楽天モバイルは2024年7月31日(水)、最強プランの契約者を対象に『楽天ドライブ50GB』の無料提供を開始。実質『基本料金超え』の特典が提供されている楽天モバイルユーザー。なぜここまで優遇してくれるのか。
サービス内容(2024年8月5日時点) | 補足 |
国内通話かけ放題 | Rakuten Linkアプリ使用時(ナビダイヤルなど一部対象外あり) |
国際通話かけ放題 | Rakuten Linkアプリ同士の場合 |
海外から日本への通話 | Rakutenリンクアプリ使用時(対象国と地域からのみ発信可能) |
着信転送時の通話 | Rakuten Linkアプリ使用時 |
SMS送受信 | Rakuten Linkアプリ使用時 |
国際SMS送受信 | Rakuten Linkアプリ使用時 |
海外ローミング(2GB/月) | 指定73の国と地域 |
楽天市場で買い物時にポイント4倍 | 上限2,000ポイント/月 |
NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル | 楽天グループ株式会社が運営するNBAの日本国内向け動画配信サービス。国内で唯一、NBAのレギュラーシーズン、オールスター、プレイイン・トーナメント、プレイオフ、NBAファイナルのすべてをLIVEとオンデマンドで配信(通常4,500円/月) |
パ・リーグSpecial | パ・リーグ主催公式戦が全て観られる(通常702円/月) |
Rakuten Music バンドルプラン | 5時間/30日間 |
ショップでの契約事務手数料 | 他の通信キャリアは通常3,850円 |
楽メール | rakumail.jpドメインのメールサービス。最大容量1GB |
楽天ドライブ50GB | 14歳以上が対象 |
まず容易に想定出来るのは、『アクティブユーザー』の確保。アクティブユーザー(契約者)の変動が大きいと、コストの適正化や安定的にサービスを提供することが困難になります。
楽天モバイルが黒字化目標として掲げているのは『単体加入者回線数(BCP、MVNO除く)800万回線』。達成が現実的に見えた段階での『楽天ドライブ50GB無料提供』は、『新規ユーザー獲得』『安定化』のどちらにおいてもプラスとして作用するでしょう。
『その内有料化するのでは』と疑心暗鬼な人がいるかもしれませんが、『ずーっと50GB無料』というキャッチコピーが使われているので、有料化の可能性は極めて低いかなと。それに楽天ドライブ50GB無料提供は、『楽天モバイル』側にとってもメリット。
もうひとつの黒字化目標がMNO APRU(1ユーザーの平均売り上げ)を『2,500円~3,000円』に高めること。同社は2024年3月時点の月次MNO APRUを『2,024円』と公表しており、達成には恐らくまだ足りない状況。
楽天モバイルの基本料金は『~3GB:1,078円(税込)』『3GB~20GB:2,178円(税込)』『20GB~無制限:3,278円(税込)』の3段階制。MNO APRU目標をクリアするには、月のデータ通信量が『20GB以上』であることが理想。
メインが各チャネル帯域幅最大『20MHz』の『4G』の段階では、あまりに多くのユーザーが『大容量通信』を行うと、通信が渋滞して速度の低下を招きます。
しかし人口の多い地域では、各チャネル帯域幅が最大『100MHz』に広がった『5Gエリア』が拡大(道幅が広がった様な状態)。 モバイルネットワークにおいて『大容量通信』を行いやすい環境が着々と整備されています。
『楽天ドライブ50GB』『NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル』『パ・リーグSpecial』『Rakuten Music バンドルプラン』といったサービスは『データ通信』が伴います。
先述している通り、楽天モバイルは月間データ通信量が『20GB』を超えた時点で、基本料金が2,178円(税込)から『3,278円(税込)』に上がります。つまりMNO APRUの上昇に寄与。サービスの無料提供が楽天モバイル側にとってもメリットと考えるのはこれが理由。
一度『データ通信20GB以上/月』の世界を体感してしまうと、もう『20GB以内/月』には戻れないと思います。『動画』や『音楽』の解像度を低めに設定する必要もなし。
もっとも、月額『3,278円(税込)』という低料金ながら、『国内通話かけ放題(Rakuten Link使用時)』『データ高速無制限』で利用可能な通信キャリアは他にありません。
圧倒的な低料金で通信サービスを提供しつつ、かつ『無料サービス』も充実させているというのが、今の楽天モバイルの現状です。
2024年7月29日(月)にMMD研究所が発表した『通信4キャリアユーザーの共通ポイント・金融サービス利用に関する調査』では、楽天モバイルユーザーは『楽天のサービスを包括的に利用している』ことが明らかに。
つまり楽天モバイルのユーザーを増やすほど『楽天経済圏』が活性化。楽天モバイルの利益率が低かったとしても、『楽天グループ全体の売り上げが伸びる』のであれば、企業的には何の問題もなし。
様々なサービスが、カンフル剤として相互にうまく作用しているのが『楽天経済圏』の大きな特徴。まずは『楽天モバイルを使い倒す』ことから始めましょう。
楽天モバイルについて
- 転入手続き申し込み時に必要なMNP予約番号期限:7日以上(WEBの場合)
- 開通手続き:My楽天モバイルから
- MNP開通手続きを行わなかった場合:MNP予約番号有効期限が過ぎて長期間開通手続きを行わないと申込みが消滅する可能性がある
- 切替受付時間:午前9時~午後9時まで
- 切り替えにかかる時間:受付時間内の申し込みは当日開通(受け取り直後や午後9時00分直前に手続きをした場合、当日中に完了せず、翌日の開通となる場合がある)
- 音声対応SIM基本料金:1,078円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割りなし
- 通話料金:22円/30秒(電話回線)、0円(Rakuten Link使用)
- 15分かけ放題(電話回線):1,100円(税込)
- 無制限かけ放題(Rakuten Link使用):0円(税込)
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:楽天、au(パートナー回線)
- eSIM設定方法(Android):https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001374/
- eSIM設定方法(iOS):https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/setting/ios/
- APN設定方法(楽天モバイルで購入した端末):https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/setting/
- APN設定方法(楽天モバイル以外で購入した端末):https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001495/?l-id=guide_faq
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