格安SIMの『mineo』を提供する株式会社オプテージは、2024年1月30日(火)に実施した『mineoサービス発表会 2024』の中で、2023年1月比較で平日昼の『通信品質約5倍改善』を公式発表しました。
平日の昼というのは、モバイル通信を行うユーザーが最も増える時間帯。一度にデータを送受信出来る量は帯域幅により限られているので、『通信速度が極端に遅くなる』のが通常(道路が渋滞するようなもの)。
魔の時間帯とされる平日お昼の通信品質を『5倍』も改善するというのは、本来莫大な追加予算を投じなければ難しいこと。そうなると、当然サービスを維持する為に『基本料金』を上げなければなりません。
しかしmineoに関して言えば、『通信品質約5倍改善』が発表されただけで『料金据え置き』。ユーザーにとってはまさに『至れり尽くせり』な状況。なぜそんな離れ業を実現出来たのか。
mineoが提供している音声通話対応の通信サービス(デュアルタイプ)は、『マイそく』と『マイピタ』の2種類。マイピタは他社に近い一般的なサービス内容なのに対し、マイそくは最大通信速度『32kbps~3Mbps』で『データ通信し放題(3日間で10GBを超えると速度制限)』という独自仕様。
通信速度の上限が決まっているので、帯域の管理をしやすくなります。つまりユーザーにとっては『通信速度』が安定しやすく、運営する側にとっては『予算を組み立てやすい』ということです。
さらにマイそくは、平日お昼の通信速度を『最大32kbps』に制限。この部分はユーザーにとって間違いなく『デメリット』。
ただし予め『通信速度が極端に遅くなる』と決められているのと、『混雑やパケ詰まりの影響でQRコード決済すら出来ない』というのはまるで状況が異なります。
2023年7月にはPayPayが『オフライン決済』を導入。マイそくの速度制限下においても支払いが可能に。
私がはじめてmineoを契約した時は、マイピタに『パケット放題Plus(月額385円)』を組み合わせて使用していました。同オプションに加入すると、節約設定時の通信速度が最大『1.5Mbps』に。
節約モードで通信を行っている時間があまりに長かったので、月額料金を『990円(税込)』に抑えられる『マイそく(スタンダード)』に変更しました。私の様な人は意外と多いはず。
マイピタからマイそくにプラン変更する人が増えるほど、『平日のお昼』に通信を行う人が減って通信品質が改善。
マイピタユーザー向けにも『ゆずるね。』という混雑回避機能を提供。平日にmineoアプリ上で『ゆずるね。宣言』をタップし、当日午後0時~1時の時間帯に通信を『数MB』程度に抑えると『ゆずるね。達成』。
ゆずるね。を5回達成で『100MB』、10回達成で『ゆずるね。深夜フリー』、15回獲得で『200MB』、20回達成で『パケ増し』獲得とゆずった回数に応じて特典を用意。こういったピーク管理も独自のもの。
仮に他の通信業者が『平日お昼の通信品質を約5倍改善した!』といきなり発表したら『本当か?』と疑ってしまいますが、mineoが『マイそく』をスタートしたのは2022年2月なので、その点を踏まえれば納得。マイピタに出戻りしたくなりました。
mineoについて
- 音声対応SIM基本料金:250円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒(無料通話アプリmineo電話を使うと10円/30秒、10分かけ放題時間超過後は11円/30秒)
- 10分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,210円(税込)
- データ容量:1GB~(マイピタ)
- 翌月くりこし:対応(マイピタ)
- 5G:対応(マイピタ)
- 低速切り替え:対応(マイピタ)
- 通信回線:NTTドコモ、SoftBank、au
- eSIM:対応(Aプラン、Dプラン)
- eSIM設定方法(Android):https://support.mineo.jp/setup/guide/esim.html
- eSIM設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_esim.html
- APN設定方法(Android):https://support.mineo.jp/manual/network_setup.html
- APN設定方法(iOS):https://support.mineo.jp/setup/guide/ios_network.html
- 公式サイト:mineo