少し前から『ドコモ回線』の評判があまりよろしくありません。私が日常的に使用しているのは『SoftBank回線』『楽天回線』なので、その真相が分からずにいました。
しかし久しぶりに『OCNモバイルONE(ドコモ回線)』のSIMをスマートフォン(Pixel 8)に装着して通信を行ったところ、『本当かもしれない』と思わざるを得ない事態が発生。
時間はユーザーがそこまで混雑していないはずの平日午前10時台。5G接続ながら『28Mbps』と通信速度はイマイチ。ただし通常の使い方で何か支障が出るレベルではありません。
問題は体感速度に影響を与える『レイテンシ』です。アンロード済み(ネットワークに他のトラフィックが存在しない際に、要求が出されてから応答が帰ってくるまでのデータの往復時間)が『54ms』はやや遅めの数値。
そして驚いたのがロード済み(ネットワーク上でデータ使用量の多いアプリケーションを使用中の場合における、データの往復時間)。なんと1sを大きく超えて『3.1s』。
流石におかしいと思い再計測。アンロード済みは『43ms』に改善するも、ロード済みが『2.6s』と異常値のまま。中々速度測定が開始されなかったのはこれが原因か。
ちなみにOCNモバイルONE(ドコモ回線)の通信下で『ワード検索(Google)』という負荷の軽い作業を行おうとしたところ、読み込みが途中で止まってしまい、表示されるまでに暫く時間がかかりました。その際は5Gではなく『4G(+)』で通信。
同じ時間帯(同じ場所)に他の通信業者はどういった状況だったのか。実測した結果がコチラ。
SoftBank回線の『LINEMO』と『mineo(マイピタ)』は200Mbps程度。LINEMOは『アンロード済み』『ロード済み』の数値にやや開きがありますが、それでもOCNモバイルONE(ドコモ回線)の様に『ロード済みが1sを上回る』といったことはなし。
IIJmio(au回線)は通信速度『150Mbps』。レイテンシに関しても異常は見られません。3社の回線を実際に比較してみると、やはり『ドコモ回線のみ様子がおかしい』という結果に。
モバイル通信環境は『時間帯』『場所』によって変わるので、偶然という可能性も十分に考えられます。しかし日常的にモバイルネットワークを使用していて、『ワード検索を表示するのに時間がかかる』といったことは、私の環境ではかなり稀(通信障害が発生した時くらいか)。
最近は『格安SIM(MVNO)』でもそれなりの通信品質を得られるようになったと感じる昨今。『mineo』『IIJmio』『NUROモバイル』といった通信業者は、複数から回線を選ぶことが可能。もし現状に不満があるなら、状況が改善されるまで『他の回線に変えてみる』のも一つの方法かもしれません。
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