2021年も師走を迎えました。今年は久しぶりに帰省する人が多いのではないでしょうか。実家に光回線環境が無い場合は、インターネット環境がモバイル通信オンリーに。月に定められたデータ量を使い果たし、速度制限を受ける人がいつもより増えるでしょう。
通常制限を受けると通常は128kbps~300kbps程度に最大速度が低下。300kbpsであればギリギリブラウジングやSNSは可能。ただし全体的に読み込みが遅くなるのでストレスは感じるはずです。では、ブラウジングやSNSを比較的快適に行いつつ、YouTubeも観られる通信速度はどの程度なのか。
『bps』というのは『bits per second』を略したもので、1秒間に送受信可能なデータ転送速度を示します。1Mbpsだと『1秒間に1MBのデータ転送を行える』と勘違いしそうになりますが、bitとbyteで単位が異なるのでこの点は注意が必要です。
8bitは1byteなので、1秒間にどの程度のデータを転送出来るかは容易に算出可能。速度が1Mbpsであれば、それを8で割ると0.125MB。10秒で1.25MB、60秒(1分)で7.5MB、60分(1時間)で450MBのデータを受信出来る事が分かります。
LINEモバイルが公表しているデータを参考にすると、360pの解像度までは『1Mbps』の速度で問題なし。
YouTubeではSD 480pの解像度に適した持続的な速度を『1.1Mbps』と定めています。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTubeが公表している推奨速度
スマートフォンのディスプレイはフルHD(1080p)解像度の再生に対応しているものが大半です。よって通信速度さえ伴っていれば『1080p』で動画を観る事は可能。ただしデータ量が膨大になるので、モバイル通信環境では解像度を低く設定するのがベスト。
解像度が上がると小さい文字を読みやすくなりますが、YouTubeの動画につけられている字幕は文字を大きくして読みやすさを重視したものが大半。360pだと少し滲みますが、480pではかなりクッキリ。字幕ありの動画でも問題ないレベル。
ahamoとLINEMOのスマホプランは高速通信可能な月のデータ量が『20GB』。モバイル通信のみで数日過ごすと人によっては使い切ってしまうかもしれません。しかし20GB超過後も最大『1Mbps』で通信出来るのが両サービスのすごいところ。
あくまで最大『1Mbps』ですが、YouTubeは『480p』でほぼ再生が止まる事なく快適に観られます。音楽も聴けてブラウジングもスムーズなので、初体験の人は『1Mbps程度でこんなに普通に使えるの?』と驚くはず。
3千円以下の利用料金で使える破格のMNOサービス。これまで『20GB』を使い切った事が無い人は、年末に最大『1Mbps』をあえて体験してみては。年明けと共に復活しますしね!
もうワンランク上の視聴環境を求めるのであれば、最大『1.5Mbps』の通信速度に対応するmineoの『パケット放題 Plus』。余程混雑している時間帯でなければ『HD 720p』でYouTubeを観る事も。つまりアマプラも高画質で再生可能です。
巷では超高速通信5Gネットワークが徐々に普及。しかし日常的な使い方だと『1~1.5Mbps』程度で十分だったり。
今後4K解像度以上のVRが主流になったらまた世界が変わるかもしれませんが、それまではひとまず『ahamo』『LINEMO』『mineo』を使ってればコスパの高い快適なスマホライフを維持出来ますよ!