Androidスマホ同士を有線でテザリング接続する方法!Xiaomi 11T ProやPixel 6aが優秀な中継機に

ある方法でAndroidスマートフォン同士を接続すると、通信速度を落とさずにテザリングすることが出来ます。

一部のハイエンド、もしくはミドルレンジの上位スマートフォンは、第6世代のWi-Fi規格となる『Wi-Fi 6』をサポートしています。前規格とWi-Fi 6の違いは下記の通り。

名称 最大通信速度 周波数
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
Wi-Fi 5(IEEE802.11ac) 6.9Gbps 5GHz帯
Wi-Fi 4(IEEE802.11n) 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
IEEE802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz帯

2.4GHzは『離れた部屋で電波が途切れづらい』、5GHzは『電波干渉しづらい』『高速通信』といった特長がそれぞれにあります。Wi-Fi 5ではWi-Fi 4から飛躍的に最大通信速度が上がるも、Wi-Fiルーターから離れた部屋では減衰して速度が落ちやすいというのが弱点。

Wi-Fi 6では最大通信速度を『2.7Gbps』向上させつつ、さらに『2.4GHz』『5GHz』のデュアルバンド化。Wi-Fi 5の後継規格というより、Wi-Fi 4からの大型メジャーアップグレードといった印象が強いです。

実際にどの程度違うのかを試してみました。まずWi-Fiが届きづらい部屋に移動して『Xiaomi 11T Pro(Wi-Fi 6)』『Pixel 6a(Wi-Fi 6)』『Redmi Note 11(Wi-Fi 5)』で通信速度を実測。

Redmi Note 11通信速度

Xiaomi Redmi Note 11の通信速度(光回線にWi-Fi 5で接続)

Pixel 6a通信速度

Google Pixel 6aの通信速度(光回線にWi-Fi 6で接続)

Xiaomi 11T Pro通信速度

Xiaomi 11T Proの通信速度(光回線にWi-Fi 6で接続)

Wi-Fi 5接続のRedmi Note 11は『54Mbps』と光回線にしてはイマイチな速度。Wi-Fi 6接続のPixel 6aは『130Mbps』、Xiaomi 11T Proも『150Mbps』とWi-Fi 5比較で2倍以上。

電波

3台とも電波受信状況は『悪い』のに、通信速度には大きな違いあり。この時点でWi-Fi 6の圧倒的優位性がはっきりと分かりました。

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では、Wi-Fi 6で接続しているXiaomi 11T Proを中継機として扱い、Redmi Note 11Wi-Fiテザリング接続したら一体どうなるのか?Xiaomi 11T ProRedmi Note 11を遮るものは無いし、もしかしたら100Mbps超えてくるのでは!

Xiaomi Redmi Note 11の通信速度(光回線にWi-Fi 6で接続しているXiaomi 11T ProにWi-Fi テザリングで接続)

試してみると残念な結果。Wi-Fi 5でルーターと直接接続した時よりも速度は落ち込み『33Mbps』。

インターネット接続状況

それもそのはず。Wi-Fiテザリングは『Wi-Fi 4』。Xiaomi 11T ProWi-Fi 6でテザリングする事も可能ですが、Redmi Note 11側が非対応なので意味がありません。

Wi-Fi6

次に『USBテザリング』を試してみることに。この方法は先日Pixel 6aとパソコンを接続して『爆速化』に成功。有線で物理的に繋げばスマートフォンでも同じ現象は起きるのか!

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結果こちらも失敗でした。USB Type-C×USB Type-CコネクタのケーブルでXiaomi 11T ProRedmi Note 11を接続しても、USBテザリングが機能する事はなし(Pixel 6aでも同じ)。スマートフォンはパソコンのように受ける側の機能を備えていないという事でしょう。

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最後の希望として残ったのが『イーサネットテザリング』。

Ethernet

線で端末同士をつなぐという部分はUSBテザリングと一緒なので、機能しない可能性は大。どちらかと言えばダメ元で接続してみると・・・

イーサネットテザリング

<・・・>という見たことが無いアイコンが表示されました。Wi-Fi、モバイルネットワークはどちらもOFF。この状態でインターネットに繋がるのか!?なんと繋がりました。そして通信速度をRedmi Note 11で実測したところ・・・

イーサネットテザリング通信速度

Xiaomi Redmi Note 11の通信速度(光回線にWi-Fi 6で接続しているXiaomi 11T ProにWi-Fi テザリングで接続)

Wi-Fi 6の速度を踏襲した『130Mbps』!USBテザリングは不可能でしたが、イーサネットテザリングで高速化を実現。これで通信環境の悪い場所でも、Wi-Fi 6に対応する端末が1台あれば通信速度を共有出来ます。

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このやり方は応用が効きそう。mineoの『24時間データ使い放題』は、5G接続時に300Mbps程度まで通信速度が上昇(Pixel 6a使用時)しました。4G対応のスマートフォンを5G端末にイーサネット接続したら、24時間データ使い放題を更に活用出来るはず!これは試してみなければ。

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