スマートフォンがまだ『ガラケー』の頃は、『パソコンが家にある』のは当たり前でした。しかし今では大概の事をスマートフォンで出来てしまいます。
そうなってくると、見直すべきは『通信環境』。家で一般的にパソコンが使われていた頃は、確かに『光回線』が必要でした。ただしそれが『スマートフォン』になると話は別です。
光回線を契約すると、少なく見積もっても月額4~5千円のランニングコストが発生します。仮に契約をしなければ、1年で約5万円以上の固定費を削減出来ることに。固定費の圧縮は、光熱費が大暴騰している昨今において急務。
年に5万円以上出費を削減出来るのは良いですが、ストリーミング動画視聴や音楽鑑賞といった『娯楽』が奪われてしまうのは人生にとっての損失です。
新たな環境は慣れるまで疲弊することの方が多く、娯楽の価値は増す一方。目一杯娯楽を楽しむために、やはり光回線を契約しよう!という流れはよろしくありません。
光回線はあくまで『大画面(高解像度)』で動画を楽しむための手段です。スマートフォンの画面サイズでYouTube動画を観るなら、『360p~480p』程度の解像度で十分。
この記事に書いている主な内容
- YouTubeが公表している推奨速度(YouTubeより)
- ストリーミング動画視聴の画質と通信量の目安(LINEMOより)
- 最大1Mbpsでデータ使い放題な音声対応SIM
- 最大1Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
- 最大1.5Mbpsでデータ使い放題な音声対応SIM
- 最大1.5Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
- Wi-Fiスポットや24時間限定高速通信使い放題の併用でアプリのインストールやファームウェアのアップデートをこなす
YouTubeが公表している推奨速度(YouTubeより)
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
では、360p~480pでYouTube動画を観るのに、どの程度の通信速度が必要になるのか。YouTubeが公表しているデータを参考にすると『推奨される持続的な速度』は0.7Mbps~1.1Mbps。
ストリーミング動画視聴の画質と通信量の目安(LINEMOより)
画質 | 1GBで再生できる時間 |
---|---|
360p | 約3時間 |
480p(SD画質) | 約2時間 |
720p(HD画質) | 約1時間 |
次に必要なデータ容量を調べていきましょう。LINEMOが公表しているデータを参考にすると、360pの解像度では『約3時間』、480pの解像度だと『約2時間』で1GBを消費。1日2時間程度YouTubeで動画を観ている人は、20~30GBの月間データ容量が必要になります。
最大1Mbpsでデータ使い放題な音声対応SIM
プラン名 | 月額基本料金 | 高速・低速切り替え | データ容量制限 | 月間データ容量 | データ翌月くりこし | 通信回線 | |
ahamo | ahamo | 2,970円 | 非対応 | 制限なし | 20GB | 非対応 | ドコモ |
LINEMO | スマホプラン | 2,728円~ | 非対応 | 制限なし | 20GB | 非対応 | SoftBank |
UQモバイル | コミコミプラン | 3,278円~ | 非対応 | 制限なし | 20GB | 対応 | au |
ワイモバイル | シンプル2 M・シンプル2 L | 4,015円~ | 非対応 | M:20~30GBは1Mbps、30GB超は128kbps L:30~45GBは1Mbps、45GB超は128kbps |
M:20GB L:30GB |
対応 | SoftBank |
NUROモバイル | NEOプラン、NEOプランW、NEOプラン Lite | 2,090円~ | 非対応 | 制限なし | 20GB W:40GB |
対応 | ドコモ、SoftBank、au(Liteはドコモのみ) |
360pの解像度でYouTube動画を観るのに適した、最大『1Mbps』で実質『データ使い放題』なSIMが上記。
NTTドコモの格安ブランド『ahamo』、SoftBankのオンライン専用ブランド『LINEMO(スマホプラン)』、ソニーグループが提供している『NUROモバイル(NEOプラン、NEOプランW、NEOプラン Lite)』は、月間データ容量超過後に最大『1Mbps』でデータ使い放題。
最大1Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
問題なく利用出来る(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- YouTube・YouTube Music(360p~480p)
- TVer(画質中)
- Netflix(自動)
- Amazon Music(ストリーミング設定:標準)
- radiko
- LINE(メッセージ送信)
- Chrome・edge
- PayPay・楽天ペイ
- Google Map
- 原神、PUBGモバイル、Asphalt9(データの大型アップデートは不可)
多少読み込みに時間がかかっても利用出来る(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- LINE(ビデオ通話※動きがややカクつく)
- Amazon Prime Video(最初の読み込みに時間がかかる)
- Twitter(画像の読み込みに時間がかかる)
- ラクマ・PayPayフリマ
利用するのが難しい(UQモバイルくりこしプランM+5G低速)
- データ容量の大きいファイルの送受信
- 高解像度ストリーミング動画・音楽の再生
最大1.5Mbpsでデータ使い放題な音声対応SIM
プラン名 | 月額基本料金 | 高速・低速切り替え | データ容量制限 | 月間データ容量 | データ翌月くりこし | 通信回線 | |
mineo | マイそく(スタンダード) | 990円 | 非対応 | 3日間で10GB | 約100GB | 非対応 | ドコモ、SoftBank、au |
mineo | マイピタ(10GB、20GB) | 1,958円~ | 対応 | 3日間で10GB | 約10GB~(無料オプション加入必要) | 対応 | ドコモ、SoftBank、au |
mineoの最大『1.5Mbps』では、480pの解像度でより安定して動画を観ることが出来ます。マイそく(スタンダード)は月額『990円(税込)』と激安。ただし月から金曜日の午後0時~1時までの時間帯は、通信速度が最大『32kbps』に制限。それ以外は実質データ使い放題。
3日間で10GB以上通信すると制限がかかりますが、月にして使えるデータ容量は約100GB。480pの解像度でYouTube動画を約200時間再生可能。使い切る方が難しいかと。
マイピタは月間データ容量が付与され、『高速』と『低速(節約)』の切り替えが可能。お昼の速度制限もありません。10GB以上のコースには、月額385円(税込)のオプションサービス『パケット放題Plus!(最大1.5Mbpsでデータ使い放題。3日間で10GBの制限は同じ)』が無料で付帯(申込みは必要)。マイそく(スタンダード)より固定費は上がりますが、自由度はの高さはマイピタが上です。
投稿が見つかりません。最大1.5Mbpsの通信環境で実際に検証した結果
問題なく利用出来る(mineoマイそくスタンダード)
- YouTube・YouTube Music(480p~HD)
- TVer(画質中)
- Netflix(自動)
- Amazon Music(ストリーミング設定:標準)
- radiko
- LINE(メッセージ送信)
- Chrome・edge
- PayPay・楽天ペイ
- Google Map
- 原神、PUBGモバイル、Asphalt9(データの大型アップデートは不可)
多少読み込みに時間がかかっても利用出来る(mineoマイそくスタンダード)
- LINE(ビデオ通話※動きがややカクつく)
- Amazon Prime Video(最初の読み込みに時間がかかる)
- Twitter(画像の読み込みに時間がかかる)
- ラクマ・PayPayフリマ
利用するのが難しい(mineoマイそくスタンダード)
- データ容量の大きいファイルの送受信
- 高解像度ストリーミング動画・音楽の再生
Wi-Fiスポットや24時間限定高速通信使い放題の併用でアプリのインストールやファームウェアのアップデートをこなす
頻度は少ないものの、『高速』『大容量』通信を必要とするのがアプリの『インストール』やゲーム、ファームウェアの『アップデート』。大規模なものだと月間データ容量があっという間に無くなり、マイそく(スタンダード)では速度(最大1.5Mbps)的に更新作業を行うこと自体難しい場合も。
上記を『無料』で解決してくれるのがau Wi-Fiスポット。KDDIが提供しているので安全面も問題なし。『au Wi-Fiアクセス』を端末にインストールして、『au PAY』と紐付けられているau IDでログインすれば準備OK。
mineoとpovo2.0は、1日(24時間)限定で高速データ通信が使い放題になるサービスを月額『330円(税込)』で提供しています。先日povo2.0の同サービスを利用してみましたが、開始から数時間でデータ通信量は30GB超え。7GBを超えるゲームのアップデートから、大量のサブスクリプションデータのダウンロードをそつなくこなしてくれました。
NetflixやAmazonプライムビデオといったサブスクリプションサービスは一定の月額料金が発生。通信料金を低めに抑えておけば、それらを契約する余裕が生まれてより娯楽を楽しめることに。
ahamoユーザーは2023年4月5日(水)から『爆アゲセレクション』の対象となり、NTTドコモ経由でNetflixに申し込みを行うと最大『20%』のドコモポイントが付与され更にお得です。
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