格安SIMのIIJmioでは、通信回線を『ドコモ(タイプD)』『au(タイプA)』から選ぶことが出来ます。私は元々ドコモ回線のみを契約していたのですが、『ドコモとauで通信速度はどの程度違うのか』を検証する為にau回線を追加契約。
月額基本料金は『ドコモ』『au』どちらを選んでも同じ。私の通信環境においては、一体どの程度の速度差が発生するのか。Pixel 7aを使用して『同じ場所』『時間帯』で実測してみました(通信速度は計測場所、端末によって異なる場合あり。両回線とも5Gオプション申し込み済み)。
まずは通勤中の利用者が多い平日午前8時台から。au回線が『63Mbps』出ているのに対し、docomo回線は『11Mbps』。一般的な使い方であれば支障の無い程度ですが、速度差は歴然としたもの。
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比較的利用者が減る午前10時台には、ドコモ回線の速度が『57Mbps』まで回復。au回線は『42Mbps』。格安SIM(MVNO)でこの程度出ていれば十分と言えるでしょう。
魔の時間帯(ユーザーがもっとも混雑する)となる平日のお昼。両回線とも著しく速度が低下しています。ドコモ回線『1.4Mbps』、au回線『1.2Mbps』。
今回の検証結果を踏まえて『ドコモ回線とau回線で速度が大きく変わるか』を判断するなら、通勤・通学時間以外は『変わらない』と言えるでしょう。
たまに『5Gじゃないから遅い』といった意見を目にしますが、au回線は5Gで接続しているにも関わらず4G+のドコモとほぼ変わらず。『5G接続すれば速くなる』というのはそもそも間違いです。
5Gは『4G転用』『Sub6』『ミリ波』に大分類され、一般的に高速通信しやすいとされるのは、専用の帯域幅が用意されている『Sub6』と『ミリ波』。
もっとも、電波状況の芳しくない状況で無理に『5G接続』しようとすると『パケ止まり』の原因となり、高速通信どころか通信を途絶えさせる可能性を高めます。
1.2~1.4Mbps程度の通信速度で『何が出来ないのか』と言えば、『数GBのデータ送受信』『フルHD動画の再生』など。通信速度が1Mbpsを下回るとブラウジングなどにも支障を来たしますが、それ以上であれば極端に利用環境が悪化することはありません。
『平日のお昼も100Mbps超え』の通信速度をIIJmioに求めてしまったら、それに見合った設備投資が必要となり、間違いなく月額基本料金が跳ね上がります。
混雑する時間帯は『ギリギリ実用的に使える速度』を維持し、それ以外で『50Mbps程度』出来れば御の字。
通信キャリアSoftBankのオンラインブランド『LINEMO』などと比較すれば、平日お昼の通信速度は間違いなく『遅い』IIJmio。
ただし『基本料金が安い(5GB/月額990円)』『スマートフォンが安い』『低速切り替え時の通信速度が最大300kbps(ギガプラン)』『ドコモ、auから回線を選べる』『通話料金が安い(11円/30秒)』といったデメリットを上回るメリットが盛り沢山。
『お昼休みに通信速度が遅い』というデメリットに固執せず、メリットもしっかりと把握した上でどういったサービスなのかを冷静に判断しましょう。大部分の人にとって、IIJmioは『コストパフォーマンス高め』なはずです。
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IIJmioについて
- 基本料金:850円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:11円/30秒
- 5分かけ放題:500円(税込)
- 10分かけ放題:700円(税込)
- 無制限かけ放題:1,400円(税込)
- データ容量:2GB~
- 翌月くりこし:対応
- 5G:対応(無料の5Gオプションに申し込み必要)
- 低速切り替え:対応
- 通信回線:NTTドコモ、au
- eSIM:対応
- eSIM設定方法(Android):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/android.html
- eSIM設定方法(iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/esim/flow/iphone.html
- APN設定方法(Android/iOS):https://www.iijmio.jp/hdd/guide/apn.html
- 対応端末一覧:https://www.iijmio.jp/hdd/devices/
- 公式HP:IIJmio
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