私がIIJmioギガプラン(音声SIM:ドコモ回線)の利用を開始したのは2022年4月16日。2023年7月22日には、他社からの乗り換えでもう1回線(音声SIM:au回線)追加。現在2回線で運用しています。
利用を開始してからいつの間にか1年半年以上が経過。今回は同サービスを実際に契約・それなりの期間利用した上での『メリット』『デメリット』をお伝えしたいと思います。
IIJmioを1年半程度利用して感じた6つのメリット
他社から乗り換え時にSIMフリースマートフォンを家電量販店より遥かに安く買えた
他社からIIJmioギガプラン(音声SIM、音声eSIM)への乗り換え時にスマートフォンを購入すると、特別価格が適用。私は2回線目契約時にMotorola edge 40を『39,800円(税込)』で購入しました。
同端末は当時まだ発売開始されたばかり。それでいてMotorola公式直販価格の『64,800円(税込)』から『25,000円』も割り引き。Amazonや一般的な家電量販店とは比較にならない安さでした。
ギガプラン(音声SIM、音声eSIM)の最低契約期間は2023年11月16日時点で『課金開始日の翌月末日まで』。
もっとも、端末目的で契約を行って短期間で解約すると、『ブラックリスト』に登録されて再契約出来なくなるというのはどの通信業者でも良く耳にする話。そういったことはくれぐれも控えましょう。
高速・低速の切り替えが可能。低速時の最大300kbpsが意外と使える
高速と低速を切り替えられる格安SIMは、IIJmio以外にも存在します。しかし大体が最大128〜200kbps。QRコード決済程度であれば問題なく使えますが、音楽を聴いたりSNSを利用するには不向き。
IIJmioの低速は最大『300kbps』。平常時は大体250kbps以上、ユーザーがもっとも混雑する平日のお昼でも200kbps超えを維持しています(通信する環境によって異なる場合あり)。
では、IIJmioの低速は一体どういった使い方が出来るのか。検証した結果がこちら。
最大300kbpsの通信環境で実際に検証した結果
問題なく利用出来る(IIJmioギガプラン音声SIM低速)
※最初の読み込み時に少し時間がかかる場合あり
- 通話(電話番号使用)
- Amazon Music(ストリーミング設定:節約)
- YouTube Music(動画は最低解像度)
- radiko
- LINE(メッセージ送受信)
多少読み込みに時間がかかっても利用出来る(IIJmioギガプラン音声SIM低速)
利用するのが難しい(IIJmioギガプラン音声SIM低速)
- YouTube
- Amazon Prime Video
- データ容量の大きいファイルの送受信
- 高解像度ストリーミング動画・音楽の再生
最初の読み込みに少し時間がかかる場合がありますが、『ストリーミング音楽を聴ける』というのはとても大きいです。最大300kbpsで利用可能な月間データ容量は『3日間で366MB(月に3.6GB程度)』。
OCNが公開しているデータを参考にすると、Spotifyで1曲(5分程度:標準音質)音楽を聴くのに発生するデータ通信量は約4MB。3日間で約90曲。私は移動時たまに聴く程度ですが、まぁ十分です。
ストリーミング音楽を聴く以外にGoogleマップなども使える(読み込みに時間はかかる)ので、『今月スマートフォンでインターネットしすぎ』なんて時も、適材適所で低速に切り替えればうまく乗り切れます。
格安SIMだけど平常時は通信速度が中々速い
IIJmioは通信キャリア(MNO)から回線をレンタルしている格安SIM(MVNO)です。よって通信速度に期待のしすぎは禁物。速度を優先するのであれば、SoftBankやauといった通信キャリアを契約しましょう。
とはいえ、月額850円(税込)〜ながら平常時の速度は一般的な使い方で全く不自由を感じない程度。100MB程度のアプリであれば、あっという間にダウンロードが終わります。
高解像度で動画も観られますが、それをやり過ぎると確実に月間データ容量を突破してしまうので要注意。動画を観る場合は、360pに解像度を落とすことを推奨します。
SIMを契約した後もスマートフォンをお得に買えた
IIJmioでスマートフォンをお得に買えるタイミングは、『SIMの契約時』だけでは無いんです。IIJmioユーザーがキャンペーン対象のスマートフォンを購入すると、『選べるe-GIFT』が付与されます。
私がOPPO Reno9 Aを購入した際には『7,500円相当』のe-GIFTがプレゼント。ただし即受け取れるというわけではなく、『申し込み月の4ヶ月後』まで待つ必要があるのでその点は注意。e-GIFT(ギフト券)の送付状況はコチラのページから確認出来ます。
届いたe-GIFTは『アマゾンギフト券』に全て交換しました。手続きはとても簡単であっという間に完了。何を購入するかはまだ悩み中です。
データ容量5GBで月額990円は絶妙な料金設定
IIJmioは月間データ容量5GBで基本料金『990円(税込)』。安いは安いのですが、NUROモバイル(バリュープラス)も同じ料金設定。HISモバイルに関して言えば、『7GB(低速への切り替えスイッチなし)』で基本料金『990円(税込)』。
SIM契約単体で考えるなら、『HISモバイル』を選ぶというのも正直アリだと思います。しかし先述している通り、IIJmioは他社から乗り換えであればSIMフリースマートフォンが激安。この特典がやはりとてつもなく大きい。
5GBというデータ容量は、私の様なヘビーユーザーが『サブSIM』として使うのに丁度良いんです。2〜3GBだと心許ないですが、5GBあれば安心(元々は4GBで料金据え置きのまま5GBに増量された。余った容量は翌月に繰り越しされる)。低速に切り替えた状態(最大300kbps)でそれなりに使えるのもメリットです。
通話料金が安い。サブの番号があるとプライベートが守られる安心感
私は楽天モバイルも契約しているので、普段電話をする時は『Rakuten Link』を使用。しかし『プライベートな番号を伝えたく無い相手(非通知だとかからない)』というのが稀にいます。
そういった時に活躍してくれるのがIIJmio。通話料金が『11円/30秒』と割安なので、長時間話さなければ出費は最低限。専用通話アプリを使う必要もありません。
サブの電話番号は『認証用』としても有効。SMS認証が必要なアプリやサービス、多いですよね。銀行やクレジットカードに登録するのはメイン番号で問題ないですが、『とりあえず使ってみたい』場合はサブ番号の方が安心
サブSIMはデータ容量に余裕を持たせるだけでなく、無駄にプライベートな情報が流出しない点もメリットだと感じますね。
IIJmioを1年半程度利用して感じた3つのデメリット
契約時に手数料が発生する
LINEMOやpovo2.0といった通信キャリアのオンラインブランドは、SIMの契約時に手数料が発生しません(povo2.0は同一名義で累計6回線目以降契約の場合3,850円)。
しかしIIJmioは契約事務手数料が『3,300円(税込)』発生。さらにSIMカード発行手数料もかかります。ドコモ回線は音声SIM、eSIMどちらも『443.4円(税込)』。au回線は音声SIMが『446.6円(税込)』、eSIM『220円(税込)』。
ちなみに私は『契約事務手数料半額キャンペーン』が行われているタイミングを狙って申し込みしました。『手数料を出来るだけ安く抑えたい』という人は、まずキャンペーンが行われているかをチェックしましょう。
平日のお昼は1Mbps台まで通信速度が遅くなる
メリットとして紹介している通り、平常時の通信速度は問題なし。ただしもっともユーザーが混雑する『平日のお昼(午後0時〜午後1時まで)』は状況が大きく異なります。
これまで何度も速度の実測をしていますが、大体『1Mbps台』。使い勝手はmineoの『マイそく(スタンダード)』に近いです。実際に出来ることも似たり寄ったり。
IIJmio(ギガプラン音声)で平日のお昼に出来たこと
※利用する環境によって異なる場合があります。
- YouTube・YouTube Music(480p)
- TVer(画質中)
- Amazon Music(ストリーミング設定:標準)
- radiko
- LINE(画像・メッセージ送信)
- Chrome・edge(画像の読み込みに少し時間がかかる)
- PayPay・楽天ペイ
- Google Map
- 原神、PUBGモバイル、Asphalt9(データの大型アップデートは不可)
70Mbps台から1Mbps台に速度が落ちると画像の読み込みなどは遅くなりますが、あくまで『実用的に使える環境』は維持されます。ただしアプリのダウンロードなどにかなり時間がかかってしまうので、いざという時のことを考えればマイナスポイント。
『スマートフォン不要』『安くて速いSIMを探している』という人には、SoftBankのオンラインブランドLINEMO(ミニプラン)の方がお勧めですね。
高速・低速切り替え用のウィジェットが無い
IIJmioは『低速モード』の使い勝手が良好。ウィジェットが用意されていれば、ホーム画面からワンタップで切り替えが可能になって便利。
しかし2023年11月16日時点で、公式アプリ『My IIJmio』にウィジェット機能は備えられていません。速度切替専用アプリ『IIJmioクーポンスイッチ』も同様。この部分は今後のアップデートに期待ですね。
IIJmioについて
- 基本料金:850円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:11円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 10分かけ放題:700円(税込)
- 無制限かけ放題:1,400円(税込)
- データ容量:2GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:NTTドコモ、au
- eSIM:対応
- eSIM設定方法(Android):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/android.html
- eSIM設定方法(iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/iphone.html
- APN設定方法(Android/iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/guide/apn.html
- 公式HP:IIJmio
格安SIMに関する記事
一覧はコチラから