2022年11月4日から、Netflix(ネットフリックス)は日本市場において『広告つきスタンダードプラン』を導入。2023年10月24日には、月額『990円(税込)』で利用可能なベーシックプラン(広告なし)の新規受付を終了しました。
広告つきスタンダードの月額料金は『890円(税込)』。ベーシックプランより『100円』安いです。ただし『広告』のみが料金引き下げの理由であれば、コストパフォーマンス的にはやや微妙。『広告が入らず無駄な時間を省ける』というのが、Netflixを契約している理由の一つだからです。
私がベーシックプランに感じていた『不満』は、解像度が『HD(720p)』であること。動画を再生するデバイスが『スマートフォン』『タブレット』の時はそこまで気になりませんが、40インチを超えるテレビで再生すると『画質の粗さ』が目立つように。
ストーリーが壮大な『映画』などを観ている時に、『画質が粗い』というのは致命的。没入感が一気に削がれてしまいます。広告つきスタンダードプランでは解像度がHDから『フルHD(1080p)』に高精細化。
さらに『同時視聴』『同時ダウンロード』出来る端末台数が、1台から『2台』に増えるのも私の利用環境においてはメリット。
ベーシック | 広告つきスタンダード | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | 990円 | 890円 | 1,590円 | 2,290円 |
最大解像度 | HD(720p) | フルHD(1080p) | フルHD(1080p) | 4K |
同時視聴 | 1台 | 2台 | 2台 | 4台 |
同時ダウンロード | 1台 | 2台 | 2台 | 6台 |
空間オーディオ | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 対応 |
広告 | なし | あり | なし | なし |
しかし一度ベーシックからスタンダードに変えてしまうと、新規受付を終了している旧プランに戻せないのはネック。一定の猶予はあったのに、なぜその期間中に試さなかったのか!
Netflixは広告つきスタンダードプランの広告表示につき『短い広告が1時間に数回ほど表示されるようになります。広告はシーンの切れ目など、作品の流れを遮らないタイミングで表示』と規定(2024年8月10日時点)。
『月額利用料金が下がる』『動画を綺麗に観られる』『2台同時に使える』という3つのメリットと、1つのデメリット(動画の途中に広告が入る)が天秤にかかった状態で数ヶ月経過。
外の気温が上がると外出が億劫になり、家のテレビで映画を観る頻度が増えます。我が家には『42型』『65型』と2つのテレビがあり、65型のテレビでは『プライムビデオ(4K解像度対応)』を観るようにしていました。
しかしプライムビデオで『キングダム3』を観るには課金が必要。仕方なく画質が粗いNetflix(ベーシック)でキングダム3を観ている最中、『粗さ』に対する不満が遂に限界に達しました。『広告つきスタンダードに変えよう!』と決意。
2024年8月7日にプランが切り替わったので、まずはドキドキしながら不満に感じていた『画質』をチェック。HD(1,280×720p)の画素数は約92万個。対してフルHD(1,920×1,080p)は『200万個』。画素が増えた分だけ高精細に。
実際どうだったのかと言えば、これはもう『ハッキリ』と認識出来るレベルで画質が向上しました。理想を追求すれば『プレミアム(最大4K)』ですが、HDからの移行なので今はフルHDで大満足。
続けて鬼門となる『広告の入り具合』を確認。動画の再生中に『一時停止』すると、どの位置に広告が挿入されているかを確認することが出来ます。
私が確認した限りでは、広告の長さは『15秒』。YouTubeでスキップ出来ない『インストリーム広告』と同じ。入るタイミングが絶妙なので、個人的には『没入感が損なわれる』とは今のところ感じず。あっという間に終わります。
広告が1つの作品に何回入っているのかを、簡単に調べた結果がこちら(2024年8月10日時点)。
作品名 | 作品の長さ | 広告が入る回数 |
正体:エピソード1
|
53分 | 4回 |
地面師たち:エピソード1 | 54分 | 4回 |
ワンピース:エピソード94 | 23分 | 0回 |
サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023 | 2時間23分 | 10回 |
ゴールデンカムイ | 2時間8分 | 8回 |
タイガー&ドラゴン:エピソード1(新春ドラマスペシャル) | 1時間34分 | 0回 |
さまよう刃:エピソード1 | 55分 | 4回 |
ハイキュー:エピソード1 | 24分 | 1回 |
幽☆遊☆白書:エピソード1 | 40分 | 3回 |
今回調べた中で一番広告回数が多いのは、『サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023』で10回。1つの広告の長さを15秒と仮定すると、合計で150秒(2分30秒)。作品の長さ『2時間23分』を鑑みれば十分許容範囲。
逆に1番少なかったのが、『ワンピース:エピソード94』『タイガー&ドラゴン:エピソード1(新春ドラマスペシャル)』でなんと『0回』。『ゴールデンカムイ(2時間8分)』は広告位置が7箇所あったのに、実際は本編が始まる前の1回だけ。
『指定されている箇所で広告が入らない場合がある』『全ての動画に広告が入るわけではない』というのは、良い意味で想定外。
日本民間放送連盟放送基準を参考にすると、テレビCMの週間コマーシャル総量は『18%以内』。あくまでこれが最大値とは言え、民間放送で番組の間に流れるCMは耐え難い長さ。頻度も高すぎます。
少しでも無駄を省こうと録画して早送りするわけですが、広告が入る度にリモコン操作が必要に。たまに間違った箇所に飛んでしまうこともあり、そうなるともう大惨事。総じて面倒なのは間違いなし。
広告が『15秒』で終わるなら、そもそも『早送りをしたい』とすら思いません。私がベーシック(広告なし)から広告つきスタンダードに変更した率直な感想は、控えめに言っても『最高』です。
なぜもっと早くプラン変更をしなかったのか。今後はNetflixで映画を観る機会が一気に増えそう。これで月額890円は安すぎますね。浮いたお金で他のサブスク契約しましょう!
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