Appleは日本時間9月13日午前2時から『Apple Event』を開催。イベント内ではiPhone 15(仮称)シリーズがリリースされる予定です。
個人的に注目しているのは、ベーシックモデルとなる『iPhone 15』。2022年に登場したiPhone 14は、所有するiPhone 13から目新しいアップデートが行われなかったことや、大幅な値上げを理由に購入をスルー。
上位となるiPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxのカメラが著しい進化を遂げる中、ベーシックモデルはレンズのF値を1.6から『1.5』に変えただけ。イメージセンサーを大型化したGoogleの『Pixel』シリーズに溝をあけられる状況が継続。
『カメラ画質を求めるなら上位を買え』といった姿勢が踏襲されるのかと思いきや、iPhone 15に関しては予想外の情報が飛び交っています。
TF International Securitiesのアナリスト『Ming-Chi Kuo』氏によれば、iPhone 15、iPhone 15 Plusには新しいタイプの『積層型イメージセンサー(4,800万画素)』が搭載されるとのこと。
イメージセンサーの開発元となるSONYは、同社のハイエンドモデル『Xperia 1 V』『Xperia 5 V』に『2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー』をいちはやく採用。
同氏の情報を紐解くと、iPhone 15、iPhone 15 Plusにこのセンサーが搭載される可能性あり。もしそうであれば、これまでカメラ性能弱めだったことがうまく相反し、とんでもないサプライズ効果が生まれるはず。
2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーは、SONYが培ってきた積層技術を更に進化させたもの。『フォトダイオード』と『画素トランジスタ』の層を分離して積層することで、フォトダイオードの容量を従来比で『2倍』に拡大。
画素サイズを拡大させて光の取得量を増やしても、フォトダイオードの容量を超えてしまうと『白トビ』が発生。
新しい積層型センサーでは約2倍の飽和信号量を実現し、ダイナミックレンジの拡大により逆光時も白トビを抑えます。
画素トランジスタを別層に分離させたことで、信号を増幅させる『アンプトランジスタ』のサイズも拡大。これにより低照度環境も改善し、ノイズが大幅に低減。
明るすぎる場合は『白トビ』を。そして低照度では『ノイズ』を制御する、まさに新時代のセンサーです。しかし本当に上位モデルではなくiPhone 15、iPhone 15 Plusに採用されるのか?実際に発表されるまでは、正直疑心暗鬼。
競合モデルとなるGoogleの『Pixel 8』『Pixel 8 Pro』も、メインカメラのイメージセンサーをアップグレード予定。海外メディア『Android Authority』などが、ISOCELL GN1から『ISOCELL GN2』への刷新を報じています。
ISOCELL GN1はセンサーサイズが1/1.31インチ。ISOCELL GN2ではそれが『1/1.12』インチに拡大。Xiaomi Mi 11 Ultra、Honor Magic4 Pro Ultimateといったハイエンドが、既に同センサーを採用して高い評価を獲得済み。
リークされている情報通りになれば、異なるタイプのイメージセンサーを搭載することになるiPhone 15とPixel 8(これまでもそうでしたが)。まずはiPhoneからその真相が明らかに。ぐっすり眠って、すっきりした頭で確認しようと思います。
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