【激安】MagSafe対応!薄型モバイルバッテリーレビュー|「サイズ」『電池容量』『速度』を実測

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デジタルノギスで薄型のMagSafe互換マグネット式ワイヤレスモバイルバッテリーの厚みを測定している様子(ゲーミングデスク背景)

この記事に書いてある内容

2026年、ワイヤレス充電対応の『超薄型モバイルバッテリー』市場が盛り上がりを見せています。

今回私がAmazonから購入したのは、CIOやXiaomiといった定番メーカーではなく、あえて『ノーブランド』の製品です。選んだ最大の理由は、『実売3,000円程度』という圧倒的な安さ。

製品説明には『厚さ0.8cm』『重量約100.04g』『MagSafe対応』と魅力的な言葉が並びますが、製品名に掲げられた『8,000mAh』という容量だけは、実際に検証するまで鵜呑みにはできません。

安かろう悪かろうか、それとも掘り出し物か。その実力を徹底的にチェックします。

今回レビューしているMagSafe対応!薄型モバイルバッテリーはこちら

1.重量計測:公表値『100.04g』の真偽を確かめる

まずは、携帯性を左右する『重さ』から計測していきます。

デジタルスケールで超薄型モバイルバッテリーの重さを実測し、107.99gを表示している様子

メーカー公表値は100.04gという超軽量な数値。しかし、実際にデジタルスケールに乗せてみたところ、実測値は『107.99g』を指しました。公表値よりも約8gほど重い結果です。

手のひらに収まるコンパクトな超薄型MagSafe対応モバイルバッテリーの外観

数値だけ見ると少し残念に感じるかもしれませんが、手に取ってみると驚くほど軽く、実用面では全く気にならないレベル。これならシャツの胸ポケットに入れても重さを感じさせない、十分な軽量設計と言えます。

2.サイズ実測:公表値との『ズレ』を詳細チェック

続いて、携帯性を左右する本体サイズをノギスで計測していきます。

デジタルノギスでMagSafe対応モバイルバッテリーの縦の長さ(104.0mm)を計測する様子
デジタルノギスでモバイルバッテリーの横幅(66.1mm)を実測しているシーン
デジタルノギスで超薄型モバイルバッテリーの厚み(8.2mm)を計測し薄さを強調した写真

公表サイズ「100 × 59 × 8.0 mm」に対し、実測値は以下の通りとなりました。

  • 縦:104.0 mm (+4.0 mm)
  • 横:66.1 mm (+7.1 mm)
  • 厚さ:8.2 mm (+0.2 mm)

縦横については公表値より一回り大きい結果となりましたが、注目すべきは『厚み』です。実測『8.2mm』という数値は公表値とほぼ遜色なく、手に持った際も際立った『薄さ』を感じます。

指先で挟めるほど薄い、厚さ約8mmのMagSafe互換モバイルバッテリーの側面写真

横幅が約7mm広い点は、装着するスマホのサイズによっては干渉に注意が必要ですが、この厚みであればポケットへの収まりは抜群。ノーブランド品としては、十分に『薄型』を名乗れるクオリティと言えるでしょう。

3.容量検証:本当に8,000mAhあるのか?

核心となる『電池容量』について、USBテスターを用いて詳細に検証しました。
今回はmAhよりも正確な比較ができる『Wh(ワットアワー)』を基準に、充放電のロスを計測します。Whはいわばバッテリーの『総エネルギー量』を示す数値です。

充放電テストの結果

項目
0→100 充電(USB入力)19.652Wh
100→0 放電(USB出力)14.097Wh
実測ラウンドトリップ効率71.7%
内部セル容量の絶対上限(物理上限)≤19.652Wh(≤5,311mAh@3.7V)
内部セル容量の中心推定(最も手堅い一点)≈16.65Wh(≈4,500mAh@3.7V)
内部セル容量の手堅いレンジ(盛らない)≈15.7〜17.7Wh(≈4,250〜4,780mAh@3.7V)
USBテスターでモバイルバッテリーへの充電容量(Wh)を計測し、積算電力量19.652Whを表示
AC充電器でモバイルバッテリーを有線充電
モバイルバッテリーからスマホへの有線出力テストで約14.3Wの急速充電を計測している画面
モバイルバッテリーでXiaomi 14 Ultraを有線充電

一般的なモバイルバッテリーの変換効率は『約7割』と言われているため、ロス自体は極めて普通です。しかし、問題は『入力された総量』にあります。

もし公表通り8,000mAh(3.7V換算)であれば、内部には約29.6Whのエネルギーが入るはずです。しかし、実測では20Whにすら届きませんでした。この数値から逆算すると、内部の電池容量は約5,311mAhが限界値。変換ロスを考慮した実態としては、『4,500mAhクラス』と考えるのが妥当でしょう。

結論:名前(品質表示)は『8,000』だが中身は「5,000mAhクラス」

つまり、スペック表記ほどの大容量ではありませんでした。しかし、ここで競合他社と比較してみます。

製品名公表容量実売価格実測重量
今回のノーブランド品実質約4,500mAh約3,000円約108g
Xiaomi UltraThin Magnetic Power Bank5,000mAh約8,000円約98g
CIO SMARTCOBY SLIM5,000mAh約6,000円約117g

こうして見ると、実売3,000円で4,500mAhクラスの性能(かつ約108g)であれば、決して『安物買いの銭失い』ではありません。むしろ、容量の部分さえ気にしなければ、非常にコスパの良い選択肢と言えるのではないでしょうか。

4.入力性能:終盤まで18Wを維持する意外な「粘り」

次に、本体への充電速度(入力性能)を検証しました。充電器には『UGREEN Nexode 65W』を使用し、0%からフル充電までの挙動を追いかけます。

驚いたのは、充電残量が90%を超える終盤まで、約18W前後という高い入力を安定して維持していたことです。ノーブランド品ながら、急速充電の制御はかなりアグレッシブ。

UGREEN充電器からモバイルバッテリーへ約18.2Wで急速充電(入力)されているテスター画面

フル充電直前の挙動

一般的なモバイルバッテリーは、保護回路の都合で満充電に近づくほど速度が落ちますが、本製品も95%を超えたあたりで明確にペースダウン。最終的には10Wを切り、完了直前には1W程度まで絞られました。

モバイルバッテリーの有線出力検証で約16.0Wの電力を記録しているUSBチェッカーの表示

この最後の数%が長く、フル充電までの合計時間は約1時間25分。4,500mAh級(実測推定)としては爆速とは言えませんが、18W入力を維持できるおかげで、80%程度までなら短時間でサクッと回復できる実用性を備えています。

5.有線出力:端末を選ばない安定した給電性能

指先で持ったモバイルバッテリーの側面。USB Type-Cポートと電源ボタンの配置がわかる薄型デザイン

続いて、モバイルバッテリーからスマートフォンへの『有線出力』をチェックしました。電池残量20%程度の各端末へ接続したところ、メーカーごとに以下のような結果となりました。

  • OPPO Reno13 A: 約15〜16W
  • Xiaomi 15T Pro: 約15〜16W
  • Xiaomi 14 Ultra: 約13〜14W

    ※電池残量20%程度で測定。残量や温度で変わる可能性あり
モバイルバッテリーの有線出力検証で約16.0Wの電力を記録しているUSBチェッカーの表示
モバイルバッテリーでOPPO Reno13 Aを有線充電

端末によって若干の差は見られるものの、概ね15W前後の出力で安定しています。超薄型ながら、標準的な急速充電の速度はしっかり確保されている印象です。

実用テスト:スマホをどこまで回復できるか?

理論上の数値だけでなく、実際に『Xiaomi 14 Ultra(5,000mAh)』を0%の状態から充電してみました。

結果は、『約66%まで回復』したところでモバイルバッテリーが空に。

『8,000mAh』という公称スペックを期待すると物足りなさは否めませんが、重量わずか『約108g』という軽さを考えれば、外出先での『命綱』としては十分な及第点です。

一日をこれ一台で乗り切るのは厳しいですが、帰宅までの数時間を繋ぐ用途には、この軽さと薄さが大きな武器になります。

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6.ワイヤレス充電:利便性と『熱』のトレードオフ

本製品のメイン機能であるワイヤレス充電の実力を、『Nothing Phone (3)』で検証しました。

Nothing Phone (3)にMagSafe対応ケース越しに貼り付けたモバイルバッテリーの様子

アプリ(AccuBattery)で確認したところ、充電電流の最大値は約11W / 2,600mAを記録。これは一般的なQiワイヤレス充電器の中でも『優秀な部類』に入ります。

AndroidアプリAccuBatteryで計測したワイヤレス充電の電流値(約2,554mA)のスクリーンショット

ワイヤレス充電の実測結果

モバイルバッテリーの残量を100%から使い切るまでテストした結果がこちらです。

  • Nothing Phone (3) (5,150mAh): 23% → 68%(+45%回復
  • Xiaomi 15T Pro (5,800mAh): 21% → 65%(+44%回復
AccuBatteryアプリによる充電完了画面。合計46%(2,432mAh)の充電量と、スリープ状態での充電効率の詳細レポート

先述した『有線接続(約66%回復)』の結果と比較すると、やはりワイヤレス充電は送電プロセスでのエネルギー損失(熱への変換)が大きく、回復量は控えめになります。

運用のアドバイス:MagSafe対応ケースは必須

テーブルに置かれたスマホに装着中のモバイルバッテリー。カメラユニットへの干渉がなく、フラットに張り付いている側面写真

今回の検証で感じたのは、MagSafe対応ケースの重要性です。

  1. 位置合わせのストレスゼロ: 磁力で吸着するため、一瞬でベストな充電位置が決まります。
  2. 安定した送電: ガラス背面の端末(Nothing Phoneなど)では、裸のままだと滑りやすく充電が途切れる懸念がありますが、磁石があればしっかり固定されます。

ただし、充電中の温度は40度前後に達することもありました。効率と速度を最優先したい場面では、無理にワイヤレスを使わず、有線接続に切り替えるのが賢い運用と言えそうです。

ただしワイヤレス充電は構造上、送電した電力の一部が熱として失われやすいため、一般的には有線より電力効率が下がりやすい傾向があります。効率性(増える電池量と速度)を重視するなら、ワイヤレスではなく『有線接続』で充電を行いましょう。

Nothing Phone (3)を充電中の温度表示は『40度以下』でしたが、Xiaomi 15T Proでは『40度』を超える場面も。端末(メーカー)や接続環境によって、若干充電の挙動が異なるかもしれません。

Xiaomi 15T Proの背面にMagSafeで吸着した超薄型モバイルバッテリーの装着例
  • Xiaomi 15T Pro(5,800mAh):21%→65%(本体に直接モバイルバッテリーを接続)
  • Nothing Phone (3)(5,150mAh):23%→68%(本体にMagsafe対応ケースを装着して充電)

Magsafeに互換性のあるケースを装着すると『一瞬でベストな充電位置が分かる』『送電が安定する』といったメリットがあります。またNothing Phone (3)のように背面が『ガラス素材』の場合は、マグネット吸着をしないと滑るので要注意(使いながら充電しづらい)。

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まとめ:薄型軽量 MagSafe互換モバイルバッテリーを選ぶメリット

Amazonで3,000円程度で購入した、この『ノーブランド』の薄型モバイルバッテリー。正直、最初はあまり期待していませんでしたが、実際に数値を測ってみると、『優れた携帯性』と『必要十分な充電性能』を両立した、実用的な一台であることが分かりました。

本製品の主なメリット

  • 圧倒的な薄さと軽さ: 実測8.2mm / 約108g。ポケットに入れても存在を忘れるほどの薄軽さです。
  • コンパクトなサイズ感: 104.0 × 66.1 mm。スマホに貼り付けてもカメラに干渉しづらく、取り回しが抜群です。
  • 実用的な有線速度: スマホへ最大15〜16W、本体へ最大18W。急いでいる時も頼りになります。
  • 優秀なワイヤレス出力: 最大10〜11Wを記録。ケーブルレスの手軽さと速度のバランスが良好です。
MagSafe対応ケースを装着したスマートフォン背面に、薄型モバイルバッテリーがぴったりと吸着している様子

総評:日常の『保険』に適した選択肢

容量こそ公称の8,000mAhには届かず『実質4,500mAhクラス』ではありますが、この薄さと軽さは何物にも代えがたい魅力です。

重厚な大容量バッテリーを常に持ち歩くのは疲れるけれど、夕方の電池切れが不安・・・。そんな方の『毎日持ち歩くお守り』として、十分なパフォーマンスを発揮してくれるはず。

3,000円という価格を考えれば、容量のズレを差し引いても『お買い得』な一台と言えるでしょう。

注意:購入前に知っておくべきデメリット

価格の割に実用的な製品ですが、ノーブランド品ゆえの『懸念点』も無視できません。納得して購入するために、以下の2点は必ず押さえておきましょう。

  • 実質容量は「4,500mAh級」: 8,000mAhの表記を期待してはいけません。
  • 長期的な耐久性と保証の不透明さ: ブランドの信頼性は未知数です。

1. 表記スペックと実態の乖離

本製品は『8,000mAh』として販売されていますが(製品の裏に印字もあり)、私の実測による見立てでは、内部の電池容量は約4,500mAh程度が妥当です。

昨今の5,000mAhを超える大容量バッテリーを搭載したスマートフォンを、0%からフル充電することはできません。『大容量による安心感』を求めて購入すると、期待外れに終わる可能性が高いでしょう。

2. 未知数の耐久性と「3年保証」の信憑性

もう一つの懸念は、製品の寿命とサポート体制です。ノーブランド品である以上、電池の劣化スピードなどの耐久性は未知数と言わざるを得ません。

製品ページには『3年保証』という心強い言葉が並んでいますが、果たして3年後まで販売元が存続しているかは不透明です。トラブル時のサポートを含めた『安心感』を最優先するなら、『CIO』や『Xiaomi』といった有名メーカー製を選ぶべきです。

あくまで『保証や容量表記の正確さ』よりも、『今すぐ手に入る安さと手軽さ』を優先できる人に向けた、割り切った使い方が求められる製品です。

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総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 安い(購入時点で実売価格が3千円程度)
  • 薄い(実測:8.2mm)
  • 軽い(実測:107.99g)
  • コンパクト(実測:10.4 × 6.61 × 0.82cm)
  • 有線でスマホを充電する速度が実用的(実測最大:15〜16W)
  • 有線でバッテリー本体を充電する速度が実用的(実測最大:約18W)
  • ワイヤレスでスマホを充電する速度が実用的(実測最大:10〜11W)
デメリット
  • 8,000mAhの大容量モデルではない(実測値で4,500mAh)
  • 電池の耐久性が未知数
瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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