Googleが10月20日午前2時(日本時間)にリリースを予定している最新スマートフォンPixel 6、Pixel 6 Pro。先日信頼度の高いリーカーである@evleaksがcarphonewarehouse.comのサイト上に掲載された同シリーズのランディングページをリーク(すでにページは削除済み)。発売を前にしてその全容が明らかに。
ランディングページの内容を元にすると、Pixel 6、Pixel 6 Proにはどちらも独自Soc『Tensor』が搭載され、Pixel 5からは80%パフォーマンスが高速化。ちなみにPixel 5が搭載しているSocはPixel 5aと同じSnapdragon 765G。Pixel 5aのAntutuベンチマークスコアは以下の通り。
XDAはGeekbenchのデータなどからTensorの構成が下記の様になると予想。
CPU
- 2コア Cortex-X1 @ 2.802GHz
- 2コア Cortex-A76 @ 2.253GHz
- 4コア Cortex-A55 @ 1.8GHz
GPU
- ARM Mali-G78
Cortex-X1 を2コア採用するという珍しい組み合わせ。高効率コアには世代の古いCortex-A55、GPUには昨年モデルとなるARM Mali-G78を採用(コア数不明)と、QualcommやAppleの様に最高性能を追っているわけではないという事が分かります。もっとも、CPUの高性能コアに比重を置き、AIのTOPS数を増やした方がGoogleらしいSocに仕上がるのかと。
もうひとつの大きな注目ポイントとなるのがイメージセンサー。ランディングページの内容によると、光の取得量がPixel 5から150%拡大。また、イメージセンサーサイズの比較画像からはPixel 6シリーズのセンサーサイズがPixel 5から約1.85倍程度大きくなる事が分かります。
Pixel 5のメインカメラが使用しているイメージセンサーは1/2.55インチの『IMX363』。完全一致はしませんが、数値的に一番近いのは1/1.31インチの『Samsung GN1』。
GN1の採用はすでにカメラアプリコードからもリークされています。
Do you see it? 📷👀 pic.twitter.com/o7fLbw19Vb
— cstark27 (@Cstark_27) August 11, 2021
センサーサイズが拡大すると光の取得量が増えるので、短いシャッタースピード&低ISOでノイズの少ない明瞭な画質を得る事が可能に。ボケ味が大きくなるのも特徴です。Pixelシリーズはこれまで、ソフトウェアの処理技術を高め活用する事で、小さいサイズのセンサーでもクリアな高画質、美しい背景ボケを実現してきました。
イメージセンサーの拡大により、ソフトウェアに加えてハードウェアの部分でもカメラを強化。1,220万画素~1,230万画素で統一してきたメインカメラの解像度を、一気に『5,000万画素』に引き上げています。
Androidは1億画素など高い解像度に対応する端末が多数リリースされていますが、本来高解像度で撮影するには一眼レフカメラが採用している『フルサイズ』クラスの大型イメージセンサーが必要になります。
投稿が見つかりません。小さいイメージセンサーで高解像度撮影するには、それに合わせて『画素サイズ』を小さくしなければなりません。画素サイズが小さくなると光の取得量が減るので画質は劣化に。さらに手ブレも起こしやすくなるので、明確な目的が無い限り高解像度による撮影はお勧めしていません。
高解像度撮影に対応するスマートフォンは『Pixel合成機能』を備えており、標準撮影モードではピクセルを統合させて画素サイズを拡大。光の取得量を増やしています。よって殆どの場合は高解像度より標準モードの方が高画質に撮れるのです。
ただしPixel 6、Pixel 6 Proはこれまでソフトウェア技術を磨き続けたGoogleのスマートフォン。恐らく5千万画素の高解像度でも、低ノイズかつ手ブレの少ない状態で撮影出来る様になるのではないかと予想しています。夜景撮影時に目立ったディテールの甘さも、イメージセンサーサイズの拡大で改善されるはず。
iPhone 13シリーズやXperiaシリーズは未だに1,200万我画素台から抜け出せていません。今回のアップデートによりPixel 6シリーズのカメラは明確に両モデルを圧倒する事になるのか。5千万画素のGoogleカメラ。これを試したいがために私は絶対にPixel 6シリーズを購入します!
ちなみに、4,800万画素の高解像度望遠カメラ(光学4倍ズーム)は上位モデルとなる『Pixel 6 Pro』のみに搭載される予定。同様の望遠カメラを搭載するXiaomi Mi 11 Ultraとの画質差が気になりますね!