調理場に例えると、メモリーは『まな板』の役割を果たします。材料(データ)を予めまな板の上に並べておくと、素早く調理(処理)にとりかかれます。一度アプリを起動して『二度目は開くのがやけに速い!』といった時は、内蔵ストレージではなくメモリから開いている場合が殆どです。
AQUOS sense9は『仮想メモリ』という機能を備え、内蔵ストレージの一部(6GB)を『メモリ』として代用することが可能。6GBモデルも合計『12GB(8GBモデルは14GB)』までメモリ容量を増やせますが、これはあくまで『仮想的』な使い方。
先述している通り、内蔵ストレージ(ROM)はメモリ(RAM)よりも読み書き速度が遅いです。よって仮想メモリを使った合計『12GB』よりも、メモリ単体で『8GB』の方が動作環境的には優れています。
AQUOS sense9では、同シリーズではじめて『Pro IGZO(有機EL)』ディスプレイを搭載。全白輝度1,500nit(AQUOS sense8比で約4倍)、ピーク輝度2,000nitまで明るさが高められており、屋外での視認性が向上しています。
さらに『デュアルスピーカー』を採用。こちらもsenseシリーズとしては初の導入。AQUOS sense8まではモノラル再生でしたが、AQUOS senes9では満を持して『ステレオ再生』が可能に(構造にも拘っている)。
つまりAQUOS sense9は『動画を観るのに適したスマートフォン』に進化したということ。256GBのストレージ容量があれば、Micro SDカードを別途購入せずともNetflixやAmazonプライムビデオの動画をオフライン環境で楽しめるはずです。
デザインの刷新が行われ、見た目から生まれ変わったAQUOS sense9。洗練されたフォルムながら、耐衝撃(落下)など全16項目のテストをクリアし、米軍調達規格となる『MIL-STD-810G』に準拠。長く使うなら8GB/256GBモデルをお勧めします。