この記事に書いてある内容
私の『メインSIM』は日本を代表する鉄道路線でどう通信するのか
- 通勤・通学の車内ではみんな手にスマホ!
- 高速データ無制限の楽天モバイルだからこそ気になる通信環境
- JR山手線の『30駅』で楽天モバイルの通信速度を実測した結果
- 『駒込』『五反田』駅では200Mbps超えの高速通信。他にも7駅で100Mbps超えを記録
- 2025年に全面開業したばかりの高輪ゲートウェイ駅では電波状況が芳しくなく1Mbpsを下回る。今後の改善に注目
- 帯域幅の広い5G環境の整備がさらに進めば、各駅における通信速度が底上げされる可能性は高い
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私の『メインSIM』は日本を代表する鉄道路線でどう通信するのか
私は仕事柄複数のSIMを契約しています。その中で利用頻度がもっとも高い、ダントツの『メイン』が楽天モバイル。
通話アプリ『Rakuten Link』を使用すると国内かけ放題(ナビダイヤルなど一部の番号のぞく)。加えて月額基本料金『3,278円(税込)』で高速データ通信無制限。
モバイルネットワークなので、『光回線』と比較して安定性に欠ける(遮蔽物やユーザー混雑の影響を受けやすい)のは仕方のないこと。しかし『24時間高速データ無制限』の利点を活かせば、かなり大きなデータのダウンロードも『楽天モバイルのみ』で完結出来ます。

通勤・通学の車内ではみんな手にスマホ!
総務省の統計(令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯)によると、日本の大都市圏では約半数が公共交通機関(電車やバス)を利用して通勤・通学。
バスや電車に乗ると、『スマートフォンで何かしている人』が大半を占める状況。『WEBページ閲覧』『SNS』『ゲーム』『動画視聴』など幅広い用途に対応するスマートフォン。インターネット接続環境さえあれば、移動の時間を有効活用出来ます。

高速データ無制限の楽天モバイルだからこそ気になる通信環境
一般的なモバイルネットワークは、『月間データ容量』が決められているので通信量を気にしなければなりません。楽天モバイルの場合は月間データ使用量が20GBを超えたら『無制限』に突入。その状況で気にするべきは、通信量ではなく『通信環境』です。
今回は人口が多い都心部をつなぐ、日本を代表する鉄道路線『山手線』で楽天モバイルの品質をチェックしてみることに。各駅でどの程度通信状況は異なるのでしょうか。

通信速度の計測(fast.com)は、私の乗っている車両が駅のホームに入ってから開始。『下り(ダウンロード)』はホーム内で計測を終えていますが、『上り(アップロード)』に関しては電車がホームを少し離れてから完了しているので精度低め。

JR山手線の『30駅』で楽天モバイルの通信速度を実測した結果

場所:JR山手線目白駅、時間帯:2025年6月16日午前9時58分、下り:120Mbps、上り:17Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線池袋駅、時間帯:2025年6月16日午前10時00分、下り:5.7Mbps、上り:7.3Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線大塚駅、時間帯:2025年6月16日午前10時04分、下り:82Mbps、上り:5.3Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線巣鴨駅、時間帯:2025年6月16日午前10時06分、下り:5.8Mbps、上り:5.5Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線駒込駅、時間帯:2025年6月16日午前10時07分、下り:270Mbps、上り:43Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線田端駅、時間帯:2025年6月16日午前10時09分、下り:2.4Mbps、上り:5.5Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線西日暮里駅、時間帯:2025年6月16日午前10時11分、下り:120Mbps、上り:39Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:日暮里駅、時間帯:2025年6月16日午前10時13分、下り:670kbps、上り:5.0Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線鶯谷駅、時間帯:2025年6月16日午前10時14分、下り:130Mbps、上り:31Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線上野駅、時間帯:2025年6月16日午前10時16分、下り:5.0Mbps、上り:1.9Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線御徒町駅、時間帯:2025年6月16日午前10時18分、下り:110Mbps、上り:30Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線秋葉原駅、時間帯:2025年6月16日午前10時19分、下り:13Mbps、上り:15Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線神田駅、時間帯:2025年6月16日午前10時21分、下り:3.7Mbps、上り:8.6Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線東京駅、時間帯:2025年6月16日午前10時23分、下り:6.9Mbps、上り:12Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線有楽町駅、時間帯:2025年6月16日午前10時25分、下り:4.1Mbps、上り:36Mbps、通信:4G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線新橋駅、時間帯:2025年6月16日午前10時27分、下り:140Mbps、上り:22Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線浜松町駅、時間帯:2025年6月16日午前10時29分、下り:85Mbps、上り:15Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線田町駅、時間帯:2025年6月16日午前10時31分、下り:65Mbps、上り:11Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線高輪ゲートウェイ駅、時間帯:2025年6月16日午前10時33分、下り:460kbps、上り:8.0Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線品川駅、時間帯:2025年6月16日午前10時34分、下り:2.2Mbps、上り:3.4Mbps、通信:4G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線大崎駅、時間帯:2025年6月16日午前10時38分、下り:20Mbps、上り:8.2Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線五反田駅、時間帯:2025年6月16日午前10時40分、下り:240Mbps、上り:24Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線目黒駅、時間帯:2025年6月16日午前10時42分、下り:42Mbps、上り:30Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線恵比寿駅、時間帯:2025年6月16日午前10時45分、下り:11Mbps、上り:28Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線渋谷駅、時間帯:2025年6月16日午前10時47分、下り:10Mbps、上り:34Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線原宿駅、時間帯:2025年6月16日午前10時50分、下り:40Mbps、上り:32Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線原宿駅、時間帯:2025年6月16日午前10時52分、下り:180Mbps、上り:12Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線新宿駅、時間帯:2025年6月16日午前10時54分、下り:14Mbps、上り:19Mbps、通信:4G/5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線新大久保駅、時間帯:2025年6月16日午前10時56分、下り:190Mbps、上り:45Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

場所:JR山手線高田馬場駅、時間帯:2025年6月16日午前10時58分、下り:92Mbps、上り:37Mbps、通信:5G、使用端末:Xiaomi 15 Ultra

『駒込』『五反田』駅では200Mbps超えの高速通信。他にも7駅で100Mbps超えを記録
今回実測した中で、一番下り(ダウロード)速度がはやかったのは『270Mbps』を記録した駒込駅(上りも43Mbpsとはやい部類)。5Gで安定的に通信が行われていました。
2番目に下りがはやかったのは五反田駅で『240Mbps』。こちらも『5G』が途切れることはなく、人の往来が多い山手線の駅とは思えない驚きの速度。
他に下りで100Mbpsを超えていたのは『目白(120Mbps』)』『代々木(180Mbps)』『新大久保(190Mbps)』『西日暮里(120Mbps)『鶯谷(130Mbps)』『御徒町(110Mbps)』『新橋(140Mbps)』駅。

2025年に全面開業したばかりの高輪ゲートウェイ駅では電波状況が芳しくなく1Mbpsを下回る。今後の改善に注目
逆に一番下り速度が遅かったのは高輪ゲートウェイで『460kbps』。4G/5Gどちらも電波の入りが良くありませんでした。高輪ゲートウェイは新しく出来た駅なので、今後改善される可能性が高いかと。

日暮里も下り『670kbps』と冴えない結果に。5Gではなく4Gで通信していた時間が長いように感じました。

帯域幅の広い5G環境の整備がさらに進めば、各駅における通信速度が底上げされる可能性は高い
4Gと5Gでは『帯域幅』が異なります。帯域幅は道幅のようなもので、4Gが最大『20Mhz』にとどまるのに対し、5Gは最大『100Mhz』。道幅が広くなり、一度に沢山の車が走れるイメージです。

ただし高周波(高速通信)は直進性が強く、遮蔽物の影響を受けて『減速しやすい』といった特性も。5Gの電波を受信しづらい場所では、たとえ5Gのエリア内でも『4G』に切り替えて通信を行います。

楽天モバイルは2025年内に10,000局+a(4Gと5Gの合計)の追加置局を計画しており、カバレッジホール(電波の届かないエリア)の改善に注力。今後も通信品質向上が続く見込みです。
