Googleのコミュニティ管理者を務めるKush Mittal氏は、公式コミュニティにおいて『次回の Pixel Feature Drop では、開発者向けオプションとして、Gemini Nano の展開を Pixel 8 ユーザーに拡大する予定』であることを発表しました。
Made by Google(@madebygoogle)のX公式アカウントも『オンデバイス(クラウド接続を必要としない)用の最も効率的なAIモデルとして、機密データがスマートフォンから流出するのを防ぎ、ネットワーク接続がなくても機能を使用出来るようにする』とGemini Nanoに関する情報を補足しつつ、同記事に近い内容をティザー画像と共にポスト。
2024年3月8日に配信された#TheAndroidShowでは、Googleの社員がハードウェア(メモリ容量)の制限を理由に『Pixel 8にはGemini Nanoが搭載されない』と発言。一部のユーザーからは批判の声が高まっていました。
今回Googleが発表した内容は上記を覆した結果に。Androidに精通すミシャール・ラーマン氏は、『Pixel 8 の Gemini Nano は、メモリ仕様の違いによりPixel 8 Pro ほどパフォーマンスが良くない可能性がある。それが開発者プレビューとして提供される理由と考える』と自身のXにポストしています。
『Pixel Feature Drop』とは、Googleが約3ヶ月おきにPixelシリーズに向けて行っている『新機能追加』をメインとしたアップデート。直近では2024年3月5日に配信が行われ、次回は2024年6月と予想されています。
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Gemini Nanoとは何なのか。Geminiブラウザ版に詳細を聞いてみました。
Gemini Nanoについて(Geminiブラウザ版より)
ジェミニナノは、Google AIが開発した軽量なマルチモーダルAIモデルです。2023年12月に発表されたジェミニシリーズの3つのモデルのうちの一つで、オンデバイスでの効率的な処理に特化しています。
主な特徴
- 軽量で省電力: 従来のAIモデルよりもメモリ使用量が少なく、低電力で動作するため、スマートフォンなどのモバイルデバイスに最適です。
- マルチモーダル: テキスト、音声、画像など、複数の種類のデータを処理することができます。
- 多様なタスクに対応: 音声認識、画像認識、自然言語処理など、さまざまなタスクを実行することができます。
- リアルタイム処理: 高速処理が可能なので、リアルタイムでの音声認識や画像認識などにも使用できます。
具体的な用途
- スマートフォン: 音声入力、画像認識、翻訳、スマートリプライなど
- スマートスピーカー: 音声認識、音声合成、スマートホーム制御など
- ウェアラブルデバイス: 音声認識、運動記録、健康管理など
- IoTデバイス: 異常検知、故障予測、音声制御など
ジェミニナノの登場意義
従来のAIモデルは、高性能なサーバーで動作させる必要がありました。しかし、ジェミニナノのような軽量なAIモデルが開発されたことにより、スマートフォンなどのモバイルデバイスでも、高度なAI機能を実現することが可能になりました。
今後、ジェミニナノは、さまざまな分野で広く利用されることが期待されています。