2022年はあらゆる物価が驚くほど高騰。物価が下がっている時であれば、良いものを安く買えます。しかし今は逆の状況。出来るだけ高額な買い物は控えるのが吉。
スマートフォンであれば『エントリーモデル』が最廉価。直近では、Motorolaから『moto g32』、OPPOからも『A77』がリリースされています。価格はMotorola moto g32の4GB/128GBモデルが『28,800円(税込)』、OPPO A77の4GB/128GBモデルが『24,800円(税込)』となっています。
エントリーモデルなので、『高性能』を求めるべきではありません。大切なのは『自分の使い方に合っている端末なのか』を見極める事。今回は両モデルの特性を比較しながら解説。どちらを買うか悩んでいる人は、是非参考にしてみてください!
Motorola moto g32とOPPO A77の特性を比較。2万円台の最新スマホはどちらを買うべきか?
Motorola moto g32とOPPO A77の処理能力(Soc性能)
端末名 | Soc |
Motorola moto g32 | Qualcomm Snapdragon 680 |
OPPO A77 | MediaTek Helio G35 |
スマートフォンの処理能力を決めるのは『Soc』です。Motorola moto g32は『Snapdragon 680』、OPPO A77は『Helio G35』を搭載。 スマートフォンの性能をトータルで数値化してくれるAnTuTu Bench Markのスコアを参考にすると、Snapdragon 680は『241,256(Redmi Note 11:実測』、Helio G35は『105,251(realme c11:91mobiles参考』となっています。
ベンチマークスコアに2倍程度差(端末によってスコアは異なりますが、Socが同じ場合大差なし)があるので、処理能力に関しては圧倒的にmoto g32の方が有利です。動作の快適さを優先するのであれば、moto g32を購入しましょう。
Motorola moto g32とOPPO A77のサイズと重量
端末名 | ディスプレイ |
Motorola moto g32 | サイズ: 【縦】約161.78mm 【横】約73.84mm 【厚さ】約8.49mm 重量:約184g |
OPPO A77 | サイズ: 【縦】約163.7mm 【横】約75.0mm 【厚さ】約8.0mm 重量:約187g |
ディスプレイはどちらも『6.5インチ』。よって筐体サイズ、重量ともに微差程度です。持った時に違いを感じるとすればそれは形状によるもの。
moto g32は丸みを帯びた背面形状なのに対し、OPPO A77はフラット。持ちやすさではmoto g32、滑りにくさではOPPO A77といったところか。
Motorola moto g32とOPPO A77のメモリ・ストレージ
端末名 | 搭載しているSoc |
Motorola moto g32 | メモリ:4GB ストレージ:128GB Micro SDカード:対応(1TBまで) |
OPPO A77 | メモリ:4GB ストレージ:128GB Micro SDカード(1TBまで) |
メモリ、ストレージの容量は変わらず、Micro SDカードによる拡張も可能です。ストリーミング動画をダウンロードしてオフラインで視聴する環境は整っていると言えます。
1点気になるのはOPPO A77のストレージ規格。『eMMC』は現在主流となっている『UFS』より古いタイプで、最近国内で販売されているスマートフォンへの採用は見た事がありません。Socの処理能力が低いので、それに合わせたという事か。moto g32はストレージ規格が非公表なので、サポートに問い合わせ中です。
Motorola moto g32とOPPO A77のBluetooth環境
端末名 | Bluetooth |
Motorola moto g32 | バージョン:5.2 コーデック:不明 |
OPPO A77 | バージョン:5.3 コーデック:SBC、AAC、aptX HD、LDAC |
全体的なスペックはmoto g32が優勢となりますが、Bluetoothに関してはOPPO A77が一歩リード。国内Android端末の中では恐らく最速で『Bluetooth 5.3』に準拠。
moto g32も『5.2』なので、最新音声規格『LE Audio』への対応条件は満たしています。OPPO A77は遅延に優れる『aptX HD』に加え、ハイレゾ音源が聴ける『LDAC』もサポート。Bluetooth環境が充実しています。
Motorola moto g32とOPPO A77の電池容量・充電速度
端末名 | 電池容量/充電速度 |
Motorola moto g32 | 5,000mAh/33W |
OPPO A77 | 5,000mAh/33W |
電池容量は両モデルとも『5,000mAh』。充電速度も『33W』と共通です。連続駆動時間は電池容量とSocの電力効率に依存。ちなみにSnapdragon 680を搭載しているRedmi Note 11は、電池の持ちがかなり良いです。moto g32の連続駆動時間も期待して問題なし。
OPPO A77はHelio G35のプロセスサイズが『12nm』と大きめ(大きめだと電力効率が低い場合が多い)なのでSnapdragon 680(6nm)ほどの電力効率は期待出来ませんが、画面の解像度がHD+なので、その分電力消費は少なめ。電池も5,000mAhと大容量。連続駆動時間が短いといった事は無いでしょう。
Motorola moto g32とOPPO A77のカメラ
端末名 | カメラ |
Motorola moto g32 | 【メイン】5,000万画素、F1.8 【超広角】800万画素 F2.2 【マクロ】200万画素、F2.4 |
OPPO A77 | 【メイン】5,000万画素、F1.8 【深度測定】200万画素、F2.4 |
メインカメラの解像度はどちらも『5,000万画素』。レンズのF値は『1.8』です。ISPの性能を鑑みると、moto g32の方が若干高画質かもしれません。しかし大差は出ないでしょう。
moto g32は広角以外に『超広角』『マクロ』撮影が可能で、電子式手ブレ補正機能も備えます。エントリーモデルなので過度な期待は禁物ですが、カメラで選ぶならmoto g32ですね。
Motorola moto g32とOPPO A77のスピーカー
端末名 | スピーカー |
Motorola moto g32 | ステレオスピーカー |
OPPO A77 | ステレオスピーカー(DIRAC3.0) |
両モデルともモノラルではなく『ステレオスピーカー』を採用しています。映画だけでなく、日常的に観ているYouTube動画の臨場感も向上(コンテンツがステレオ音声に対応している場合)。
さらにOPPO A77はスウェーデンのDirac社の音響最適化技術(DIRAC3.0)を導入する事でノイズを抑制。『ウルトラボリュームモード』を備えるなど、音への拘りが感じられます。
Motorola moto g32とOPPO A77のデザイン
端末名 | 背面素材 |
Motorola moto g32 | プラスチック |
OPPO A77 | プラスチック(OPPO Glow) |
エントリーモデルらしく、どちらも素材は樹脂(プラスチック)です。樹脂と言えば『安っぽい』というイメージが先行すると思いますが、OPPOの独自加工技術『OPPO Glow』の出来栄えはその安っぽさを凌駕。
『OPPO Glow』は私が所有しているOPPO Reno7 Aにも先行採用されています。同端末のデザインをとても気に入っているので、デザインで選ぶならOPPO A77がイチ推しですね。
Motorola moto g32とOPPO A77の防塵防水性能
端末名 | 防塵防水 |
Motorola moto g32 | 防水:IPX2 防塵:IP5X |
OPPO A77 | 防水:IPX4 防塵:IP5X |
防塵に関しては『IP5X(機器の動作に支障を来さない程度に粉塵の侵入を阻止できる)』とどちらもそれなりに優秀。
ただし防水に関しては、moto g32が『IPX2(垂直より左右15度以内からの降雨よって有害な影響は受けない』と弱め。OPPO A77の『IPX4(いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない)』も生活防水程度なので、一般的な防水スマホ(IPX8)の様な扱いは避けるべきです。
Motorola moto g32のスペック
Motorola moto g32 | |
---|---|
Soc | Snapdragon 680 |
容量 | 4GB/128GB |
電池 | 5,000mAh |
重量 | 約184g |
画面 |
|
カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
|
イヤフォンジャック | 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
位置情報 | GPS, A-GPS, GLONASS, Galileo |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) |
SIM | NanoSIM カード×2(DSDV) |
防塵防水 | IP52 |
指紋認証 | 側面 |
NFC | 対応 |
Micro SDカード | 対応(最大1TBまで) |
OS | Android™ 12 |
OPPO A77のスペック
OPPO A77 | |
---|---|
Soc | MediaTek Helio G35 |
容量 | 4GB/128GB
|
電池 | 5,000mAh(最大33W急速充電)※充電機同梱なし |
重量 | 約187g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
Bluetooth | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
認証 | 顔、側面 |
Micro SDカード | 対応(1TBまで) |
OS | ColorOS 12 based on Android™ 12 |
Motorola moto g32にお勧めな格安SIM
- 4G:LTE B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
- 3G:W-CDMA B1/B2/B5/B8
- 2G:GSM 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(×)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
OPPO A77にお勧めな格安SIM
OPPO A77が対応する周波数帯
- 2G:GSM 850/900/1800/1900MHz
- 3G:UMTS(WCDMA) Band 1/2/4/5/6/8/19
- 4G:TD-LTE Band 38/41
- 4G:LTE-FDD Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28/66
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)