
使いたくなる要素が詰まった8.4インチの快適タブレット
日本8インチタブレット市場で存在感を高める『ALLDOCUBE』。私が購入した同メーカー1台目は『iPlay 70 mini Ultra』。想定以上に気に入ってしまい、『iPlay 70 mini Pro』を立て続けに購入。このデバイスがまた素晴らしかった。
廉価タブレットながら『LPDDR5(メモリ)』『UFS 3.1(ストレージ)』を採用する徹底ぶりがAnTuTuスコアを引き上げる
iPlay 70 mini ProのAnTuTu Benchmarkスコアは実測値で『541,950』。GPUの計測が『Lite版』で行われているので、同スペックの端末と比較してこの部分はやや高めな数値。

注目すべきはメモリやストレージの速度を示す『MEM』です。『146,745』という高いスコアを記録。近い性能のSocを採用する『moto g66j 5G』『POCO M7 Pro 5G』を明確に上回ります。

iPlay 70 mini Pro のAnTuTu Benchmark(V10.5.1)スコア実測結果

高スコアの理由はメモリ(RAM)に『LPDDR5』、ストレージ(ROM)に『UFS 3.1』といった上位規格を採用しているから。しかも『8GB/256GB』と大容量。この部分はお値段を度外視したスペックとなっています。
シンプルで軽量なALLDOCUBE OS
私はALLDOCUBEのデバイスを使い始めてまだ数ヶ月程度ですが、iPlay 70 mini Proが採用する『ALLDOCUBE OS』は、他メーカーと比較して無駄な要素が削られたシンプルな構成(素のAndroidに近い)。

UIは見やすく整理されており『安モノ感』がありません。個人的なALLDOCUBEのイメージは、今のところ上がる一方です。

横向きのレイアウトにも対応する(iPlay 70 mini Pro)
エントリーモデルとしては十分なCPU性能に、上位規格の『メモリ』と『ストレージ』。さらにOSが軽量なiPlay 70 mini Proは、当然動作がスムーズ。ハイエンドのサブにお勧め出来るレベルです。
SIM(モバイルネットワーク)とGPSを使えるのもiPlay 70 mini Proの大きな特徴
2万円台の8インチタブレットとしては、動作速度的に文句なし。加えて同端末は『SIM(モバイルネットワーク)』『GPS(重力センサー/ジャイロセンサー/光センサー)』までサポートしているのだから、開いた口が塞がらない。

5Gには非対応なので、モバイルネットワークで通信出来るのは『4G』のみ。ただし『動画を観る』『SNS』『ナビ』『ブラウジング』といった使い方であれば、4Gの速度で問題なし。
iPlay 70 mini Proの対応バンドは下記の通り。『ドコモ』『SoftBank』『au』『楽天モバイル』の4G主要バンド(プラチナ含む)を網羅。
【GSM→B2/3/5/8】【WCDMA→B1/2/5/8】【FDD→B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B】【TDD→B38/40/41】
- GSM: B2/3/5/8
- WCDMA: B1/2/5/8
- FDD: B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B
- TDD: B38/40/41
iPlay 70 mini Proに楽天モバイルのSIMをセット
今回は私が契約している『楽天モバイル(Rakuten最強プラン)』のSIMカードをiPlay 70 mini Proにセット(eSIMには非対応)。動作環境を確認していきたいと思います。

iPlay 70 mini Proのカードスロットは『nano SIM』と『Micro SDカード(排他仕様)』を同時にセット可能。nano SIM+nano SIMでデュアルSIM運用も可能です。

端末や通信業者によっては『APN設定』が必要になりますが、楽天モバイルの場合は自動的に通信開始。


※通信速度は時間帯・通信環境・利用者の人口密度などによって変動します。
外出先でタブレットを利用する時は、『スマートフォンでテザリング』というのが一般的な使い方。iPlay 70 mini Proは単体でインターネット接続出来るので、毎度テザリング設定をする手間を省けます。巨大なスマートフォンといったイメージ。
2025年10月以降にスタートするRakuten最強U-NEXT

楽天モバイルは2025年10月以降を目処に、U-NEXTとタッグを組んだ『Rakuten最強U-NEXT』を月額4,378円(税込)で提供開始予定。U-NEXTが推奨する回線速度は下記の通り。
| 標準画質 | 高画質 | |
| パソコン | 1.5Mbps以上 | 3Mbps以上 |
| スマートフォン・タブレット | 1.5Mbps以上 | 3Mbps以上 |
| Android TV、U-NEXT TV | 1.5Mbps以上 | 3Mbps以上 |
概ね3Mbps以上の速度が維持されていれば、『高画質』でU-NEXTの動画を観られるということでしょう(4K HDRの再生は15Mbps以上の速度が必要)。
U-NEXTは見放題作品数No1(GEM Partners調べ/2025年5⽉)のコンテンツ配信サービス。動画に加えて対象の『雑誌』『マンガ』などが読み放題であることも特徴。
8.4インチ(Widevine L1 DRM対応)の大画面は『動画を観る』『電子書籍を読む』のに最適。U-NEXTのサービスをとことん楽しむのに、iPlay 70 mini Proはまさにピッタリなデバイス!

Rakuten最強U-NEXTは、U-NEXT見放題に『ギガも通話(Rakuten Link使用時)も無制限』がセット。タブレット(iPlay 70 mini Pro)だと、楽天モバイルの『通話機能』を持て余すことになるのでは。
iPlay 70 mini ProでRakuten Linkの使い勝手を検証
iPlay 70 mini ProにRakuten Linkをインストールして、実際に検証してみました。
| 発信 | ◯ |
| 受話 | ◯ |
| 音声通話 | ◯(スピーカーをONにする必要あり) |
| Bluetoothイヤフォンで音声通話 | ◯ |
| SMSメッセージ送受信 | ◯ |
| Rakuten Link同士のビデオ通話 | ◯ |
iPlay 70 mini Proには『受話口』がありません。よって音声通話を行う際には『スピーカー』をONにする必要があります(マイクは搭載している)。

Rakuten Linkの通話画面(スピーカーON)

外出先では『Bluetoothイヤフォン』を接続して音声(音楽)を聴く人が殆どのはず。大半のBluetoothイヤフォンはマイクを内蔵しており、Rakuten Linkでそのまま通話可能です(Redmi Buds 6 Liteで確認済み)。

Bluetoothイヤフォン接続時はスピーカーにBluetoothアイコンが追加される
iPlay 70 mini Proはフロントカメラ(500万画素)を備えるので、Rakuten Link同士のビデオ通話も行えます(確認済み)。SMSメッセージの送受信も問題なし。画面サイズが大きいので、文字を入力しやすいです。
楽天モバイルを『データ通信+サブ通話回線(かけるメイン)』として利用するなら、十分実用的に使えそうなiPlay 70 mini Pro。『Rakuten最強U-NEXT』の契約を検討している人にお勧めです!

iPlay 70 mini Proの主な仕様
| 製品名 | iPlay 70 mini Pro |
| Soc | MediaTek MT8791 オクタコア(A78×2 + A55×6)@2.4GHz/2.0GHz |
| メモリ | 8GB( LPDDR5) |
| ストレージ | 256GB(UFS3.1) |
| Micro SDカード | 対応(最大1TB) |
| ディスプレイ |
|
| タッチ | 10点マルチタッチインセル・フルラミネーション |
| 前面カメラ | 500万画素 |
| 背面カメラ | 1300万画素(AF対応) |
| スピーカー | デュアル BOX スピーカー |
| マイク | シングルマイク |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)2.4GHz + 5GHz |
| Bluetooth | 5.4 |
| センサー | 重力センサー、光センサー、ジャイロ、振動モーター |
| 位置情報 | GPS / Beidou / Galileo / Glonass |
| ポート | USB Type-C(OTG対応) |
| 電池容量/充電速度 | 6050mAh(3.85V)/PD 18W充電対応 |
| サイズ | 202.7 × 126 × 7.3mm |
| 重量 | 約310g |
| Widevine(著作権管理) | L1 |
