CMF Phone 2 ProのAITuTuスコアはPhone (3a)の1/3以下。高倍率撮影時の解像差を確認

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Phone 3aとCMF Phone 2 Pro

AnTuTu Benchmarkのスコアが50万程度かつOSが軽量であれば、廉価なエントリーモデルでもストレスを感じない程度に動作するAndroidスマートフォン。ミドルクラスに関して言えば、最近は『AITuTu Benchmark』の方が個人的には気になります。

AITuTu Benchmarkでは『ESRGANベースの超解像処理』『スタイル変換(Style Transfer)』『画像分類・物体認識・顔認識などのAI推論処理』といった複数のテストを行い、NPU/TPU(Neural Engine)の処理能力を数値化。

イギリスに拠点を置くテクノロジーメーカー『Nothing(ナッシング)』が2025年4月15日より日本発売した『Phone (3a)』は、Socに『Snapdragon 7s Gen 3』を搭載。

AnTuTu Benchmarkのスコアは先代モデルから大きく変わらないものの、AITuTu Benchmarkの数値が飛躍的に上昇。『生成AIの強化』『望遠カメラ搭載』を同時に行い、高倍率撮影時の画質が向上しました。

リチウムイオン電池1
Phone (2a) のメインカメラで撮影(倍率10倍)
リチウムイオン電池2
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率10倍)
むらさきくんしらん
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
あじさい
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
みつばち
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
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2025年7月24日には、Nothingのサブブランドから『CMF Phone 2 Pro』が日本発売を開始。同端末はPhone (3a) に近いカメラ構成。そうなると、当然デジタルズームに影響を与える『AI性能』が気になります。

モデル名CMF Phone 2 ProNothing Phone(3a)
メイン(広角)カメラ解像度:5,000万画素 焦点距離:24mm F値:1.88 イメージセンサーサイズ:1/1.57インチ 手ブレ補正:電子式 オートフォーカス:位相差検出オートフォーカス解像度:5,000万画素 焦点距離:24mm F値:1.88 イメージセンサーサイズ:1/1.57インチ 手ブレ補正:光学式&電子式 オートフォーカス:対応
望遠カメラ解像度:5,000万画素 焦点距離:50mm F値:1.85 イメージセンサーサイズ:1/2.88インチ 手ブレ補正:電子式 光学ズーム:2倍 デジタルズーム:2倍解像度:5,000万画素 焦点距離:50mm F値:2.0 イメージセンサーサイズ:1/2.75インチ 手ブレ補正:電子式 光学ズーム:2倍 センサー内ズーム:4倍 ウルトラズーム:30倍
超広角カメラ解像度:800万画素 焦点距離:15mm F値:2.2 イメージセンサーサイズ:1/4インチ 視野角:119.5度解像度:800万画素 焦点距離:15mm F値:2.2 イメージセンサーサイズ:1/4インチ 視野角:120度

実際に『AITuTu Benchmark(V3.5.6)』でPhone (3a) とCMF Phone 2 Proのパフォーマンスを実測してみました。その結果がこちら。

CMF Phone 2 Pro(Dimensity 7300 Pro 5G) のAITuTu Benchmark(V3.5.6)スコア実測結果
Phone 3a(Snapdragon 7s Gen 3)のAITuTu Benchmark(V3.5.6)スコア実測結果

計測環境によって数値は若干上下する場合があります。

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CMF Phone 2 Proのトータルスコアは『102,671』。Phone (3a) の『384,721』と比較して『1/3以下』の数値。

カメラに影響を与えそうな『Super Resolution(超解像)』『Style Transfer(ある画像をモチーフに新しい画像を作る技術)』においてスコアを大きく落としています。

Phone (3a) とCMF Phone 2 Proの標準カメラアプリを使用して、『5倍』『10倍』の高倍率撮影を行ってみました。スコア通りの解像差が出るのでしょうか。

スマホ1
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率5倍)
スマホ2
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
スマホ3
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率10倍)
スマホ4
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率10倍)
エスニック柄1
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率5倍)
エスニック柄2
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
エスニック柄3
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率10倍)
エスニック柄4
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率10倍)
サイフ1
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率5倍)
サイフ2
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率5倍)
サイフ3
CMF Phone 2 Proの望遠カメラで撮影(倍率10倍)
サイフ4
Phone (3a) の望遠カメラで撮影(倍率10倍)
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『5倍』程度であれば、『CMF Phone 2 Pro』と『Phone (3a) 』の解像差はやや認識しづらい印象(大画面で拡大すると分かる)。ただし『10倍』になるとやはりディテールの甘さが目立ち、生地の質感などを得づらくなります。

拡大率が上がるほど『AI性能の差』が出やすくなるのは間違いなし。ただしCMF Phone 2 Proの望遠カメラは、『F1.85』とPhone (3a) よりやや明るいレンズを採用。この部分をメリットとして活かせるシーンがきっとあるはず。カメラ画質に関しては、別記事で詳しく検証していきたいと思います。

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Nothing Phone (3a)とCMF Phone 2 Proの主な仕様
Nothing Phone (3a)CMF Phone 2 Pro
SocQualcomm Snapdragon 7s Gen 3(4nm)MediaTek Dimensity 7300 Pro 5G(4nm)
容量8GB/128GB、12GB/256GB8GB/128GB、
8GB/256GB
電池5,000mAh5,000mAh
充電速度最大50W、7.5W(リバースチャージ)最大33W、5W(リバースチャージ)
サイズ163.5mm(高さ)×77.5mm(幅)×8.35mm(厚さ)164mm(高さ)×78mm(幅)×7.8mm(厚さ)
重量約208g約185g
画面サイズ:6.77インチ
ディスプレイテクノロジー:
フレキシブルAMOLED
スクリーンの素材:パンダガラス
解像度:1080 x 2392 (387 PPI)
色深度:10ビット
色数:
10億7000万色
コントラスト比:
1,000,000:1
ピーク輝度:1300nit
屋外輝度:1300nit
通常輝度:800nit
アダプティブリフレッシュレート:120Hz
タッチサンプリングレート:1000Hz
PW周波数:2160Hz
サイズ:6.77インチ
ディスプレイテクノロジー:
フレキシブルAMOLED
スクリーンの素材:パンダガラス
解像度:1080 x 2392 (387 PPI)
色深度:10ビット
色数:
10億7000万色
コントラスト比:
1,000,000:1
ピーク輝度:3000nit
屋外輝度:1300nit
通常輝度:800nit
アダプティブリフレッシュレート:120Hz
タッチサンプリングレート:1000Hz
PW周波数:2160Hz
カメラメインカメラ
解像度:5,000万画素
焦点距離:24mm
絞り値:F/1.88
イメージセンサーサイズ:1/1.57インチ
視野角:84.5度
オートフォーカス:対応
手ブレ補正:光学式、電子式
望遠カメラ
解像度:5,000万画素
焦点距離:50mm
絞り値:F/2.0
イメージセンサーサイズ:1/2.75インチ
視野角:49.5度
オートフォーカス:対応
光学ズーム:2倍
センサー内ズーム:4倍
ウルトラズーム:30倍
ウルトラワイドカメラ
解像度:800万画素
焦点距離:15mm
絞り値:F2.2
イメージセンサーサイズ:1/4インチ
視野角:120度
フロントカメラ
解像度:3200万画素
焦点距離:22mm
絞り値:F2.2
イメージセンサーサイズ:1/3.44インチ
視野角:81.2度
メインカメラ
解像度:5,000万画素
焦点距離:24mm
絞り値:F/1.88
イメージセンサーサイズ:1/1.57インチ
視野角:84.5度
オートフォーカス:対応
手ぶれ補正:電子式
望遠カメラ
解像度:5,000万画素
焦点距離:50mm
絞り値:F/1.85
イメージセンサーサイズ:1/2.88インチ
光学ズーム:2倍
デジタルズーム:20倍
ウルトラワイドカメラ
解像度:800万画素
焦点距離:15mm
絞り値:F2.2
イメージセンサーサイズ:1/4インチ
視野角:119.5度
動画撮影
4K録画:30FPS
1080p録画:30FPSまたは60FPS
スローモーション録画:120FPS
タイムラプス:4K
手ブレ補正:電子式
フロントカメラ
解像度:1600万画素
焦点距離:24mm
絞り値:F2.45
イメージセンサーサイズ:1/3
おサイフケータイ対応対応
防塵防水IP64IP54
スピーカーデュアルステレオスピーカーデュアルスピーカー
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G802.11 a/b/g/n/ac/ax、2.4G/5G
対応周波数帯5G
デュアルモード (NSA & SA) と 4 x 4 MIMO
5G NR 周波数帯
n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n28、n38、n40、n41、n48、n66、n77、n78
4G LTE 周波数帯
1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、20、26、28、38、40、41、42、48、66
3G UMTS (WCDMA) 周波数帯
1、2、4、5、6、8、19
2G GSM
850、900、1800、1900
5G
デュアルモード (NSA & SA)
5G NR 周波数帯
n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12,、n20、n28、n38、n40、n41、n48、n66、n77、n78
4G LTE 周波数帯
1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、20、26、28、38、40、41、42、48、66
3G UMTS (WCDMA) 周波数帯
1、2、4、5、6、8、19
2G GSM
850、900、1800、1900
Bluetooth5.45.3
SIMnanoSIM+eSIM(日本のみ)nanoSIM+eSIM(日本のみ)
認証画面内指紋認証センサー、顔認証画面内指紋認証センサー、顔認証
Micro SDカード非対応対応
位置情報GPS (L1)、GLONASS (G1)、BDS (B1I)、GALILEO (E1)、QZSS (L1)GPS (L1), GLONASS (G1), BDS (B1I), GALILEO (E1), QZSS (L1)
Essential Space対応対応
アップデート3年間のAndroidアップデート、6年間のセキュリティパッチ3年間のAndroidアップデート、6年間のセキュリティパッチ
CMF Phone 2 Proにお勧めなSIM

docomoの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)

docomo回線が使えるお勧め格安SIM

Softbankの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)

Softbank回線が使えるお勧め格安SIM

auの周波数帯対応状況

  • 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)

au回線が使えるお勧め格安SIM

楽天モバイルの周波数帯対応状況

  • 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)、Band 28(◎)
  • 5G(sub6):Band n77(◎)

楽天回線が使えるお勧め格安SIM

関連リンク

瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
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