Find X8は『広角』『超広角』『望遠』の3カメラすべて『5,000万画素』の高解像度をサポート。高解像度は『精細なディテール』で撮れることが一番のメリット。しかしイメージセンサーのサイズが小さいと、1画素の光量が足りずに画質の劣化を起こしやすくなります(高解像度=高画質ではない)。
望遠カメラのイメージセンサーは、広角と比較して『小さめ』である場合が殆ど。よって本来は『5,000万画素』の画質に期待をすべきではありません。
しかしFind X8の望遠カメラは、イメージセンサーが『1/1.95インチ(SONY LYT-600)』と大きめ(ミドルクラスの広角カメラ相当)。この程度であれば、『5,000万画素でも実用的なクオリティを得られる』可能性が高いです。
物理的な光学ズームの倍率は『3倍』。『イメージセンサーサイズ』『レンズ倍率』をどちらも大きくしようとすると、『長い焦点距離』が必要となりその分筐体の厚みが増して不格好になりがち。
各メーカーの最新最上位モデルは、潜望鏡の技術を応用した『ペリスコープカメラ』を搭載することで、厚みを抑えつつ『高倍率』を実現。Find X8の望遠カメラが採用する『W型プリズム』は、プリズムを用いて取り込んだ光を『3回』屈折させています。
7.9mmの薄さで『1/1.95インチセンサー』『5,000万画素』『光学3倍』を実現出来たのは、『W型プリズム』の技術ありき。『ゴツいカメラモジュールが苦手だけど高倍率で撮りたい』いう、本来無茶な希望をどこまでFind X8が叶えてくれているかは注目すべきポイント。
『実用的な5,000万画素』と『光学3倍ズーム』を組み合わせれば、『高画質』で撮れる被写体との距離を大きく縮められます。さらにFind X8は『高倍率撮影時の画像処理』にもかなり力を入れている印象。