SoftBankのサブブランド『ワイモバイル』は、10月3日から新料金プラン『シンプル2』をスタート。『ギガマシマシ!』というキャッチピーの通り、データ容量を増量。ただしそれに伴い『月額料金』の引き上げも行われています。
シンプル2(M)はデータ容量が15GBから『20GB』に。これはオンライン専用ブランド『LINEMO』のスマホプランと同じです。では、シンプル2(M)とLINEMO(スマホプラン)はどういった違いがあるのか。主なサービス内容を比較してみましょう。
プラン名 | シンプル2(M) | LINEMO(スマホプラン) |
データ容量 | 20GB | 20GB |
月間データ容量超過後の最大通信速度 | 20~30GBは1Mbps、30GB超は128kbps | 1Mbps |
翌月データ繰り越し | 対応 | 非対応 |
月額基本料金 | 4,015円 | 2,728円 |
PayPayカード割 | -187円 | – |
おうち割 光セット(A) | -1,650円 | – |
家族割引サービス (2回線目以降) |
-1,188円 | – |
データ使用量が1GB以下/月の場合 | -1,100円 | – |
5分かけ放題 | – | 550円 |
10分かけ放題 | 880円 | – |
24時間かけ放題 | 1,980円(60歳以上は1,100円割引) | 1,650円 |
通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
付帯サービス | – | LINEギガフリー |
先述している通り、月間データ容量は『20GB』と同じ。ただし20GB超過後に関しては、『シンプル2(M)』『LINEMO(スマホプラン)』でそれぞれ条件が異なります。
超過直後の通信速度はどちらも最大『1Mbps』ですが、LINEMO(スマホプラン)はデータ容量を定めていないのに対し、シンプル2(M)は30GBを超えた時点で最大『128kbps』に制限。
LINEMO(スマホプラン)では、ストリーミング動画(SD画質)を観たり音楽を聴ける程度の最大通信速度が維持。対してシンプル2(M)は、30GBを超えた時点でQRコード決済やメッセージのやりとりを何とか出来る程度に。
最大128kbpsだと、一般的なブラウジングやSNSといった用途にも支障が出ます。よってシンプル2(M)を実用的に使えるのは、『30GBまで』と認識しておいた方が良いでしょう。スマートフォンでYouTubeやABEMAを観る頻度が高い人は要注意。
データ容量の部分でLINEMO(スマホプラン)に劣るシンプル2(M)ですが、月額基本料金では『1,287円上回る』というまさかの逆転現象。ここまでの情報のみで精査すれば、『LINEMO(スマホプラン)』をゴリ押しするのは当然のこと。
ただしワイモバイルのシンプル2(M)には、各種割引サービスが用意されています。まず料金の支払いに『PayPayカード』を使用すると『-187円』割引。月額基本料金は『3,828円』に。
『おうち割 光セット(A)』『家族割引サービス』はどちらか片方のみ適用可能。あわせて『-2,838円割引』とならないので、その点は予め認識しておきましょう。
月額基本料金は値上げしたワイモバイルですが、シンプル2(M/L)では『おうち割 光セット(A)』の割引額を『-1,650円』に増額。PayPayカード割とあわせて適用すれば、月額基本料金は『2,178円』まで一気に下落。
光回線を契約していなくても、『家族割引サービス』が適用されれば『-1,188円』割引されて『2,640円』。どちらもLINEMO(スマホプラン)を下回ります。
また、ワイモバイルは『60歳以上』のユーザーに対して24時間かけ放題(スーパーだれとでも定額+)の利用料金を『-1,100円』割引(永年)するキャンペーンも実施中。
割引の連鎖が起きれば、LINEMO(スマホプラン)よりもお得に利用出来るシンプル2(M)。ただしこれはあくまで『光回線契約』『家族で契約』など一定の条件が揃った場合。
一人暮らし(単身)で光回線を契約していないなら、月間データ容量超過後の制限がなく、LINEギガフリー(LINEの対象サービスが通信ノーカウント)も付帯するLINEMO(スマホプラン)の方がコストパフォーマンスは上がるはず。
あくまで『自分の環境』に合わせて、『シンプル2(M)』『LINEMO(スマホプラン)』を選びましょう。