NPS重視で改善を続けるLINEMO。ベストプラン、ベストプランV開始で『不満解消』『新規ユーザー獲得』なるか。

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2024年7月30日(火)から、SoftBankのオンラインブランド『LINEMO(ラインモ)』では、『ベストプラン』『ベストプランV』がスタートします。

両プランはどちらも『月間データ使用量』に伴い『月額料金』が変動。ベストプランはデータ使用量が3GBを超えた時点で990円(税込)から『2,090円(税込)』、ベストプランVは20GBを超えた時点で2,970円(税込)から『3,960円(税込)』にアップ。

LINEMO『ミニプラン』『ベストプラン』のサービス内容

プラン名 ミニプラン ベストプラン
月額料金 990円 990円~2,090円
月間データ容量 3GB 3GB~10GB
月間データ容量超過後の最大通信速度 300kbps 10GBを超え15GB以下の場合は300kbps、15GBを超えた場合は128kbps
追加データ量 550円/1GB 550円/1GB
国内通話料金 22円/30秒 22円/30秒
国内5分かけ放題(通話準低額) 550円 550円
国内無制限かけ放題(通話定額) 1,650円 1,650円
国内SMS利用料 送信:3~30円(3.3~33円)/1通、受信:無料 送信:3~30円(3.3~33円)/1通、受信:無料
LINEギガフリー 対応 対応

LINEMO『スマホプラン』『ベストプランV』のサービス内容

プラン名 スマホプラン ベストプランV
月額料金 2,728円 2,970円~3,960円
月間データ容量 20GB 20GB~30GB
月間データ容量超過後の最大通信速度 1Mbps 30GBを超え45GB以下の場合は1Mbps、45GBを超えた場合は128kbps
追加データ量 550円/1GB 550円/1GB
国内通話料金 22円/30秒 22円/30秒
国内5分かけ放題(通話準低額) 550円 無料
国内無制限かけ放題(通話定額) 1,650円 1,100円
国内SMS利用料 送信:3~30円(3.3~33円)/1通、受信:無料 送信:3~30円(3.3~33円)/1通、受信:無料
LINEギガフリー 対応 対応

LINEMOに興味がない非ユーザーや、現行プランが気に入っているアクティブユーザー目線だと、『値上げ』ともとれてしまうサービス内容の変更。実際はどうなのでしょうか。

2024年3月27日に配信されたソフトバンクニュースの中で、LINEMOは顧客の信頼・愛着度を可視化した『NPS®(Net Promoter Score®)』の向上を特に重視したサービスであると説明されています。

ソフトバンク株式会社の木村 泰久氏によると、eSIMのサービスは開始当初に問い合わせがコールセンターに集中。原因は開通手続きが複雑なこと。

同社はそのことを問題として捉え、企画・開発一体型(ワンチーム)の組織体制に変更。

仮説検証型の『アジャイル開発』という手法を導入し、『Data(データから問題箇所を分析)』『LEARN(ユーザーの痛みが何か仮説を立てる』『Ideas(改善案を検討)』『Product(短いサイクルでリリース)』に分けて、効率性とスピードを重視した運用に切り替えました(3年で3,800件を超える改善を実施)。

組織改編がが功を奏してか、SIMに関するNPSスコアは上昇し、オリコン顧客満足度調査の『キャリア格安ブランド』で2年連続の1位を獲得。

eSIMに関して言えば、2021年に『LINEMOかんたんeSIM開通』という専用アプリをAndroid・iOSデバイス向けにリリース。2024年7月29日時点では、どちらも5点満点中『4.5』という高い評価を受けています。

LINEMOかんたんeSIM

Google Playより

私は物理SIMを利用しているので(今後eSIMに変更するかも)、同アプリの使い勝手は分かりません。しかし『通信品質』に関して言えば、契約当初より『良くなった』と実感。

広範囲で安定的に『5G』がつながるようになり、4G接続時と比較して大幅に高速化。長いトンネル内や地下でも『電波が入らない』ことは殆ど無く、『トータルで満足度が高い』というのがいちユーザーとしての感想です。

先述している通り、『ベストプラン』『ベストプランV』はデータ使用量により月額料金が変動。言い方を変えれば『データ容量が足りなくなったら自動的に追加』してくれます。

LINEMOにはすでに『オートチャージ』という機能が備えられており、同機能を利用すると新プランに近い使い方が可能。ただし1GB(1回)につき『550円(税込)』の追加料金が発生するので、例えば自動チャージ回数を『4回(+4GB)』に設定して使い切ると、基本料金に『2,200円(税込)』が加算。

ベストプランは『+7GB/1,100円(税込)』。自動チャージに換算すると7回分で『3,850円(税込)』相当。『LINEMOの通信品質で+7GB使える』ことを鑑みれば、格安SIM(MVNO)とデュアルSIM運用するよりも割安感が強いです。

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ベストプランVは基本料金が『20GB~/2,970円(税込)~』に引き上げられていますが、これは『国内5分かけ放題』を含んでの内容(無制限かけ放題も1,100円で追加出来る)。

5分かけ放題をオプションで追加すると月額『550円(税込)』。スマホプランユーザーが後付けすると合計『3,278円(税込)』に。

データ使用量が20GBを超えた時点で『+10GB/990円(税込)』。ベストプランよりさらに割安でデータ容量が『自動追加』されます。

LINEMOの通信品質自体は気に入っているけど、快適が故に『使いすぎる』といったことは容易に想像がつきます(私は実際そうなっている)。使いすぎたユーザーから不満が出るとすれば、『容量追加料金が高すぎる』『上位プランに移行するほどは使わない』といったところか。

ベストプラン』『ベストプランV』は、一部アクティブユーザーの不満を解消しつつ、『ミニプラン』『スマホプラン』では物足りないと感じていた人たちに向けたサービス内容。つまり『NPSの上昇』『新規ユーザー獲得』をWで見込めるということです。

私は現行プランを評価していたので、新プランが発表された時に『改悪なのでは?』と邪推。現行プランを気に入っているユーザーは、『そのまま』使い続ければ良いだけでした!

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LINEMOについて

  • 転入手続き申し込み時に必要なMNP予約番号期限:10日以上
  • 開通手続き:メールに記載のURLから
  • MNP開通手続きを行わなかった場合:SIMカードの到着日から6日後の午後8時30分までに切り替えを行わなかった場合、その翌日(SIMカード到着日の7日後)に回線切替
  • 切替受付時間:午前9時~午後8時30分まで
  • 切り替えにかかる時間:最大15分程度
  • 音声対応SIM基本料金:990円(税込)~
  • 契約月の基本料金:日割り
  • 5分かけ放題:550円(税込)、無料(ベストプランV)
  • 無制限かけ放題:1,650円(税込)、1,100円(ベストプランV)
  • 通話料金:22円/30秒
  • データ容量:3GB~
  • 翌月くりこし:非対応
  • 5G:対応
  • 低速切り替え:非対応
  • 通信回線:SoftBank
  • eSIM設定方法(Android/iOS):https://www.linemo.jp/process/esim/
  • APN設定方法(Android):https://www.linemo.jp/process/apn/android/
  • APN設定方法(iOS):https://www.linemo.jp/process/apn/ios/

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