ドン・キホーテがオリジナルブランド『情熱価格』から販売し、身近な存在となったチューナーレススマートテレビ。チューナーが入っていないので、そのままの状態だと一般的な地上放送(地デジ)を観ることは出来ません。
外部入力に対応するだけならパソコンのディスプレイで十分となりますが、スマートテレビの場合は『OS』が搭載されており、単体でインターネットに接続する事が可能です。
OSをメインで動かしているのはスマートフォンやパソコンと同じ『CPU』。CPUの性能が低いと処理に時間がかかって動作がもたつきます。スマートテレビは動画視聴がメインとなるので操作時間は短いですが、サクサク動いた方が快適なのは間違いなし。
ドン・キホーテのチューナーレススマートテレビは、CPUが集積されているSocにMediaTek社の『MSD6683』を採用。OSを搭載しているのにSocのモデル名を書いていない家電メーカーが多いのでここは親切。
MSD6683の性能はと言えば、クアッドコア(4コア)でプロセッサは『Cortex-A53』。最大周波数は『1.2GHz』。お世辞にも性能が高いとはいえず、何とかOSを動かしているといったレベル。
ここでテレビのHDMIポートに接続する事でスマート化が可能な『Fire TV Stick』シリーズと性能を比較してみましょう。
ドン・キホーテチューナーレススマートテレビ(TSM-4201F2K) | Fire TV Stick | Fire TV Stick 4K Max | |
OS | Android TV OS | Fire OS | Fire OS |
Soc | MSD6683 | MT8695D | Mediatek MT8696 |
CPU | ARM Cortex-A53×4: クアッドコア 1.2 GHz |
ARM Cortex-A53×4: クアッドコア 1.7 GHz |
ARM Cortex-A53 クアッドコア 1.8 GHz |
GPU | mali 470 | IMG GE8300 | IMG GE8300 |
メモリ | 1GB | 1GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB | 8GB |
対応解像度 | 1920×1080ピクセル | 1920×1080ピクセル | 3840×2160ピクセル |
最大リフレッシュレート | 不明 | 60Hz | 60Hz |
映像 | 不明 | HDR、HDR10+、HLG | 4K Ultra HD、HDR、HDR10、 Dolby Vision、HLG、HDR10+ |
音声 | 不明 | Dolby Atmos、Dolby Digital、Dolby Digital+ のサラウンド対応。 Dolby Atmos、Dolby Digital, Dolby Digital+のHDMIオーディオパススルー |
Dolby Atmos、 7.1 サラウンド対応、 2chステレオ、 最大5.1chのHDMIオーディオパススルー |
Wi-Fi | 不明 | 802.11a/b/g/n/ac対応 | 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6)対応 |
CPU性能はFire TV Stick、Fire TV Stick 4K Maxの方が最大クロック周波数が高く、処理速度に優れていると言えます。メモリ容量はFire TV Stick 4K Maxが『2GB』と最大。
複数のアプリを使用する予定があったり、定期的にキャッシュを削除するのが面倒だという人はFire TV Stick 4K Maxを購入した方が良いかも。ストレージ容量は3モデルとも『8GB』と変わりません。
解像度はFire TV Stick 4K Maxのみが『4K』に対応。音声、映像の対応フォーマット、最大リフレッシュレートに関してはドン・キホーテのチューナーレススマートテレビは非公表。3万円台の廉価モデルなので『HDR』や『Dolby Vision』に対応している可能性は低いかと。
Wi-Fiの通信規格に関してもドン・キホーテのチューナーレススマートテレビは非公表。Fire TV Stickは『IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)』に準拠し、最大『6.9Gbps』の高速通信と電波干渉を受けづらい『5GHzの周波数帯』に対応しているのでストリーミング動画を観るのに適していると言えます。
Fire TV Stick 4K Maxはモジュールに『MT7921LS』を採用し、『IEEE 802.11ac』に加えて上位規格となる『IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)』をサポート。通信の渋滞を回避し、よりスムーズかつ安定した通信環境を実現しています。Wi-Fi 6をサポートしているスマートテレビは2022年7月時点で殆ど無いのでは。
投稿が見つかりません。基本的に非公表のスペックについては『メーカー側にあまり自信がない』と考えるのが妥当。これは家電に共通して言える事です。
Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K Maxを選ぶメリットは、何より『何に出力するかを自分で選べる』こと。対応機器は『HDMI端子とHDCP(著作権保護技術)対応のテレビ』となっているのでパソコンのディスプレイは動作保証外となりますが、チューナーが必要無いのであればHDCP2.2に準拠したLGの『34WP550-B』はかなりのコスパ。
ディスプレイサイズは『34インチ』で、映画を観るのに最適な『21:9比率』の超ウルトラワイド仕様(2560×1080ピクセル)。『HDR』をサポートするので対応コンテンツを階調豊かに表示出来るのもポイント。
応答速度は『5秒(GTG)』。ドン・キホーテチューナーレススマートテレビは『8秒』です。応答速度が遅いと、色の切り替わりが遅くなり『残像』が発生しやすくなります。ディスプレイを選ぶ際に重視すべき性能の一つ。
34WP550-Bの販売価格は2022年7月11日時点で『33,109円(税込)』。Fire TV Stickとセットで購入しても3万円台。
そしてもう一つお勧めの接続方法がプロジェクター。こちらも動作保証は対象外となりますが、価格が一気に下落し、2022年7月時点でフルHD出力対応モデルが1万円ちょっとで買えてしまう!しかもスクリーン付きだと?
少し前までは『入力がフルHDに対応』という紛らわしい書き方のモデルが多かったですが、いつの間にネイティブ解像度(出力)『1920×1080P(フルHD』もプロジェクターが沢山登場。しかもこちらは広告画像の中に『Fire TV』と明記があり、『Fire TV Stickで使用している』とのレビューも。
あまりに安いので期待しすぎは禁物ですが、Fire TV Stickとはワクワク度MAXな組み合わせですね。
Fire TV Stick、Fire TV Stick 4K MaxはAmazonのEchoシリーズとWi-Fi接続して『ホームシアターシステム』を構築する事が可能。プロジェクターで使うなら、最上位モデルのEcho Studio推奨ですね。自分だけのシアターが完成しますよ!
Fire TV Stickの仕様
Fire TV Stick(第3世代) | |
サイズ | 86 mm x 30 mm x 13 mm |
重量 | 約32.0g |
プロセッサ | クアッドコア 1.7 GHz |
GPU | IMG GE8300 |
ストレージ | 8GB |
Wi-Fi | デュアルバンド、デュアルアンテナwifi(MIMO); 802.11a/b/g/n/ac対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 + LE |
音声認識 | 同梱のAlexa対応音声認識リモコンまたは、無料のFire TVリモコンアプリで対応 (Fire OS、Android OS、iOSで利用可能) |
IR対応AV機器操作 | 同梱のAlexa対応音声認識リモコンで、IR対応のテレビ、サウンドバー、AVアンプの操作が可能。(商品によっては対応していない場合あり) |
クラウドストレージ | Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能 |
入出力端子 | HDMI出力、Micro-USB(電源用) |
オーディオ | Dolby Atmos、Dolby Digital、Dolby Digital+ のサラウンド対応。Dolby Atmos、Dolby Digital, Dolby Digital+のHDMIオーディオパススルー |
ビデオフォーマット | H.265、H.264、Vp9、HDR10、HDR10+、HLG |
出力 | 1080p、720p、最大60fps |
システム要件 | HDMI端子対応HDテレビ、wifi経由でのインターネット、電源用コンセント |
対応テレビ | 1080pまたは720p、60/50Hzに対応したHDMI端子付HDテレビ |
保証 | 一年保証 |
地域 | 特定のサービスは日本国外で適用外の場合あり |
アクセシビリティ(ユーザー補助) | 設定のユーザー補助から選択できるVoiceViewは、目の不自由な方にFire TVの多くの機能へのアクセスを容易にするスクリーンリーダーです。拡大鏡は画面の任意の部分を拡大することで見やすくします。テキストバナーは現在選択している項目のタイトルと関連テキストを長方形の領域に集約して表示します。対応するBluetoothヘッドホンでオーディオを聴くことも出来ます。 |
同梱内容 | Fire TV Stick(第3世代)、Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)、USBケーブル、電源アダプタ、HDMI延長ケーブル、単4電池2本、スタートガイド |
ソフトウェアのセキュリティアップデート | 新品として販売された最後の日から、少なくとも4年後まではソフトウェアのセキュリティアップデートを受けられることを保証 |
Fire TV Stick 4K Maxの仕様
Fire TV Stick 4K Max(第3世代) | |
サイズ | 99 mm x 30 mm x14 mm |
重量 | 48.4g |
プロセッサ | クアッドコア 1.8GHz |
GPU | IMG GE8300 |
ストレージ | 8GB |
Wi-Fi | MT7921LS. 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6)対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 + LE |
音声認識 | 同梱のAlexa対応音声認識リモコンまたは、無料のFire TVリモコンアプリで対応 (Fire OS、Android OS、iOSで利用可能) |
IR対応AV機器操作 | 同梱のAlexa対応音声認識リモコンで、IR対応のテレビ、サウンドバー、AVアンプの操作が可能。(商品によっては対応していない場合あり) |
クラウドストレージ | Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能 |
入出力端子 | HDMI出力、Micro-USB(電源用) |
オーディオ | Dolby Atmos、 7.1 サラウンド対応、 2chステレオ、最大5.1chのHDMIオーディオパススルー |
フォーマット | Dolby Vision、HDR10、HDR10+、HLG、H.265、H.264、VP9、AV1 オーディオ: AAC-LC、AC3、eAC3 (ドルビーデジタルプラス)、FLAC、MP3、PCM/Wave、Vorbis、Dolby Atmos (EC3_JOC) 写真: JPEG、PNG、GIF、BMP |
出力 | 2160p、1080p、720p、最大60fps |
システム要件 | HDMI端子対応HDテレビ、wifi経由でのインターネット、Wi-Fi 6を利用するためにはWi-Fi 6対応のルーターが必要 |
対応テレビ | 保護されたコンテンツの再生には、HDCP の最小要件をサポートしたテレビである必要あり 。(1)HDMI端子対応4Kテレビ、2160p対応、24/25/30/50/60Hz および HDCP 2.2対応 (2) HDMI端子対応HDテレビ、60/50Hz、1080pまたは720p対応 |
保証 | 一年保証 |
地域 | 特定のサービスは日本国外で適用外の場合あり |
アクセシビリティ(ユーザー補助) | 設定のユーザー補助から選択できるVoiceViewは、目の不自由な方にFire TVの多くの機能へのアクセスを容易にするスクリーンリーダーです。拡大鏡は画面の任意の部分を拡大することで見やすくします。テキストバナーは現在選択している項目のタイトルと関連テキストを長方形の領域に集約して表示します。対応するBluetoothヘッドホンでオーディオを聴くことも出来ます。 |
同梱内容 | Fire TV Stick(第3世代)、Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)、USBケーブル、電源アダプタ、HDMI延長ケーブル、単4電池2本、スタートガイド |
ソフトウェアのセキュリティアップデート | 新品として販売された最後の日から、少なくとも4年後まではソフトウェアのセキュリティアップデートを受けられることを保証 |