Googleは2024年4月10日、公式ブログにおいて『消しゴムマジック』などのAI編集機能を『すべてのGoogleフォトユーザーに提供する』と発表しました。
提供開始は2024年5月15日から(数週間かけてロールアウト)。2024年6月10日時点で私が所有する『OPPO A79 5G』『Motorola moto g24』といった廉価モデルにも機能が追加されました。
以前は『HDRエフェクト』『ダイナミック』『ぼかし』『消しゴムマジック』の右下にGoogle Oneのアイコンが表示。実際に編集機能を使用するには 『1ヶ月間の無料トライアル』への申し込みが必要でした(トライアル終了後は有料)。
ただし『Pixelシリーズ』においては、Google Oneの登録なしで上記機能を利用可能でした。『Pixel=消しゴムマジックを使えるスマホ』というイメージを持っている人も多いはず。これからはそれが『Googleフォト=消しゴムマジックが使える』という認識に変わります(クラウドへのアップロード不要)。
しかし実際の使い勝手はどうなのでしょう。処理能力が控えめなエントリーモデルでもまともに使えるのか。まずはOPPO A79 5GとPixel 8で『消しゴムマジックの精度』を比較してみました。
OPPO A79 5Gで撮影した上画像のボルト部分を、消しゴムマジックで1つにつき1回ずつ囲んだ(消した)結果がコチラ。
画像処理の仕方に若干の違いはありますが、クオリティ的には『大差なし』といったところ。ちなみに消しゴムマジックは上から何度でも適用可能。OPPO A79 5Gで残った影部分を消してみました。
背景が複雑だとどうしても仕上がりは不自然に。とはいえ『無料』かつ『エントリーモデル』でこの完成度は満足すべきでしょう。
次は左上の『マイナスドライバー』を消してみます。消しゴムマジックは背景が『単調』なほど綺麗に消せるので、まずはGoogleフォトの調整から『ホワイトポイント+100』『ハイライト+100』を指定。
背景が白くなり、少し暗めだった被写体も明瞭に。続けて消しゴムマジックでマイナスドライバーを囲みます。
今度は何も無かったかの様に消え去りました。うまく消えない場合は『合わせ技』を使ってみましょう。
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廉価なスマートフォンのカメラは、『イメージセンサー』『レンズ』のサイズが小さい場合が殆ど。さらに画像を処理する力も控えめなので、『光量』『背景ボケ』『ディテール(HDR)』などの面で上位モデルに劣ります。
投稿が見つかりません。アップグレードされたGoogleフォトの無料編集機能をうまく駆使すれば、短時間で『エントリーモデルで撮影したとは思えない』画像に。
こちらはOPPO A79 5G(メインカメラ)の撮って出し。エントリーモデルの画質としてはまったく悪くない(むしろ良い)です。
Googleフォトで『ぼかし+85』『奥行き+35』『HDRエフェクト+100』『ダイナミック』を加える(ぼかし、奥行きを指定した後は一度保存)と、上画像の様な仕上がりに。エントリーモデルに足りない要素を色々と付け加えた感じです
OPPO A79 5G(メインカメラ)の撮って出しをもう一枚Googleフォトで編集(作業時間1分程度)。
『ぼかし+85』『奥行き+35』『HDRエフェクト+100』『ダイナミック』を適用。数値を大きくしても不自然にならないところがGoogleフォトの良さ。鮮やかさが増し、Pixelシリーズのポートレートモードライク。
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こちらは実売1万円台のスマートフォン『Motorola moto g24』の撮って出し。黄色いチューリップにピントをあわせていますが、背景がはっきり残っているので視線が落ち着かず散漫に。
Googleフォトで『ダイナミック』『ぼかし+70』『奥行き+40』を指定。主役のチューリップが引き立ちました。奥行きを変更ことで、ボケの境界は微調整可能です。
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独自の画像編集機能を提供しているスマートフォンメーカーが殆どですが、エントリーモデルでは使えない機能が多かったり、全体的に若干大味。
Googleフォトはエントリーモデルでこそ利用したい機能が盛り沢山。追加告知されていた『ボケ補正』『ポートレートライト』などは『バージョン6.86.0.639597827』で未だ見当たらず。現時点でかなり満足ですが、近い内にさらに利便性が増すかもしれません。
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