放送法の第64条には、『NHKの放送を受信することができるテレビをお持ちの場合、NHKと受信契約をしなければならない』との規定が示されています。つまりテレビチューナー搭載型のテレビを家に所有している人は、全員NHKとの契約義務が発生しているということ。
総務省は2023年1月18日に『日本放送協会放送受信規約の変更認可』を発表し、新規約が2023年4月1日から施行。受信機の設置期限が『遅滞なく』から『受信機の設置の月の翌々月の末日まで』に具体化され、未払いが悪質と判断された場合は『2倍』相当の割増金が請求されます。
チューナーレステレビはNHKとの契約義務なし。割増金を請求されない
上記を回避する方法は至ってシンプル。テレビチューナーを搭載しない『チューナーレステレビ』を購入すれば良いだけ。一般的なチューナーレステレビは、Googleの『Android TV』というOSを採用。
Android TVでは、『Netflix』『YouTube』『FOD』『TVer』『U-NEXT』『Amazonプライムビデオ』『Disney+』『dTV』『hulu』『ABEMA』といったストリーミング動画配信サービスを利用することが可能です。
パソコンのディスプレイ(著作権保護HDCP対応)に『Fire TV Stick』や『Google Chromecast』といったストリーミングデバイスを接続して、スマートテレビ化するといった方法も。HDMI分配器を用意すれば、ディスプレイ1台でパソコンとテレビを使い分けられます。
ドラマや映画を少し大きめな画面で観たいという人には『チューナーレステレビ』の方がお勧め。一人暮らしなら大きさは『43型』程度でしょうか。43型のチューナーレステレビは人気が高く、様々な店舗で取り扱いが行われています。
一人暮らしに最適な43型のチューナーレステレビスペック比較
ドン・キホーテ | ニトリ(MST-43-4K) | GEO(AX-MSK43) | 駿河屋(UM43QR680N) | 楽天市場(AI-S43K) | |
実売価格(3/22現在) | 32,780円(3月31日までの限定特価) | 37,400円 | 32,780円 | 32,000円 | 39,800円 |
解像度 | 3840×2160 | 3840×2160 | 3840×2160 | 3840×2160 | 3840×2160 |
サイズ | 43型 | 43型 | 43型 | 43型 | 43型 |
バックライト | LED | LED | LED | LED | LED |
パネル | VA | VA | IPS | 非公開 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 16:9 |
リフレッシュレート | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 60Hz | 非公開 |
コントラスト比: | 5000:1 | 5000:1 | 1200:1 | 1200:1 | 1200:1 |
輝度 | 200cd/㎡ | 200cd/㎡ | 250cd/㎡ | 230cd/㎡ | 250cd/㎡ |
応答速度 | 9.5ms | 9.5ms | 8ms | 8ms | 8ms |
表示色 | 16.7M色 | 16.7M色 | 16.7M色 | 16.7M色 | 16.7M色 |
HDR 10 | 対応 | 対応 | 対応 | HDR対応 | HDR対応 |
DOLBY AUDIO | 対応 | 対応 | 対応 | DOLBYサラウンド対応 | DOLBYサラウンド対応 |
Chromeキャスト機能 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
OS | Android TV™向け Android™11 | Android TV™向け Android™11 | Android TV™向け Android™11 | Android TV™向け Android™11 | Android TV™向け Android™11 |
YouTube | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Amazonプライムビデオ | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Netflix | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
有線LAN | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
無線LAN | 対応(2.4G/5G) | 対応(2.4G/5G) | 対応(2.4G) | 対応(2.4G/5G) | 対応(2.4G) |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
スピーカー出力 | 非公開 | 非公開 | 10W×2 | 10W×2 | 10W×2 |
CPU | ARM Cortex Advanced quad-core | ARM Cortex Advanced quad-core | RTD2851A | CA55(QuadCore) | ARM Advanced Multi-Core |
メモリ | 2GB | 2GB | 1.5GB | 1.5GB | 1.5GB |
ストレージ | 8GB | 8GB | 16GB | 16GB | 16GB |
HDMI端子 | 3(ARC&CEC対応) | 3(ARC&CEC対応) | 3(ARC&CEC対応) | 3 | 3(HDMI2.0) |
USB端子 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
光デジタル端子 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
LAN端子 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
ヘッドフォン出力 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
AV IN | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
リモコン音声対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Google Play | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Googleアシスタント | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
寸法 | 幅約960.8×高さ約606×奥行約197.34mm | 幅約961×高さ約596×奥行き約180mm | 幅約957×高さ約606.3×奥行約206.8mm | 幅約955.6×高さ約624.1×奥行約237mm | 幅約957.0×高さ約606.3×奥行約206.8mm |
重量 | 約6.7kg | 約6.7kg | 約8kg | 約6.5kg | 約8kg |
消費電力 | 85W | 74W | 75W | 100W | 75W |
待機電力 | 0.5W | 0.5W | 0.5W | 1W | 0.5W |
VESA(壁掛け) | 非公開 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
ソフトウェア更新方法 | Google OTA/USB | Google OTA/USB | Google OTA/USB | Google OTA/USB | Google OTA/USB |
発売開始と同時に、大きな話題となった『ドン・キホーテ』と『ニトリ』のチューナーレステレビは、コントラスト比に優れる『VAパネル』を採用しています。メモリは他3モデルより500MB大きい『2GB』。ストレージは半分の『8GB』ですが、USBポートから外部ストレージの接続が可能。
『駿河屋(AX-MSK43)』『GEO(UM43QR680N)』『楽天市場(AI-S43K)』で販売しているスマートテレビはパネルが『IPS』。VAパネルよりコントラスト比は低くなりますが、輝度が高く応答速度も若干はやめ。パソコンのディスプレイはIPSが主流です。
『GEO(UM43QR680N)』と『楽天市場(AI-S43K)』は対応するWi-Fiが『2.4GHz』のみとの表記。テレビの近くに電子レンジなどがある場合は、使用時に干渉する可能性があるので注意。干渉が気になるようであれば、『5GHz』に対応する『ドン・キホーテ』、『ニトリ(MST-43-4K)』『駿河屋(UM43QR680N)』を選びましょう。
チューナーレステレビ(Android TV)はスマートフォンの画面をキャスト可能
5モデルは共通して『Chromeキャスト機能』を標準搭載。Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを接続せずに、直接スマートフォンの画面をテレビに投影することも出来ます。
一人暮らしに最適な43型チューナーレステレビは在庫切れ続出
一点気になったのは、2023年3月22日時点でのオンライン在庫状況。
ドン・キホーテ | ニトリ(MST-43-4K) | GEO(AX-MSK43) | 駿河屋(UM43QR680N) | 楽天市場(AI-S43K) | |
オンライン在庫 | 取り扱いなし | 売り切れ | 売り切れ | 注文可能 | 注文可能(納期1~2ヶ月) |
ドン・キホーテはオンラインでの取り扱いなし。ニトリ(MST-43-4K)、GEO(AX-MSK43)は売り切れで注文不可。楽天市場(AI-S43K)は注文可能ですが、取り寄せで納期遅れ(1~2ヶ月)の注意書きあり。通常通り注文を受け付けているのは駿河屋(UM43QR680N)のみ。チューナーレステレビのとんでもない人気が窺い知れます。
Amazonや楽天市場では、上記以外にまだ『在庫あり』なチューナーレステレビがチラホラ。『放送法新規約施行』『新生活』と需要がMAXに高まっている今の状況。これは早いもの勝ちですね。
ディスプレイサイズが『32型以下でも良い』という人は、『パソコンディスプレイ+ストリーミングデバイス』の組み合わせを検討しましょう。
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