Androidスマホの『デバイスを探す』がオフライン対応!Bluetooth紛失防止タグや探すネットワークは海外から

デバイスを探す

Googleより

Apple社が2021年4月21日にリリースした『AirTag』。同製品を鍵や財布といった毎日使うものに付けておくと、iPhoneの『探す』アプリを利用して簡単に見つけ出すことが可能。

ただし探索をする際にAppleの『探すネットワーク(Appleデバイスが一丸となって自律的に形成するネットワーク)』を使用するので、AndroidデバイスはAirTagに非対応。

Ankerのスマートホームブランド『Eufy(ユーフィ)』が提供してる紛失防止タグ『SmartTrackLink』『SmartTrackCard』は、Appleの『探す』に加えて『Eufy Security』アプリをインストールすることでAndroidデバイスでも利用可能です。

GoogleはAndroidデバイスや一部対応機器に向けて『デバイスを探す』というアプリ(サービス)を提供。同社は2024年4月8日(現地時間)、公式ブログにおいて『デバイスを探す』のアップデート開始を発表しました(同アップデートの告知自体は2023年5月に行われていた)。

新しい『デバイスを探す』はオフライン環境に対応。デバイスの位置情報を暗号化してGoogleに保存することで実現しています(日本提供済み)。

また、複数のAndroidデバイスによって構築される『デバイスを探すネットワーク』も始動(海外から)。ネットワークに参加しているAndroidデバイスは、Bluetoothを使用して近くの機器をスキャン。機器を検出した場所を『デバイスを探すネットワーク』にエンドツーエンドで暗号化して送信。デバイスの位置情報は、複数のAndroidデバイスから送信された情報の中心点で割り出されます。

デバイス位置情報

Androidより

同機能は『OFF』『ネットワークなし』『交通量の多いエリアのみでネットワークを使用する』『あらゆるエリアにネットワークを完備』の4種類から選択が可能。

OFF』『ネットワークなし』を設定した場合は、『デバイスを探すネットワーク』を使用する事は出来ません。ただし『ネットワークなし』では暗号化された最新位置情報がGoogleに定期的に送信されるので、おおよその場所を特定出来ます。

交通量の多いエリアのみでネットワークを使用する』は人口量の多いエリアでのみネットワークに参加。『あらゆるエリアにネットワークを完備』は人口量の少ない場所でもネットワークの構築を行うので、高い頻度で最新位置と機器の情報をGoogleに送信。紛失時に見つけやすく(見つけられやすく)なります。

ちなみに『Pixel 8』と『Pixel 8 Pro』は、『特殊なハードウェア』を使用することで電源がオフの状態でも地図上でデバイスの位置を確認出来るのだそう。ハードウェア由来なので、他モデルに関しては『アップデートによる実装』を期待しない方が良いかと。

新しい『デバイスを探す』には、従来製品に加えて『Chipolo』『Pebblebee』『Eufy』『Jio』のBluetoothトラッカータグや『JBL』『SONY』のオーディオ機器が対応予定。

Find My Device

Googleより

Googleが公開している対応予定製品(2024年4月9日時点)

Bluetoothトラッキングタグ

Pebblebee

  • Pebblebee Clip for Android
  • Pebblebee Card for Android
  • Pebblebee Tag for Android

Chipolo

  • Chipolo ONE Point
  • Chipolo CARD Point

Eufy

  • Eufy SmartTrack Link for Android
  • Eufy SmartTrack Card for Android

Jio

  • JioTag Go

オーディオ

JBL

SONY

  • WH-1000XM5

対象となる製品は『不明なトラッキングアラート』機能もサポート。同機能を使用すると、『Bluetoothの圏外』になったタイミングで『アラート』が自動送信。『置き忘れ』を回避出来ます。

不明なトラッカーを検出

Googleより

探している機器が近くにある場合は『近くを探すボタン』が表示。機器に近づくほど塗りつぶし部分が広がっていくという、分かりやすく面白い仕様。音を鳴らして正確な位置を把握することも可能です。

近くを探す

Googleより

GoogleのNestデバイスと連携すれば、『家の鍵がリビングルームで最後に確認されたのは午前9時15分』など外出先から『忘れ物』がどこにあるか見当をつけられます。

Nest

Googleより

Googleは新しい『デバイスを探す』を提供するために『3つの主要領域にわたる多層保護』を開発。エンドツーエンドで暗号化された位置データは最小限のバッファにとどめ、頻繁に上書き。ネットワーク上のデータを最小限に抑え、ユーザーの安全と個人情報のプライバシーを確保しています(詳細はコチラ)。

デバイスを探すネットワーク』『Bluetoothトラッキングタグ』などは『Android 9』以降のバージョンを実行しているデバイスで動作。日本においてのアップデート配信時期は不明です。

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