通信キャリアが提供している格安プラン『ahamo』と『LINEMO』。通信容量は月に『20GB』と定められています(LINEMOはスマホプランの場合)。そこそこ大容量にも感じますが、日常的にストリーミング動画・音楽を楽しんでいる人からするとやや物足りないはず。
ただし20GBを使い切ってしまっても、最大『1Mbps』の通信速度を維持するahamoとLINEMO。速度制限時は128kbps~300kbpsが通常なので、それらと比較すると遥かに高速である事が分かります。しかし速度が落ちるのは間違いなし。最大1Mbpsでもストリーミング動画や音楽は楽しめるのでしょうか。
『bps』というのは『bits per second』を略したもので、1秒間に送受信可能なデータ転送速度を示します。1Mbpsだと『1秒間に1MBのデータ転送を行える』と勘違いしそうになりますが、bitとbyteで単位が異なるのでこの点は注意が必要です。
8bitは1byteなので、1秒間にどの程度のデータを転送出来るかは容易に算出可能。1Mbpsを8で割ると0.125MB。10秒で1.25MB、60秒(1分)で7.5MB、60分(1時間)で450MBのデータを受信出来るという事が分かります。
YouTubeではそれぞれの解像度に対し、下記の通信速度を推奨しています。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
最大『1Mbps』だと標準的な『SD(480p)』で観るのはやや厳しそうですが、よほど混雑している時間帯でなければSD(480p)画質でも問題ありません。余裕をもたせるのであれば、『SD(360p)』に落として再生すると良いでしょう。スマートフォン程度の画面サイズであれば、SD(360p)でも正直十分です。
予想以上に多くのデータ量を必要とするのが『音楽』。Amazonが公表している『3分半の長さの曲の最大限の音質でのファイルサイズ例』がコチラ。
- SD(ロッシー圧縮):9MB
- HD(ロスレス、44.1 kHzサンプルレート):51MB
- Ultra HD(ロスレス、最大192 kHzサンプルレート):153MB
最大1MbpsだとHD以上の解像度で音楽を楽しむのはやや厳しいという事が分かります。ただしHDはハイレゾ相当の高音質。通勤通学時など、周りに騒音がある状態でHD音源を聴いても正直意味がありません。外出時は標準的なSD(ロッシー圧縮)で十分。つまり動画と同様にストリーミング音楽も最大『1Mbps』で十分楽しめるのです。
20GBの通信量を超えると『動画が観られなくなる!』『音楽が聴けなくなる!』と思っていて、一生懸命データを節約している人。一度20GBを使い切って最大『1Mbps』を体感してみてください。思ってる以上に使えますから。
『ahamo』と『LINEMO』は翌月にデータの繰越が出来ないので、容量を残すより使い切った方が間違いなくハイコスパ。最大1Mbpsの実用性を知れば、月の通信量を気にする必要が無くなりストレスフリーに。好きな動画や音楽をこれまで以上に楽しめますよ!
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