家で光回線を契約していなかったり、SIMを低容量プランで契約している人が一度は利用したことがあるであろう『フリーWi-Fiネットワーク』。無料で誰でも使えますが、通信の内容が暗号化されていない場合は情報漏洩を引き起こす原因に。
オンラインショッピングは『クレジットカード』『パスワード』『住所』といったあらゆる情報が必要に。フリーWi-Fi接続時に買い物をすると、通信料金以上の代償を支払うはめになる可能性も。
通信料金の節約を目的にフリーWi-Fiを使用していてもそれでは本末転倒。しかし日常的に使っている通信手段が断たれてしまうと、モバイルライフに支障が出るのは間違いなし。危険だと分かっていても『フリーWi-Fi接続に戻る』という流れは十分に考えられます。
フリーWi-Fiの代替えとしてお勧めなのが、KDDIの提供する公衆Wi-Fiサービス『au Wi-Fiアクセス』。auのWi-FiスポットはEAP(Point-to-Point Protocolの拡張仕様)という高いセキュリティ認証方式を採用。悪意のあるアクセスポイントへの接続をブロックしつつ、暗号化により情報漏洩やなりすましを防ぎます。
2022年3月時点で利用可能なWi-Fiスポットは全国10万箇所以上。『カフェ』『ファーストフード』『レストラン・居酒屋』『小売店・商業施設』『公共交通機関』『自治体』『海外エリア』などアクセスポイントは様々。詳細はコチラから。
同サービスを『無料』で利用(ログイン)するには、『au PAYで使用しているau ID』が必要になります。au PAYは元々auユーザーに向けて提供されていましたが、2019年8月29日からサービスを開放。回線を問わずに全ての対応デバイスで利用可能に。
実際にau Wi-Fiアクセスの使い勝手を試してみました。まずはGoogle Playストアから『au Wi-Fiアクセス』をダウンロードしてインストール。
私はすでにau PAYを使用しているので『auIDでログイン』。
表示される情報を確認しながら先へ進み、位置情報の権限を『常に許可』か『アプリの使用中のみ許可』に設定(Xiaomi 11T Proの場合。他メーカーのスマートフォンは内容が異なる可能性あり)。
自動接続の精度を高める場合は、『バックグラウンドの動作設定を変更しますか?』と表示された時に『変更する』を選択してau Wi-Fiアクセスのバックグラウンド設定を『制限なし』に変更。
以上でセットアップは完了。au PAYユーザーであれば5分とかかりません。
ホーム左にある『エリア』を選択すると、利用可能なWi-Fiスポットがマップ上に表示されます。カテゴリーに加え『店舗名』『住所』から検索することも。主要な駅の近くであれば、まず『スポットが見つからない』といったことは無いでしょう。
気になるのは『通信速度』。いくら無料と言えど、通信速度が極端に遅ければmineoの『マイそく(スタンダード)』を契約した方がコスパは上がるはず(最大1.5Mbpsでデータ通信し放題※3日間で10GB以上通信すると制限)。
ひとまずauWi-Fiアイコンが表示されていた近所のステーキガストに向かいます。駐車場の時点ですでに電波をキャッチ。
早速通信速度を実測してみると予想外の結果が!
大きめなサイズのファイル送受信やアプリのアップデートも十分行える下り『55Mbps』を記録。高解像度で動画視聴もOK。上りも『35Mbps』と中々。セキュリティがしっかりした無料のWi-Fiスポットでこの速さはお得すぎる!
YouTubeが公表している推奨速度
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
ストリーミング動画視聴の画質と通信量の目安(LINEMOより)
画質 | 1GBで再生できる時間 |
---|---|
360p | 約3時間 |
480p(SD画質) | 約2時間 |
720p(HD画質) | 約1時間 |
せっかくなのでもう一箇所検証。今度は個人が経営していそうな小さい喫茶店。あいにく定休日でしたが、Wi-Fiの電波は繋がりました。
1回めの計測よりはやや速度が落ちて下り『23Mbps(上り13Mbps)』。とはいえスマートフォンで一般的な使い方をするには十分。すでにau PAYを利用していて月のデータ容量が足りない人は、今すぐ『au Wi-Fiアクセス』をインストールすべき!
無料で接続出来るのはスマートフォン1台のみですが、月額『548円(税込)』の有料サービス『auスマートプレミアム』に加入すると、パソコンなど他のWi-Fi機器の接続も可能に。VPN機能に対応した『セキュリティモード』も使えるようになります。まずは無料で試し、用途に合わせて拡張してみては。
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