象徴的なデザインが消えたPixel 9a。イメージセンサー小型化を市場はどう捉えるのか

Pixel 9a

Googleより

GoogleのPixelシリーズは、元々凹凸が目立たない控えめなカメラユニットを搭載していました。しかし『6/6 Pro』でハード部分の強化(イメージセンサーの大型化など)を行い、それに伴って『主張が目立つ立体的なカメラバー』を初採用。

公式ページでは、『エンジニアリングチームが愛情を込めて設計に取り込み、その努力が成果につながった。カメラーバーはGoogle Pixelスマホの象徴的デザイン』との説明がされています。

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廉価な『Pixel aシリーズ』にも象徴的デザインを踏襲。Pixel 7aではイメージセンサーの大型化が行われ、カメラ画質が一つのウリとなっていたPixelシリーズが、全体的に『底上げ』された印象を受けました。

白い花

【Google Pixel 7aのメインカメラで撮影】イメージセンサーサイズ:1/1.73インチ、画素サイズ:1.6μm相当、F値:1.9、シ ャッタースピード:1/1869、ISO:42、焦点距離:5.43mm、拡大率:等倍

ピンクのバラ

【Google Pixel 7aのメインカメラで撮影】イメージセンサーサイズ:1/1.73インチ、画素サイズ:1.6μm相当、F値:1.9、シ ャッタースピード:1/1481、ISO:44、焦点距離:5.43mm、拡大率:等倍

Googleは2025年3月19日(現地時間)、Pixel aシリーズの最新モデル『Pixel 9a』を海外リリース。同端末からは、『象徴的なデザイン(立体的なカメラバー)』が予期せず消えていたのです。

Pixel 9a

Googleより

どちらかと言えば、Pixel 4シリーズ辺りを回顧されるようなフラット形状を採用。見た目のイメージに対しては『好印象』という人が多いのでは。

ディスプレイサイズは6.1インチから『6.3インチ』へと大型化。さらに電池容量も4,492mAhから『5,100mAh』へと増やし、一見盤石かに見えたPixel 9a。

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ところがイメージセンサーはPixel 8aの1/1.73インチから『1/2インチ』へと小型化。イメージセンサーはカメラの核となる部分で、サイズが大きくなるほど広い画角において精細かつ質感豊かな描写を得られるようになります。

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Pixelシリーズは元々、センサー系ではなく『ソフトウェア』の画像処理に力を入れていました。よってどことなく写真というより『きれいな絵』の様な(リアリティが足りない)仕上がりでした。

水仙

【Google Pixel 5aのカメラで撮影】F値:1.7、シャッタースピード:1/189、ISO:53、焦点距離:4mm

『6/6 Pro』『7a』では満を持してハードウェアが強化され、ようやく『ソフトウェア依存からの脱却』を遂げたわけです。そういった過程を鑑みれば、そPixel 9aのイメージセンサー小型化は『逆戻り』感が否めません。

Pixelシリーズ

Googleより

『見た目』『電池もち』が良く、『画面サイズが大きい』といった特性は、どちらかと言えばエントリーモデルの領域。価格設定を間違えると、折角の『リデザイン』が水の泡となる可能性も。

もっとも、カメラ画質を重視するなら『上位モデルを買え』というメーカー側の考えも理解は出来ます(差別化にもなる)。

ただし『Pixel 9:128,900円〜』『Pixel 9 Pro:159,900円〜』『Pixel 9 Pro XL:177,900円〜』と価格設定は高め。『Leica』『Hasselblad』と協業している他メーカーのスマートフォンに流れる人が少なからずいるかと。

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4万円台〜という低価格で日本市場に投入されている『POCO X7 Pro』は、メインカメラのイメージセンサーサイズが『1/2インチ』。処理能力の高さや便利なAI機能も備えるので、Pixel 9aの対抗馬となることは間違いないでしょう。

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日本のGoogle公式ストアで『発売予定』が告知されているPixel 9a。購入は今のところ未定です。

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