Amazonの『Kindle Paperwhite』を所有する私が、上位モデルの『Kindle Scribe』ではなく、楽天の『Kobo Libra Colour』を購入しました(Kindle Scribeよりかなり安い34,800円)。
HPに掲載されている画像からは『若干大きそう』というイメージでしたが、実物は想像よりも小さく何より『軽い!』。それもそのはず。Kindle Paperwhiteの『205g』に対し、Kobo Libra Colourは『199.5g』。
大きめなスマートフォンより少し軽い程度(iPhone 14 Pro Maxは240g)。つまり『片手持ち』を余裕で行えます。
ここから書いてある内容一覧
- 『持ちやすさ』『ページ送りのしやすさ』を兼ね備える
- Kindle Paperwhiteよりも軽く表示領域は広いKobo Libra Colour。自動回転にも対応
- 就寝時間に合わせて色温度を自動調整
- 自炊した大きめな漫画データもクラウド経由で読み込める
- 写真の表示はイマイチ。しかしカラーで漫画を表示してみると・・・
- カラー表示は解像度が150ppi。文字の読みづらさは感じるか
- Kobo Libra Colourならではの細かい設定も
- デボス加工により汚れが目立たず高級感まで漂う背面デザイン
- 『ホーム画面に戻る』は操作に慣れが必要
- ペンによる手書きノート機能まで備えるKobo Libra Colour
- Kobo Libra Colour、Kobo Clara Colour、Kobo Clara BWの主な仕様
- Kobo Libra Colour、Kobo Clara Colour、Kobo Clara BWの共通仕様
- 関連リンク
『持ちやすさ』『ページ送りのしやすさ』を兼ね備える
Kindle Paperwhiteで片手持ちをすると、高い確率で親指が画面にかかってしまいます。ページ送もしづらい(落としそうになる)のが正直なところ。
Kobo Libra Colourは本体の片側(右左どちらでも可)を持つことになり、ページ送りは『専用ボタン』で行います。若干湾曲していて持ちやすく、『画面に親指がかかる』『落としそうになる』といったことがありません。
漫画は小説などと比較して『文字数』の少ない場合が多いです。必然的に『ページ送り』を多用することに。Kindle Paperwhiteでは画面をスライドしなければなりませんが、Kobo Libra Colourでは画面外にある『専用ボタン』を押すだけ。持ちやすさに加えて『ページの送りやすさ』も雲泥の差。
Kindle Paperwhiteよりも軽く表示領域は広いKobo Libra Colour。自動回転にも対応
重量が200gを切るKobo Libra Colourは、Kindle Paperwhiteと比較して『表示領域が広い』のも特徴。Kindle Paperwhiteの『1,236×1,648px』に対し、Kobo Libra Colourは『1,260×1,680px』。
これは『漫画を見開き表示』するのにぴったり。Kobo Libra Colourには向きを検知するセンサーが組み込まれているようで、画面の向きに合わせて表示が自動回転(手動で固定も出来る)。スマートフォンやタブレットでは一般的な機能ですが、Kindle Paperwhiteは残念ながら手動です。
就寝時間に合わせて色温度を自動調整
色温度調整機能の付いた『ComfortLight PRO』は、『ナチュラルライト』をONにして『就寝時間』を設定することで、24時間最適な色相に自動変更(寝る時間が近づくとブルーライトを軽減)。色温度の調整はKindle Paperwhiteでも可能です。
自炊した大きめな漫画データもクラウド経由で読み込める
『自炊(電子化)した漫画』を読むには、データをデバイスに直接転送する必要があります。Kindleシリーズは、インターネットを介してデータを移動するのに『Send to Kindle』というサービスを利用。
その都度ファイルをSend to Kindleにアップロードする必要があり、かつ最大ファイルサイズが『200MB』に限定。データサイズ『337.7MB』のブラックジャックによろしく(1巻)は『ファイルが大きすぎます』と表示されアップロード出来ませんでした。
Kobo Libra Colourは『Dropbox』『Googleドライブ』『Pocket』から直接データをダウンロード可能。337.7MBのブラックジャックによろしく(1巻)も、ワイヤレス環境で問題なく読み込む事が出来ました。
Kobo Libra Colourは漫画を読むのに優れたデバイスです。そうなると『200MB以上』のデータを頻繁に取り込むことに。上限が決められていないことに加え、DropboxやGoogleドライブから手軽に出し入れ出来るのはプラスの要素です。
写真の表示はイマイチ。しかしカラーで漫画を表示してみると・・・
少し操作しただけで『Kindle Paperwhiteよりも優れたポイント』を色々と発見出来たKobo Libra Colour。同デバイスの目玉となる『カラー表示』に関してはどうなのか。
Kobo Libra Colourの表示色数は『4,096色』。一般的なスマートフォンやタブレットは『1,677万色』の表示に対応しているので、Kobo Libra Colourが『写真のプレビュー』などに適していないのは明らか。実際に写真を表示してみましたが、予想通り微妙でした。
これで『漫画』まで微妙だった場合は『カラーの必要なし』となってしまいます。ブラックジャックによろしく(二次利用フリー)のカラーページをKindle PaperwhiteとKobo Libra Colourにそれぞれ表示して比較。
写真を表示した時に感じた『微妙だな』という印象を吹き飛ばすインパクト。同じ内容でも『カラーとモノクロ』でここまで受けるイメージが違うのかと驚きました。少しザラッとした紙に印刷されたような雰囲気が、『漫画本らしさ』を醸し出していて良いですね。
カラー表示は解像度が150ppi。文字の読みづらさは感じるか
個人的に気になっていたのは『文字が読みづらくないか』という部分。グレースケールの解像度は印刷物に近い『300ppi』なので問題なし。しかしカラーでは半分の『150ppi』に。
実際どうだったのかと言えば、滲みも気にならず読みやすい(もちろんイラスト部分の表示も綺麗)。フルHD(1920×1080px)解像度に対応する15インチのディスプレイの画素密度が『147ppi』なので、心配はある意味杞憂でしたね。
『カラー』『グレースケール』の切り替えは、恐らくデータに合わせて自動的に行っているのだと思いますが、『白黒に見えるRGB』であれば『150ppi』の表示に。見た目では判別しづらいので、端末側で『グレースケールモード(300ppi)』を指定出来たら尚良いですね。
Kobo Libra Colourならではの細かい設定も
読書設定には、『画面のリフレッシュ間隔』『虹色ノイズを抑える』といったKindleシリーズでは見慣れぬ項目が。画面のリフレッシュ間隔を小さく(1ページや2ページ)すると、残像が発生しづらくなります。ただしそれに伴い『消費電力が増える』というデメリットも。
私の場合は、『文字主体の小説』『漫画』どちらも『章(一番消費電力が低い)』の設定で違和感ありませんでした(漫画の表示サイズを拡大縮小、バーを調整した時などは残像が目立つ)。
デボス加工により汚れが目立たず高級感まで漂う背面デザイン
個人的な評価がとても高かったのは、意外にもKobo Libra Colourの『背面』。Kindle Paperwhiteはマット(ゴムっぽい樹脂)素材で、カバーを着けないと汚れがかなり目立ちます(拭いても中々とれない。外出先で使うのはちょっと恥ずかしい)。
Kobo Libra Colourの背面にはお洒落な柄でデボス加工が施されており、この記事を書きながらずっと操作しているのに『汚れ(指紋)』を確認出来ません。触れた感じはマットなKindle Paperwhiteと真逆。指で叩くと『カチカチ』乾いた音がします。
『いかにも樹脂素材』だと安っぽく見えてしまいますが、デボス加工のおかげで高級感すら漂うKobo Libra Colour。よく考えて作られたプロダクトだなと改めて感心。
『ホーム画面に戻る』は操作に慣れが必要
『ホーム画面』への戻り方は、慣れるまでやや戸惑いました。これはスマートフォンやタブレットのUIに慣れきっているから。Kobo Libra Colourの場合は、『画面の真ん中あたり』をタップすると左上に『←戻る』ボタンが表示されます。
Kindleからkoboに移行すると、『Kindleで購入した電子書籍を読めない』問題が発生します。しかし『Kindle Paperwhite』『Kobo Libra Colour』を両方持ち歩いたとしても、重さは『400g』程度です。
ペンによる手書きノート機能まで備えるKobo Libra Colour
電子書籍リーダーとしては超高評価な『Kobo Libra Colour』。『ノート』機能まで備えられており、スタイラスペンで『手書き』をすることが出来ます(Kobo Libra Colourでは1色だったペンが10色に増えているらしい)。
デバイス自体をかなり気に入ったので、ペンの購入もかなり前向きに検討中。購入したら別記事で紹介したいと思います。
Kobo Libra Colour、Kobo Clara Colour、Kobo Clara BWの主な仕様
モデル名 | Kobo Libra Colour | Kobo Clara Colour | Kobo Clara BW |
ディスプレイ | 7.0 インチの E Ink Kaleido 3 タッチスクリーン |
6.0 インチの E Ink Kaleido 3 タッチスクリーン |
6.0 インチの Carta E Ink HD 1300 タッチスクリーン |
解像度 | 1680 x 1264 (カラー表示:150 ppi / 白黒表示:300 ppi) | 1448 x 1072 (カラー表示:150 ppi / 白黒表示:300 ppi) | 1448 x 1072 (300 ppi) |
容量 | 約32GB | 約16GB | 約16GB |
バッテリー持続時間の目安 | 数週間 | 数週間 | 数週間 |
ライト | ComfortLight PRO (フロントライト内蔵、ナチュラルライト機能) | ComfortLight PRO (フロントライト内蔵、ナチュラルライト機能) | ComfortLight PRO (フロントライト内蔵、ナチュラルライト機能) |
サイズ | 161.0 x 144.6 x 6.2 – 8.3 mm | 160.0 x 112.0 x 9.15 mm | 160.0 x 112.0 x 9.15 mm |
重さ | 199.5 g | 174.0 g | 174.0 g |
ページめくり | 画面のタップ / スワイプ操作、ページめくりボタン付き | 画面のタップ / スワイプ操作 | 画面のタップ / スワイプ操作 |
防水 | IPX8 | IPX8 | IPX8 |
カラー | ホワイト/ブラック | ブラック | ブラック |
カラー表示 | 対応 | 対応 | 非対応 |
スタイラスペン | 対応 | 非対応 | 非対応 |
Kobo Libra Colour、Kobo Clara Colour、Kobo Clara BWの共通仕様
フォント | 日本語フォント、欧文フォント、サイズ調整可 |
対応ファイルフォーマット | EPUB / EPUB3 / PDF / JPEG / GIF / PNG / BMP / TIFF / TXT / HTML / RTF / CBZ / CBR / MOBI / FlePub |
Wi-Fi | IEEE 802.11 ac/b/g/n (WEP/WPA/WPA2) |
接続・充電ケーブル | USB-C (各機種対応のケーブル 1 本同梱) |