通信キャリアの格安プランと言えば、ドコモの『ahamo』、SoftBankの『LINEMO』、auの『povo2.0』。この中で唯一月額基本料金『0円』で、データ容量やサービスの『トッピング式』を採用しているのがpovo2.0。
一見リスキーな基本料金『0円』ですが、その0円が他社には真似出来ない『圧倒的なマーケティング効果』を発揮。トッピング式は色々な意味で『今の時代に合っている』と最近強く感じています。
記事が見つかりませんでした。
ありがちな通信業者のキャンペーンは『◯ヶ月間基本料金割引』『◯◯円相当のポイントプレゼント』『契約時にスマートフォンを特価で販売』といった内容。『基本サービスをいかにお得に見せるか』が前提となり、月額基本料金も『0円』では無いので訴求に限界があります。
povo2.0は『基本料金0円』自体が絶大なPR効果を持ち、同一名義で6回線以上契約しなければ契約事務手数料も『0円』。申し込みのハードルが極めて『低い』のが特徴です。ただし『速度制限なし』で通信を行うには『ギガ』が必要。
通常の通信サービスであれば、月間データ容量を使い切るまで増量する必要はなし。しかしpovo2.0の場合はデータ容量が『ゼロ』。『使い過ぎた時の保険』ではなく、『すぐにでも使いたいギガ』なのが他社との大きな違い。
皆が『ギガ欲しい』という状態でキャンペーンを行えば、『データ購入でサーティーワンクーポンeGiftがついてくる』『Google Play Pointsがギガに変わる』といったタイアップキャンペーンの訴求効果を高められます。
povo2.0が様々な企業とタイアップするメリットは、通信業者単体では難しい層へのリーチが可能になること。ただデータ容量をばらまくという結果に終わらず、『WINWINな関係を構築出来る』と言えるでしょう。
過去には『2023残暑お見舞いデータ増量祭り(データトッピング最大40GB)』『データ使い放題24時間1つ買うと1つもらえる』『データ1GB(7日間)トッピング1つ買うと、1つもらえる!キャンペーン』といったキャンペーンも行っているpovo2.0。
記事が見つかりませんでした。
これも『基本料金&データ容量ゼロ』を活かした施策。povo2.0の『SIMを有効化した日から180日の間、有料トッピングのご購入がない場合、順次利用停止』といった規約が、キャンペーン促進を後押ししています。
基本的に『サブ回線』という立ち位置なので、契約者数ではやや伸び悩むpovo2.0。ただしKDDIが公表している『au携帯電話サービス(合計)』を見ると、2023年6月時点で前年同月比『+3,418,500』と契約数が増加。
サブブランド『UQモバイル』、メインブランド『au』への導線、自社サービスのプロモーションも含めたマーケティングツールと考えれば、十分な成果を発揮していると言えるのではないでしょうか。
povo2.0について
- 音声対応SIM基本料金:0円(税込)
- 契約月の基本料金:0円(税込)
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,650円(税込)
- 通話料金:22円/30秒
- データ容量:1GB~(トッピング式)
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- 通信回線:au
- eSIM設定方法(Android):
https://povo.jp/support/guide/esim/android/#guide - eSIM設定方法(iOS):https://povo.jp/support/guide/esim/#guide
- APN設定方法(Android/iOS):https://povo.jp/support/guide/sim/
- 公式サイト:povo
格安SIMに関する記事
一覧はコチラから