース誇張。端部は引き伸ばされる前提なので、構図設計で逃がすのが正解。
色収差・減光
評価:4.1/5
高コントラスト境界(枝+空、窓枠+外光、金属フェンス+空)でも、派手なパープルフリンジは出にくい。倍率色収差がゼロではないものの『等倍で探すと薄く見える』程度に収まっており、周辺減光も補正で過度に色が転ぶタイプには見えない。逆に言うと、周辺を『ノイズ抑制+補正』で整えているぶん、細線のキレが僅かに丸まって見える場面がある。細線が主役のときは端に置かないのが得策。
逆光耐性
評価:4.0/5
曇天〜薄日ではコントラスト維持が良好で、『白っぽさ』『眠さ』は軽め。一方、晴天下で日差しが強いカットでは暗部が沈みやすく、局所コントラストが硬くなったり、階調が詰まって見える下振れが出る(フレア/ゴースト自体は目立ちにくいが硬さとして出やすい)。対策は『太陽を画面内に入れない』『少しだけ構図をずらして強反射を避ける』『空を入れすぎず地面・水面で露出を安定させる』など。
低照度耐性
評価:4.1/5
昼間でも室内や日陰ではノイズ抑制が働き、破綻(色ムラ・ブロック化・極端な塗り絵化)は出にくい。代わりに、ISOが上がる室内(例:ISO1000)では暗部の木目や壁の微細が『少し平板』になり、質感が軽く均一化する傾向。つまり『荒れる前に丸めて止める』制御で、どちらかと言えば安定志向。運用上は、暗所で質感を残したいなら『室内は光源を増やす』『シャドウを持ち上げ過ぎない現像』『可能ならメインカメラに切り替え』が無難。
総合評価
評価:4.1/5
総じて『補正の自然さ』と『階調の安定感』が土台として強く、超広角で崩れやすい端部も致命的な破綻は少ない一方、等倍で見ると四隅は『少し均す』方向で、晴天下の逆光は下振れが出やすい。細線(枝/フェンス/電線)は四隅に置かず、端から少し内側で構図を組むと安定。晴天下は『フレアより硬さ』が出やすいので、太陽・強反射は画面外へ逃がすのが吉。暗めの室内はISO上昇で質感が均されるため、光量確保かメインカメラ併用が無難。
OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/等倍)で撮影した写真作例





















OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/等倍)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.5/5
『レール』『架線』『ビル外装格子』『社殿の木部』など『直線+細線』が多い被写体で、エッジが偽輪郭っぽく太らず自然に締まる傾向。遠景の情報量も比較的よく残り、風景カット(庭園、湖畔、神社建築)では中央〜周辺の崩れが小さい。一方、近接で前後ボケが大きいカット(花・実など)は、構造的に画面全域の均質性が評価しづらく、周辺の細枝がやや甘く見える場面がある。解像は『シャープ過多で稼ぐ』方向ではなく、線の素直さ重視の印象。硬い輪郭段差が出にくいのは、実ディテール評価で有利。
HDR/階調
評価:4.3/5
曇天〜半逆光の屋外(線路俯瞰、庭園の池・反射)では空の階調が比較的残り、暗部レールや石垣も潰し過ぎないバランス。ただし、天窓や大きい窓を入れた室内上向きでは、外光ハイライトが優勢になりやすく、白寄り・階調圧縮が目立つ。直射光の黄葉でもハイライト側の余裕が小さく、黄色が『面』で光って階調が硬くなりがち。逆に『池や水面反射』は段付きが強く出ず、局所コントラストが過剰になりにくいので、風景HDRは得意。
色再現/WB/スキントーン
評価:4.4/5
全体のWBはニュートラル基調で、『コンクリ』『木部』『緑』が極端に青/黄緑へ転びにくい。花(桜・梅・紫花)では彩度を盛りすぎず、ピンクが赤紫に転ばないのが良点。多色被写体(ボート群)でも色分離が保たれ、破綻(色にじみ・飽和ベタ塗り)が目立ちにくい。一方、強い直射光では黄色が強調されやすく(黄葉)、影側が締まって見えるため、シーン次第でコントラスト由来の色の『濃淡差』が出る。少なくとも環境光の変化に対するWBの暴れは小さい部類。
ノイズ処理と質感
評価:4.4/5
屋外低ISOの風景はノイズが素直に低く、質感も比較的残る。『水面』『木部』『石畳』など『ランダムテクスチャ』で塗り絵化が目立ちにくい点は強み。室内は暗部持ち上げの影響で、壁面や影部がやや平坦化しやすく、微細が軽く溶ける傾向が見える。ただしザラつき過多には振れない。近接被写体はピント面の質感保持が良く、花弁や実の表面が『ロウ人形感』になりにくい。総じてNRは控えめ寄りで、破綻というより『暗部は少し滑らかになる』タイプ。
処理破綻・安定性
評価:4.5/5
細線(架線・フェンス・格子外装)で二重像や段差、強いハローが出にくく、合成の継ぎ目が目立たないのが高評価。水面反射でも不自然な輪郭強調が少なく、風景の『見え方』が安定している。注意点は、逆光室内の明暗境界でコントラストが落ちた時、線の締まりが緩く見える(HDR起因)こと。直射光下のハイライトでトーンが硬くなると、質感が『面』に寄って見える。動静物・建築では安定性が高い。
総合評価
評価:4.4/5
Find X9の広角(メイン)カメラは、全体として『解像と色の安定性』が上位クラス。逆光室内や直射光下のハイライト階調(HDR)は、一部改善の余地あり。『風景』『建築』『水面反射』のような情報量が多いシーンでも破綻が少なく、処理の癖(過剰シャープや合成段差)が目立ちにくいのが強み。
逆光室内は『窓をフレーム外に寄せる』か、明部基準で露出を少し落として白飛び耐性を確保。直射光は『露出補正マイナス寄り+日陰側』に主題を置き、ハイライトの階調を守る。細線被写体は、そのままでも安定しやすいので水平垂直を丁寧に決める。
OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(48mm相当/2倍ズーム)で撮影した写真作例




















OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(48mm相当/2倍ズーム)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.1/5
全体の傾向として、2倍クロップにありがちな『偽ディテールの盛り』は控えめで、輪郭は比較的素直。『線路』『架線』『ビル格子』では細線が破綻しにくく、中心解像は高水準。一方、遠景の樹葉や密な植栽は等倍で情報が平均化し、微細が一段落ちる場面がある。花系は芯の解像は出るが、花弁の薄いシワや毛羽立ちが『もう一段刺さる』ほどではなく、解像ピークはややマイルド寄り。
HDR/階調
評価:4.1/5
屋外の曇天〜逆光寄りでも、空と地上の階調を両立できるカットが多く、2倍時にトーンが極端に潰れる印象は薄い。暗部は持ち上げ過多になりにくく、メリハリは保つが、その分だけ黒側が締まり気味に見える場面もある。弱点は強い点光源・発光体で、室内照明はシェード周辺が白側で飽和し階調が尽きやすい。直射光下もハイライト余裕が減りやすく、撮影条件で下振れする。
色再現/WB
評価:4.3/5
全体にWBは安定し、2倍で色転び(黄緑寄り・紫寄り)が急に強まるタイプではない。特にピンク〜淡色(梅/桜/バラ)は階調が滑らかで、飽和してベタ塗り化しにくいのが強み。白花+黄しべも黄の浮きが少なく自然。ただし日差しの強い黄色系の葉は、彩度と色温度が攻め気味に出て、黄が強調されやすい(好みは分かれる)。
ノイズ処理と質感
評価:4.1/5
ISO低めの屋外が中心のためノイズ自体は目立ちにくく、NRで『塗り絵化』するパターンは少ない。質感は総じて自然寄りで、『岩』『木部』『コンクリ』など硬い素材のテクスチャが残りやすい。一方、遠景の葉群や細かい植栽では、2倍クロップ+NRの影響で微細が均され、葉の粒立ちがやや単調になることがある。花弁の薄い質感は良好だが、超高精細というより『滑らかに整える』方向。
処理破綻・安定性
評価:4.4/5
もっとも強いと感じたのが安定性。細線が密集する『架線』『格子』『枝』でも、二重化・合成ズレ・輪郭段差が目立ちにくく、過剰シャープ由来のハローも比較的抑えられている。ボケ表現も破綻が少なく、玉ボケ周辺の輪郭が荒れにくい。例外は発光体や強ハイライト条件で、白側が飽和した際に階調が飛ぶなど『露出側の破綻』が出やすい。総じて2倍クロップとしては失敗率が低いタイプ。
総合評価
評価:4.2/5
Find X9のメイン2倍(48mm相当)は『派手に作り込まず、破綻を出しにくい安定型』。中心解像は十分に高く、架線や建物の格子など細線が密な被写体でも輪郭の『二重化』『ジャギー』『ハロー』が目立ちにくい一方、遠景の樹葉や細かな植栽では等倍で微細が均され、情報量の『押し出し』はやや控えめに見える。
HDRは曇天〜軽い逆光でも空と地上の階調を両立しやすい反面、発光体や強ハイライトでは白側が飽和しやすく条件で下振れ。色は2倍でもWBが安定し、淡い花色が飽和しにくいのが強み。総じて、失敗率を抑えて『使える2倍』を積み上げる方向性。

【写真作例・評価】OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/3倍光学ズーム)で撮影した写真作例



















OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/3倍光学ズーム)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.2/5
中心解像は総じて高く、花芯の細線や建築格子の直線が『読める/識別できる』水準に届く。特に建築は『格子』『窓枠』の線がシャープで、望遠の実解像の良さが出ている。一方、白花/淡色は微細がやや丸まり、局所コントラストを上げきらない『穏やかさ』も見える。逆に高彩度では解像を上げる方向の処理が働き、細部の情報量より『輪郭の強さ』が先に立ちやすい。
HDR/階調
評価:4.2/5
白花・黄花のハイライトは概ね粘り、白飛び復元不能級の破綻は確認できない。暗部も極端に黒潰れせず、『水面』『樹木』『建物』の中間調が残る。ただし空や背景ハイライトは『白寄り』になりやすく、階調の余裕はトップ層ほどではない。淡色花では階調が残る反面、全体が少し眠く(コントラスト弱め)見えるカットがあり、暗部持ち上げ過多の一歩手前で止めている印象。下振れしやすい条件は、背景に強いハイライトが点在する玉ボケ構図で、階調というより見た目の『硬さ』として現れやすい。
色収差・フリンジ
評価:4.3/5
『枝』『電線』『建築直線』など強コントラスト境界でも、紫/緑フリンジは概ね軽微。致命的に目立つカットは見当たらない。最も条件が厳しいのは、枝が空/明るい背景に重なる構図だが、色ズレは『拡大して薄く感じる』程度に留まる傾向。周辺悪化も大きくは感じにくく、均質性は良好。ただし玉ボケが多いカットでは、フリンジよりもボケ縁の強調(輪郭リング)が先に気になりやすい。総じて『望遠で出やすい色ズレ』は上手く抑え込んでおり、安心して細線被写体に振れる。
ノイズ処理と質感
評価:4.1/5
ISOが低い昼光中心のためノイズ量は少なく、NRは破綻方向より『質感の作り方』として差が出た。白花・淡色は面が溶けすぎず、花弁のトーンが残る。葉脈やシダの細部も塗り絵化が小さく、素材感の保持は良好。一方、高彩度の紫花は彩度/シャープ寄りの処理で面が硬く見え、微細の自然さより『映え』が勝つ瞬間がある。建築は金属/ガラスの質感が残るが、輪郭強調が薄く乗る場面も。
安定性
評価:4.2/5
静物の花・建築では、望遠で問題化しやすい二重像/輪郭段差が少なく、手ブレ耐性は高い。枝が多く重なる構図でも合成ズレが支配的になる場面は確認しにくく、撮って出しの成功率は高め。一方、細線量が極端に多い俯瞰(線路/架線)では、微ブレや微妙な処理の影響が『キレ不足』として出やすい。動体(列車)を含むカットは、止め切りの余裕が一段減り、安定性が相対的な失点源。回避策は『動体は連写/シャッター速度優先』『細線俯瞰は脇を締めて撮影+手ブレしやすい姿勢を避ける』の2点。
総合評価
評価:4.2/5
望遠の弱点になりがちな『手ブレ拡大』『枝/細線の合成ズレ』『白花の白飛び』は概ね抑制され、特に静物(花・建築・細線)で破綻が出にくい。一方で、玉ボケの縁が強く出るカットや、高彩度被写体で質感が硬くなるカットがあり、描写が『自然寄り』と『映え寄り』で揺れる場面がある。

【写真作例・評価】OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/6倍ズーム)で撮影した写真作例














OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/6倍ズーム)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.3/5
146mm相当でも被写体の羽毛・建築格子・看板文字が十分に読め、中心解像の強さが目立つ。小鳥の目や嘴のエッジはシャープだが、細線が密集する場面(葦・枝の重なり)では『整いすぎ』方向に寄り、超解像の均しが軽く出るカットがある。得意は『建築ディテール』『中〜大きめの野鳥』。距離があり被写体が小さい場合は一段落ちる。
HDR/階調
評価:4.1/5
全体に破綻は少ないが、下振れは水面反射(強い点光に近いハイライト)と白い羽の組み合わせで起きやすい。暗部は締まり気味で、黒潰れ一歩手前の硬さが出る場面がある一方、曇天寄りの建築や地面は階調が滑らかで優秀。トーンは『安全』より『メリハリ』寄り。
色収差・フリンジ
評価:4.2/5評価:4.1/5評価:4.2/5
難易度が上がりやすいのは青空×枝や、細い枝が大量に交差する高コントラスト条件。紫/緑フリンジが『強烈』ではないが、細線の密度が上がるほど残りやすい。葦や草でも軽い偽色傾向はあるため、望遠の弱点としては『抑え込み良好だが万能ではない』評価。
ノイズ処理と質感
評価:4.5/5
今回の撮影条件(主にISO50)では強みが明確で、『羽毛』『岩肌』『金属外装』の質感が残る。水面の階調も滑らかで、NR起因の塗り絵化は限定的。ISOが上がったカットではディテールが控えめになりやすいが、それでも破綻は小さい。総じて『低ノイズ+質感保持』が高水準。
安定性
評価:4.2/5
望遠らしいブレ拡大条件でも、輪郭の二重像や合成ズレは目立ちにくく、静体〜緩い動体では安定。失点は主に『シャッターが遅い条件(1/100s)』や、『細線密集で合成負荷が上がる場面』でのわずかな甘さ。逆光ゴーストは今回のカット群では『強い点光源のゴースト』自体は確認しづらく、代わりに水面反射で階調側が先に苦しくなる。
総合評価
評価:4.3/5
日中・ISO低め中心のため、望遠の弱点が出やすい『ブレ』『ノイズ』よりも、枝や細線での色収差、水面反射や白い羽での『ハイライト耐性(階調)』が評価を左右。枝や葦の密集は『少し引いて背景密度を下げる』か『被写体を枝から分離』して色収差の出所を減らす。水面反射+白い被写体は露出を欲張らず、ハイライト優先で撮って後で持ち上げると作品のクオリティを高めやすい。
OPPO Find X9の超広角/広角(メイン)/望遠(ペリスコープ)カメラ(23mm〜2,920mm相当)で撮影した写真(同じ被写体を異なる倍率で撮影して画質を比較)



視界を丸ごと飲み込む超広角(15mm)
遠近の誇張が強く、線路や水辺のように『奥へ伸びる構図』でスケール感を最大化できる画角。画面内の情報量が一気に増えるぶん、主役が散りやすく周辺の歪み・伸びも目立ちやすい。建物の直線や樹木の枝は端ほど流れやすいので、見せたい被写体は中央寄りに寄せ、フレーム端の要素を整理すると画が締まる。広さを見せつつ破綻を抑えるには『中心に芯を作る』のが基本。



迷ったらこれ、主力の広角(23mm)
見た目の自然さと情報量のバランスが良く、空の階調・水面の反射・被写体の質感を破綻なくまとめやすい“基準”の画角。超広角ほどパースが暴れないため、構図の自由度が高くスナップにも風景にも対応できる。明暗差がある場面ではトーンのつながりと細部の粘りが画の説得力を左右し、ここでの描写が端末の素性を一番露骨に出す。必要なら軽いトリミングで主題を強調できるのも強み。



光学レンズと遜色ない『真』の無劣化ズーム(46mm)
インセンサーズームの真骨頂。等倍と遜色ないディテールを維持しており、『塗り絵状の劣化』は一切見られない。ビルの窓枠の直線もシャープで、常用に最適な画角。



引き寄せても破綻しにくい『実用中望遠』(73mm)
被写体の質感と立体感を強調しつつ、背景の情報量を整理して『主役』を立てられる画角だ。ハイライトの粘りも良好で、金属面の階調が破綻しにくい。



遠景の一点を狙い撃つ『本格望遠』(146mm)
146mmは、遠方の被写体を『主題として成立させる』ための画角だ。背景を強く圧縮して距離感を詰め、ランドマークや対岸の施設など狙った要素だけを前面に引き出せる。構図の意図が伝わりやすく、細い構造物や遠景の輪郭も比較的残りやすい一方、ブレや揺らぎの影響が出やすい領域でもある。


引き寄せ効果が効く『実用望遠』のコア画角(243〜244mm)
背景の圧縮感が素直に出て、被写体の位置関係を整理しやすい画角。細部はまだ粘っており、遠景は空気の揺らぎ(霞み)でコントラストが落ちるものの、等倍でも『見せられる』解像感を保っている。


細部の『作り込み』より、主題を切り出す超望遠域(365〜366mm)
輪郭強調が目立ちやすくなり、微細なテクスチャは均されて情報量が減り始めるレンジ。とはいえ被写体の判別性は十分で、遠くの被写体を『画面内の主役』に押し上げる用途では効果が大きい。


ディテールより判別性を優先する『限界超望遠』テスト(487mm)
等倍では解像が追いつかず、質感が水彩的に溶けたり細線が途切れやすいレンジ。静物の精密描写を狙うより、遠距離の被写体を確認して構図を決める『偵察用途』で価値が出る。


遠景の輪郭を『掴む』超望遠域(730mm)
被写体の形状や配置は把握できる一方、細部は補間感が出やすく、輪郭に硬さ・ざらつきが乗りやすい。看板文字や細い構造物を読む用途より、『何が写っているかを確認する』用途に向く画角。


情報量より『存在証明』が主役になる領域(975〜976mm)
被写体はさらに大きく写るが、ディテールは溶けやすく、線の密度が高い被写体ほど破綻が見えやすい。見栄えよりも『遠くの被写体をここまで寄せられる』こと自体が価値になるレンジ。



細部が崩れやすい『限界寄り』超望遠(1,212〜1,220mm)
画面は大きく稼げる反面、質感や微細構造は失われやすく、輪郭のギザつき・滲みが目立ちやすい。鑑賞用というより、遠方被写体の確認・観察用途に寄った画角。


実用というより『到達点』を示す超望遠(1,460mm)
ここまで来ると解像感は大きく落ち、細部の再現よりも『届く』ことが主題になる。記録写真としての説得力は限定的で、遠距離の被写体を『見えるサイズ』にするための特殊レンジ。

形は追えるが、質感はほぼ脱落(1,951mm)
ボートの区切りや窓の配置は分かるものの、塗装の質感・細い線は溶けて単純化しやすい。被写体の状態把握(人がいる/いない等)に向く一方、作品用途の解像感は期待しにくい領域。

輪郭の破綻が増え『見分ける』ための倍率(2,202mm)
大まかな形状は維持できるが、境界のギザつきや不自然な滲みが目立ちやすくなる。細部再現よりも『何が写っているか』を優先する、観察用の超望遠帯。

情報の連続性が途切れ、ノイズ処理の痕跡が前面に出る(2,684mm)
色面がベタっとまとまり、細線やテクスチャは潰れて『記号化』しやすい。ここまで来ると解像の比較ではなく、対象確認の可否が主目的になる。

最大級の拡大。描写は成立するが、ディテールはほぼ残らない(2,920mm)
被写体の位置関係や輪郭はなんとか追える一方、細部は消え、階調も単純化して『塊』として写りやすい。画としての精細さより、遠方の対象を把握するための最終手段と捉えるべき倍率。
OPPO Find X9の超広角/メイン(広角)/望遠(ペリスコープ)カメラで高解像度撮影
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OPPO Find X9の超広角/メイン(広角)/望遠(ペリスコープ)カメラで高解像度撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.4/5
全体として中央の解像は高く、細部(編み目、羽毛、木部の意匠)で『線が立つ』方向。広い画角では周辺にわずかな甘さと補正由来の伸び感が出て、均質性で減点。望遠は羽毛など細密部が出る一方、強コントラスト条件だと輪郭が硬く見えやすい。高解像度特有の偽輪郭・モアレは目立ちにくく、破綻よりも『周辺の均質性』が主な評価差。
HDR/階調
評価:4.2/5
青空の階調は概ね素直で、白飛びが支配的になる場面は少ない。ただ、日向と日陰が混在する木造建築や反射のある水辺ではトーンがやや硬く、暗部が締まりやすい=階調の余裕が少なめに見える。高解像度撮影でもHDRの効き方は極端ではなく、局所コントラスト過多の『作り込み感』は強くない反面、逆にシャドウ側の粘りはもう一段欲しい。
色再現/WB/スキントーン
評価:4.5/5
WBは安定しており、『青空』『水面』『冬枯れの草』『木部の色』が不自然に転ばない。特に多色被写体の色分離が良く、飽和してベタ塗り化する気配が少ない点は高評価。日陰混在でも黄緑寄り/紫寄りの偏りは目立ちにくい。人物・肌は写っていないためスキントーン評価は確認不能だが、少なくとも全カットで色の暴れは小さい。
ノイズ処理と質感
評価:4.6/5
いずれも低感度中心でノイズは少なく、NRで『溶かす』より質感を残す方向。編み目や羽毛で塗り絵化が出にくく、微細部が潰れないのが強み。暗部だけが急にのっぺりする挙動も目立ちにくい。一方、硬めのトーンでは陰影が締まり、質感が良いぶん暗部の情報量が減ったように見える場面がある。ノイズより階調側のチューニングが画作りの鍵。
処理破綻・安定性
評価:4.5/5
『合成ズレ』『二重像』『輪郭段差』といった破綻は確認しづらく、手ブレも目立ちにくい。高解像度で露呈しやすい『微ブレ』は、望遠の鳥カットでも大きな失点にはならない。超広角相当は周辺で補正感がわずかに残るが、直線の波打ちが支配的になるほどではない。総じて『破綻で落ちる』より『階調が硬い/周辺が甘い』で差が付く安定型。
総合評価
評価:4.5/5
高解像度でも実ディテールが残りやすく、編み目や羽毛などで『線が立つ』描写が安定している。色再現とWBの暴れも小さく、多色被写体でも色分離が良好でベタ塗り化しにくい。ノイズ処理は溶かすより質感保持寄りで、塗り絵化やモアレなど高解像度特有の破綻は目立ちにくい。
一方、強い日差し下では階調がやや硬く、日向/日陰混在や水辺反射で暗部が締まりやすい傾向。広い画角では周辺の甘さ・補正感が評価差になりやすい。
運用面は、逆光寄りの硬いシーンは露出をわずかに抑え、超広角は主題を中央〜中間へ、望遠は高速シャッター+連写で微ブレのないカットを拾うと強みが最大化する。
OPPO Find X9のカメラ(ポートレートモード/23mm/46mm/73mm)で撮影した写真作例


































OPPO Find X9のカメラ(ポートレートモード/23mm/46mm/73mm)で撮影した写真に対する画質評価
切り抜き精度
評価:4.1/5
輪郭が単純な被写体(円形ロゴ、提灯、石像、柄杓)では高水準で、背景分離も素直。逆に、細線(配線・イルミのワイヤー・装飾密集)や、人物の髪/帽子の縁が絡むと境界が甘くなり、にじみや段差感が出やすい。改善策は『主題を背景から距離で浮かせる』『装飾密集を輪郭に重ねない』『人物なら髪が背景の点光源に被らない位置』を優先。
ボケ自然さ
評価:4.0/5
玉ボケは総じて綺麗で、特に『73mmの夜イルミ』は縁取りが穏やかで完成度が高い。一方で、広角寄り/情報量過多だと、境界の繋がりがやや硬く、均一に溶かす『疑似ボケっぽさ』が出る。得意は『提灯・看板など輪郭が明確+背景点光源』、不得意は『前景装飾が細かい+奥行きが詰まった路地』。撮り方は『背景の点光源を散らしつつ、主題の輪郭に重ねない』が効く。
立体感・材質再現
評価:4.0/5
昼の石材(狛犬)や木材(柄杓)は陰影が残り、立体感が出る。夜の提灯も張りと影が出て良いが、暗部はNRの影響でやや均一化し、材質差(紙/金属/樹脂)が『ならされる』傾向がある。ハイライト飽和は致命的ではないものの、点光源周りは滲みやすい。得意条件は『露出に余裕のある昼』『主題が中間調中心』。不得意は『暗部が広い夜』『点光源が密集して階調が詰まるシーン』。
解像・質感
評価:3.9/5
主題の文字や彫刻ディテールは概ね残るが、夜は微細が少し溶けやすく、紙の筋や細線が『寝る』傾向。過剰シャープ(ハロー)は強くなく見栄えは良いが、等倍で見るとNRで質感が均されるカットがある。特に『イルミ密集』『暗部多い路地』では塗り絵寄りになりやすい。対策は『露出を無理に持ち上げない』『主題にしっかり光が当たる角度を選ぶ』『点光源を画面内に入れすぎない』。
処理破綻・安定性
評価:4.0/5
昼は非常に安定。夜は、点光源周辺の滲みと、情報量が多いときの処理感が主要な失点パターン。さらに『低速シャッター』ではブレ由来の不安定さが出やすい。人物が入る混雑シーンは、髪/輪郭+点光源の組み合わせでマスク揺れが出やすい。対策は『低速になりそうなら主題を止める/手ブレ抑制』『点光源は主題輪郭から離す』『混雑は主題を単純形状に寄せる(看板・提灯など)』。
総合評価
評価:4.0/5
Find X9のポートレートモードは、『看板』『提灯』『近接』『昼の石像や手水』など『輪郭が明確で奥行きが取れる被写体』に強く、分離とボケが両立する。一方で夜の人混み+点光源+情報量過多(23mm寄り)では、境界の硬さやにじみ、NRの均一化が等倍で露呈しやすい。昼は切り抜きも質感も安定だが、夜は点光源周りの滲みと低速時のブレが主な失点要因。運用は『主題輪郭に点光源を重ねない』『73mmで単純形状を狙う』『低速になったら姿勢固定+主題停止』が効果的。
OPPO Find X9の超広角カメラ(15mm相当/夜景モード)で撮影した写真作例














OPPO Find X9の超広角カメラ(15mm相当/夜景モード)で撮影した写真に対する画質評価
周辺画質
評価:4.0/5
四隅は『多少流れても致命的に崩れない』タイプ。ビル群や道路のように面と直線が中心の景色なら、実用的な鮮明さを確保できている。ただし、路地裏の配管や壁の模様といった『細い線』が密集し、さらに街灯などの光が近い条件だと、端が引き伸ばされてボケが目立ち、周辺の画質が落ちたと感じやすい。
回避策は『端に細かい模様を置かない』『路地では主役を中央に寄せる』『強い光を四隅に追い込まない』。超広角の夜景は『周辺に苦手なものを置かない』だけで安定度が上がる。
歪曲・補正
評価:4.0/5
レンズ特有の樽型の歪みは少ないが、超広角らしく見上げたり見下ろしたりすると『建物が斜めにすぼまって写る現象』は出る。ただ、補正が原因で『建物の一部だけが不自然にうねる現象』は目立ちにくく、直線主体のシーンで形が崩れにくいのが強み。
弱点は端が引き伸ばされることによる質感の変化。路地の壁面や看板が端に寄ると『端だけ別物のような違和感』が出やすい。対策は『建物の縦線を端に置かない』『見上げるときは少し水平を残す』『後で切り取る前提で余白を取る』。
色収差・減光
評価:3.9/5
夜の光の境界に出る紫や緑の縁取りは『基本は軽い』が、光源が密集する繁華街や工事現場の強い照明では出やすい。四隅が暗くなる現象は強烈ではないが、補正の影響で端のザラつきや色ムラが目立ってしまうカットがあり、真っ黒な夜空などの背景で気づきやすい。
回避策は『明るい光を画面の端に置かない』『白い看板と黒い空の境目を四隅に作らない』『明るくしすぎず、暗い部分を無理に持ち上げない』。結果として、色のにじみと周辺の色ムラの両方が目立たなくなる。
逆光耐性
評価:4.0/5
夜は街灯などの光が常に逆光要素になるが、このカメラではゴーストが暴れるより『光の周りが白く滲んで薄い膜が張る』のが主な欠点。街灯やネオンの周りで黒色がわずかに浮き、くっきり感が弱まる傾向が出る。一方で、決定的な失敗が頻発するタイプではなく、構図を少しずらすだけで成立しやすい。
対策は『光をフレームの端から少し内側へ入れる』『光がレンズに直撃する角度を避ける』『ガラスの反射を避ける』。これで白っぽい滲みが減り、黒の締まりが戻る。
低照度耐性
評価:4.0/5
暗い部分のノイズは綺麗に処理されており、黒の引き締まりも確保できる。一方、ノイズ消し機能の影響で細かい部分が『塗りつぶされる』場面がある。特に路地の壁の模様やステッカーの質感など、細部が重要な被写体ほど、のっぺりして見えやすい。
ただしビル窓や道路といった都市夜景では色の繋がりが良く、細部が崩れるのも抑えられている。対策は『主役に光が当たっている位置を選ぶ』『暗い場所を無理に明るくしない』『強い光を減らして露出を安定させる』。結果として解像感と色ムラが同時に改善する。
総合評価
評価:4.0/5
Find X9の超広角(15mm)夜景は、四隅が多少流れても致命的に崩れにくく、ビル群や道路など直線や面が中心の被写体なら十分に綺麗に撮れる。一方、路地のように『細かい線』と『強い光』が密集すると、端の引き伸ばしとボケが重なり、周辺の画質が落ちたと感じやすい。
歪みの補正は優秀で不自然なうねりは少ないが、端に寄ったものの質感が変わる『別物感』が出る場面はある。色のにじみは基本的には少ないものの、強い照明の下では光の縁取りや色ムラが画質を落とす原因になる。
逆光時は、派手な光の玉が出るよりは全体が白っぽく滲むのが特徴。半歩動いて角度を変えれば回避しやすい。暗い場所でも黒はしっかり写るが、質感がのっぺりしやすい。運用は『端に苦手なもの(細かい線や強い光)を置かない』『露出を上げすぎない』『後で切り取る前提で余白を取る』を徹底すれば安定する。

OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例



















OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(23mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.3/5
中央〜中間は看板文字、窓列、路面標示などの実ディテールが素直に出ており、過剰シャープによる強いハローは目立ちにくい。一方で、暗部や遠景の低コントラスト細部はNR後の均しが出やすく、壁面や路面の微細テクスチャが『薄くなる』傾向が見える。
周辺解像は大崩れしないが、空と建物境界で黒寄せが強いカットでは輪郭が硬く見え、細線の立体感が減る。総じて『解像は高いが、夜景処理で細部が少し平坦化』という方向。
HDR/階調
評価:4.1/5
窓明かりや街灯の点灯部は概ね抑え込みつつも、暗部は『黒を締めてコントラストを作る』トーンが基調。そのため夜景としての見栄えは良い反面、空のグラデーションが浅くなったり、明部の立ち上がりが急で硬く見える場面がある。
特に発光看板・球形街灯・白い被写体(オブジェ等)では、白寄りの階調が詰まりやすく、周辺の滲みと相まって『白が太る』印象になりやすい。黒浮きは少ないが、締めすぎによる階調不足が弱点。
色再現/WB
評価:4.3/5
混在光(街灯の暖色+白色照明+ネオン多色)でも、全体の極端な黄緑転びやマゼンタ転びは少なく、色相の安定性は高い。提灯やネオンの赤・ピンク、青緑系のサインも比較的分離しており、雰囲気づくりは得意。
一方で、派手な発光部では色の張りが強く出て、飽和気味に感じるカットがある(ネオン街の看板など)。また、クール寄りに寄せる場面があり、夜の空が深い青〜黒に寄るトーンが一定して見える。総じて『崩れにくい』が、発光色は強め。
ノイズ処理と質感
評価:4.2/5
輝度ノイズ・色ノイズは全体としてよく抑えられており、暗部のザラつきや色ムラは目立ちにくい。代わりに、暗部や低コントラスト領域はNRが強く働き、壁・路面・植栽などが『滑らか寄り』になりやすい。ISO高めに見える通路系カットでは床面の微細が薄れ、塗り絵化手前の均一化が出る傾向。
とはいえ、ザラつきを残して荒れる方向ではなく、SNS/記事用途では扱いやすい質感に寄せている。質感重視なら露出を稼げる条件(固定物+手ブレ低減)での撮影が有利。
処理破綻・安定性
評価:4.2/5
建築夜景や静物主体の路地では合成ズレや二重像が目立ちにくく、点光源由来のゴーストも大きくは出ていない。弱点は『動体』と『強い発光体の縁』。走行車が入るカットではブレが残り、夜景モード的な多枚数合成の弱点が出る。
ネオンや強い看板では、発光縁が太ったり軽い滲みが出て、局所コントラストが落ちたように見える場面がある。また、空を黒く締める処理が強いカットでは、建物境界が硬く見え『ベールが薄く被った』ような印象になりやすい。『動体を避ける』『露出を稼ぐ』『強発光を画面端に寄せすぎない』が破綻回避に効く。
総合評価
評価:4.3/5
中央〜中間は看板文字や窓列、路面標示の実ディテールが素直で、過剰シャープの強いハローも目立ちにくい。一方、暗部や遠景の低コントラスト細部はNRで均されやすく、壁面・路面テクスチャが薄く平坦化しがち。
トーンは「黒を締めてコントラストを作る」基調で見栄えは良いが、空のグラデーションが浅くなったり、街灯・発光看板・白い被写体で白側階調が詰まり“白が太る”場面がある。WBは混在光でも大崩れせず、ネオンの赤/ピンクや青緑サインの分離も良好。
ただし発光色は張りが強く飽和気味になりやすい。ノイズはよく抑えつつ、暗部は滑らか寄りで質感重視には不利。合成破綻は静物なら安定する一方、動体と強発光の縁でブレや滲みが出やすい。運用は動体を避ける/連写で選別、発光体は引き気味、空が潰れやすい場面は構図か微調整露出で回避が効く。
OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(46mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例














OPPO Find X9のメイン(広角)カメラ(46mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.2/5
ビル窓の反復パターン、格子外装、路地の小物(配管・ステッカー・看板枠)は『実ディテール』として残りやすく、2倍でも過度なAI偽線は目立ちにくい。弱点は発光縁の近傍で、看板や街灯周りの細線がにじみ、輪郭が硬く見える場面。暗部・低コントラストの微細はNR後に均され、壁面/路面の粒立ちが薄くなる。
HDR/階調
評価:4.0/5
基本は黒を締めて見栄えを作るトーンで、窓明かりの白飛びは概ね抑える一方、空や暗部の階調が硬くなりやすい。特にネオン街・白い看板・強い街灯では『白が太る/滲む』傾向が出て、局所コントラストが落ちたように見えることがある。薄暮(青空が残る条件)では階調のつながりが比較的良好。
色再現/WB
評価:4.1/5
混在光でも黄緑転び・マゼンタ転びが大きく出にくく、色相は安定。暖色の窓明かりと寒色の空、ネオンの赤・青・紫も分離は良い。ただし発光部の色は張りが強く、彩度が飽和寄りに感じるカットがある(繁華街サイン系)。全体トーンはややクール寄りにまとまり、夜空が深く黒く締まりやすい。
ノイズ処理と質感
評価:4.1/5
輝度/色ノイズはよく抑えられ、暗部の色ムラも目立ちにくい整った絵作り。その反面、暗部や低コントラスト領域でNRが効き、壁・路面・遠景の微細テクスチャが薄まる(溶け〜均一化)。粒状感を残して荒れる方向ではないので扱いやすいが、質感重視なら強発光を避け、露出を稼げる条件が有利。
処理破綻・安定性
評価:4.2/5
静物主体では合成ズレや二重像が出にくく、2倍夜景として安定性は高い。一方、動体(歩行者・車)や強発光が同居すると、ブレ残りや発光縁の滲みで安定性が下がる。また黒締めが強い場面では建物と空の境界が硬く、ベール/段付きっぽい印象が出やすい。回避策は『動体を減らす』『発光を画面端に寄せすぎない』。
総合評価
評価:4.1/5
2倍夜景としては全体に安定域。静物主体のビル外装や窓列、路地の配管・看板枠は『実ディテール』が残りやすく、過度なAI偽線も目立ちにくい。一方で強い発光体の近傍では白が太って滲み、細線のにじみや輪郭の硬さが出やすい。
トーンは黒を締めて見栄え重視で、薄暮では階調のつながりが良い反面、ネオン街では白寄り階調が詰まりがち。色は混在光でも転びにくく分離も良好だが、発光色は飽和寄り。
ノイズはよく抑えつつ、暗部の微細はNRで均され質感が薄まる傾向。動体+強発光が絡む場面で階調と安定性が下振れするため、連写で静止コマ選別・発光を画面端に寄せない構図が有効。
OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例















OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(73mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.2/5
格子外装やビル窓の反復パターン、クレーンのトラス、路地の配線・看板枠・ステッカーなどは『実ディテール』として残りやすく、73mmでも過度な偽線(AIっぽい網目化)が強く主張しにくいのが長所。特に建築系は線の芯が保たれ、窓の区画が読みやすい。
一方の弱点は強発光近傍で『看板縁』『街灯周り』の細線がにじみ、輪郭が硬いハロー寄りに見える場面も。暗部・低コントラストの微細はNR後に均されやすく、外壁や路面の粒立ちが薄まって『均一化』しやすい。
HDR/階調
評価:4.0/5
基本トーンは黒を締めて夜景の見栄えを作る方向で、点光源の完全白飛びは概ね抑えつつ、暗部を無理に持ち上げないため画が締まる。薄暮(青空が残る条件)では空〜建物の階調のつながりが良く、望遠でも立体感が出やすい。
ただしネオン街や高輝度広告が密集する条件では『白が太る/滲む』傾向が出て局所コントラストが落ち、階調が硬く詰まって見える。また黒締めが強い場面では建物と空の境界が硬く、ベールや段付きっぽい印象になりやすいので、発光体を画面端に寄せすぎない構図が有利。
色収差・フリンジ
評価:4.2/5
望遠夜景で厄介な『電線』『建物エッジ』『看板縁』の紫/緑フリンジは総じて抑制が良く、建築の直線や窓枠で色ズレが強く出て『滲んで解像が落ちた』印象になりにくい。
一方、例外的に高彩度サインや強発光が支配的なカットでは、発光縁の色にじみや偽色が増え、赤系や混色ネオン周りで色が膨らんで見える。周辺で劇的に悪化するタイプではないが、『発光×細線』が重なると均質性が落ちるため、文字看板や縁取りの強いサインを主役に置く場合は、露出を稼いで白の飽和を減らすのが安定。
ノイズ処理と質感
評価:4.2/5
輝度ノイズ/色ノイズはよく抑えられ、夜空や暗部の色ムラも目立ちにくい『整った画作り』で、望遠夜景でも破綻より見栄えを優先した処理。特に建築系は暗部が荒れず、窓明かりの規則性が綺麗に出やすい。その反面、暗部や低コントラスト領域でNRが効き、外壁・路面・遠景のテクスチャが溶けて均一化しやすい。
粒状感を残して荒れる方向ではないため扱いやすいが、質感重視なら『強発光が少ない』『薄暮で露出を稼げる』条件が有利。ネオン密度が高い場面は、質感より階調と発光処理の影響が先に出る。
安定性
評価:4.1/5
静物主体では手ブレや多枚数合成のズレが出にくく、望遠夜景として安定性は高い。細線被写体(クレーン・格子外装)でも輪郭段差や二重像が目立ちにくいのは強み。一方で失点パターンは明確で、動体(歩行者・車)や強発光が同居すると、被写体ブレ残り・合成の不整合が出やすく安定性が下振れする。
また点光源が多い都市部では発光縁の滲みやベールで黒が浮いたように見えるケースがあり、HDR/階調とも連動して総合が伸びにくい。回避策は『動体を減らす』『発光体を画面いっぱいにしない』『連写で止まっているコマを拾う』の3点。
総合評価
評価:4.2/5
73mm望遠夜景として『破綻しにくい安定域』に入っている。建築物・静物主体は格子外装やビル窓の反復、クレーンのトラスなどが実ディテールとして残りやすい。一方、ネオン密度が高い路地や動体(歩行者・車灯)が絡むと白の膨張(滲み)と合成耐性がボトルネックに。
トーンは黒を締めて見栄え重視で、ノイズはよく抑える反面、暗部の質感はNRで均されやすい傾向。運用は『動体は連写で選別』『発光体を画面いっぱいにしない』『薄暮を狙う』のが効果的。
OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真作例











OPPO Find X9の望遠(ペリスコープ)カメラ(146mm相当/夜景モード/手持ち)で撮影した写真に対する画質評価
解像・微細描写
評価:4.2/5
146mmでも建築の反復パターン(格子外装、窓枠、トラス)が『実ディテール』として残りやすく、線の芯が保たれるのが強み。『格子外装』『クレーン』『窓列』のように、直線と繰り返しが主役だと偽線(AIっぽい網目化)が前に出にくく、読みやすさが伸びる。路地系も強く、『ステッカーや配管』『英字』の判読性が高い。
一方の弱点は強発光近傍で、光源縁が太り細線がにじみやすい点。さらに霧/ベールが乗ると微細のキレが落ち、解像の伸びが止まりやすい。
HDR/階調
評価:4.0/5
基本は黒を締めて夜景の見栄えを作る方向で、暗部を無理に持ち上げないため画が締まりやすい。薄暮条件は空〜建物の階調のつながりが良く、望遠でも立体感が出やすい。点光源の完全白飛びは概ね抑えつつ、窓明かりの階調もある程度保持できている。
ただしネオンや街灯が密集する条件では白が太る/滲む傾向が出て局所コントラストが落ち、階調が硬く詰まって見えやすい。霧/ベールが加わると黒が浮いたように見え、階調そのものより『ベール被り』が支配的になる。
色収差・フリンジ
評価:4.2/5
望遠夜景で厄介な建物エッジや窓枠の紫/緑フリンジは総じて抑制が良く、直線構造で色ズレが強く出て『滲んで解像が落ちた』印象になりにくい。周辺だけ劇的に悪化するタイプでもなく、均質性は高め。
一方、例外的に高輝度点光源が多いシーンでは、発光縁の色にじみや偽色が増え、白の膨張とセットで輪郭が太く見える。霧/ベール条件でも、色収差というより光の散乱で色が滲んだように見えやすい。
運用上は「発光×細線」を画面内で重ねすぎない構図が有利。
ノイズ処理と質感
評価:4.0/5
輝度ノイズ/色ノイズはよく抑えられ、暗部の色ムラも目立ちにくい『整った画作り』で、望遠夜景でも破綻より見栄えを優先した処理。静物・建築では暗部が荒れにくく、窓明かりの規則性が綺麗に出やすい。
路地の情報量が多い場面でも、塗り絵化が強く主張せず、文字やステッカーを残せている。その反面、低コントラストの面(壁・空・霧)ではNRが効いて質感が均一化しやすく、ディテールが『溶ける』方向に寄りやすい。高感度条件ほどこの傾向が強まり、質感よりも階調と見栄えを優先した結果が出る。
安定性
評価:4.1/5
静物主体では手ブレや多枚数合成のズレが出にくく、146mmとしては安定性が高い。細線被写体(格子外装・トラス)でも輪郭段差や二重像が目立ちにくいのは明確な強み。
一方で失点パターンは明確で、動体(自転車・車)や人の動きが絡むと、被写体ブレ残りや合成の不整合が出やすく安定性が下振れする。また点光源が多い都市部では発光縁の滲みやベールで黒が浮いたように見えるケースがあり、HDR/階調とも連動して総合が伸びにくい。
回避策は『動体を減らす』『連写で止まったコマを拾う』『発光体を画面いっぱいにしない』『霧や逆光寄りの条件では露出と構図を優先して光源縁を太らせない』の3点が効果的。
総合評価
評価:4.1/5
Find X9の146mm相当・望遠夜景は、『破綻しにくい安定域』。建築物や静物では格子外装・窓枠・トラスなど反復パターンの線の芯が残りやすく、偽ディテール感も出にくい。
一方『ベール』『ネオン密度』の高い繁華街、動体が絡む条件では白の膨張(滲み)と合成耐性がボトルネックとなり、局所コントラスト低下や黒浮きも。
色収差は抑制が良く均質だが、発光×細線では偽色が増える。ノイズは整う反面、低コントラスト面はNRで質感が均一化しやすい。運用は連写で止まったコマを拾い、発光体の占有を抑え、薄暮の建築を狙うのが最適解。
OPPO Find X9のカメラで撮影した動画作例及び画質評価

光学性能とボケの質感
被写体(花・鳥)のクローズアップ(0:53)では、単なるデジタル処理によるボケではなく、レンズの実効F値の明るさを感じさせる自然な光学ボケが確認できる。合焦面(ピントが合っている部分)の解像感が非常に鋭く、そこから背景へと繋がるアウトフォーカス部分の階調が極めて滑らか。玉ボケの形状も崩れが少なく、安価なセンサーにありがちな『縁の硬さ』が見られない。

ダイナミックレンジと露出制御
高輝度差があるシーン(1:24)において、ハイライト(最も明るい部分)の粘りが秀逸。水面の反射が白飛びせず、かつシャドウ部のディテールも潰さずに情報を保持している。これは画像処理エンジンによるリアルタイムHDR合成が、極めて高度に機能していることを示唆する内容。

ズーム領域における解像性能
望遠域に移行した際(3:10)、通常のスマホでは解像度が急激に低下し『塗り絵』のような質感になりがちだが、Find X9はテクスチャの保持力が極めて高い。羽毛や微細なディテールにおいて、デジタルノイズを抑えつつエッジを自然に残すポストプロセスの塩梅(あんばい)が特に高水準。

手ぶれ補正/アルゴリズム
特筆すべきは、歩行時(0:10)の上下動に伴う『ローリングシャッター歪み(コンニャク現象)』が徹底的に排除されている点。光学式手ブレ補正(OIS)と電子式(EIS)の連携が極めてシームレスで、パン(横へのカメラ移動)の開始と停止の挙動が非常にリニア。『機械的な揺れ』を『意図的なカメラワーク』のように昇華させるアルゴリズムは秀逸。

低照度下でのS/N比
暗所撮影(4:47)において最も懸念されるクロマノイズ(色ノイズ)が皆無に近い状態です。ネオンの強い光によるゴーストやフレアも最小限に抑えられており、レンズコーティングの質が高いことが推察されます。暗部の黒の締まりと、光源周りの繊細なディテール描写の両立は、大型センサーを搭載したハイエンド機ならではの余裕を感じさせます。

総合評価
Find X9のカメラは『計算処理』の強さだけで押し切らず、レンズ由来の『光学的な素性』を丁寧に残した画作りが特徴。花や鳥のクローズアップでは、合焦面の鋭い解像から背景へ移るボケが滑らかで、玉ボケも縁が硬くなりにくい自然さを確認。
高輝度差の場面ではハイライトの粘りが強く、水面反射を白飛びさせずシャドウの情報も保持。望遠域でも塗り絵化を抑え、羽毛など微細テクスチャを自然なエッジで描写。
歩行撮影ではローリング歪みが出にくく、OISとEISの連携によりパンの動きもリニア。暗所でも色ノイズやゴーストを抑え、黒の締まりと光源周りのディテールを両立する、完成度の高い安定型と言える。
OPPO Find X9のカメラで実際に撮影して感じたメリットとデメリット
OPPO Find X9のカメラを選ぶメリット
メインカメラで高画質に撮影できるスマートフォンは数多く存在します。しかし、昨今のトレンドである『多眼構成』には、どこかしらに『弱点』が潜んでいるものです。
これまで多くのモデルを検証してきましたが、メインカメラの画質は高くても『超広角はオマケ程度』であったり、『望遠カメラが低照度に弱い』といったパターンが少なくありません。
その点、OPPO Find X9は『超広角(15mm)』『メイン(23mm)』『望遠(73mm)』の3眼すべてにおいて、驚くほど高い画質を維持しています。特筆すべきは色合いの制御。カメラを切り替えても絵作りが大きく変わらず、一貫性があるのが特徴です。
個人的に感銘を受けたのは、超広角カメラと146mm相当の超望遠域の描写です。解像感が損なわれがちな超広角でも、高度な画像処理によって夜景までクオリティ高く描き切ります。また、3倍(光学)の倍となる6倍(146mm)においても、作品レベルの画質を十分に維持しており、スペック以上のポテンシャルを感じさせました。
さらに、自動高解像度撮影の判断も秀逸です。『ここは高解像度で残すべき』というシーンを的確に捉え、標準の1,200万画素と比較しても光量差を感じさせない仕上がりには驚かされました。
動画撮影においてもその実力は健在です。特に手ブレ補正は強力で、日中の歩き撮りではジンバルを使用しているかのように滑らか。夜景もノイズが抑えられ、クリアな映像を残せます。
静止画から動画まで、一貫したカラーの正確さと美しさを誇るFind X9。HasselbladとTrue Colour Cameraの技術が息づくこの一台には、OPPOが培ってきたカメラ技術の真髄が凝縮されています。
OPPO Find X9のカメラを選ぶデメリット
3眼すべてがハイクオリティなFind X9のカメラ。正直なところ、目立った弱点は見当たりませんが、明暗差の激しい路地などでは、黒つぶれを回避しようとするあまり稀に『白飛び』が生じる傾向にあります。
もし夜景撮影などで白飛びを徹底的に抑えたいのであれば、露出をわずかに下げるか、マニュアルモードで追い込むのが得策でしょう。ほんの少しの手間で、Find X9のポテンシャルをさらに引き出せるはずです。

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