掘り下げた信用度の高い情報を提供している『Golden Reviewer』が、自身のTwitterに『Galaxy S23 Ultra』のパフォーマンスに関する興味深い情報を投稿。
Galaxy S23 UltraはSamsungの独自カスタムSoc『Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy』を採用しています。同SocではCPUプライムコアの最大周波数を3.19GHzから『3.36GHz』にクロックアップ。
Golden Reviewerが投稿したSPECintを参考にすると、カスタムSocのスコアはSnapdragon 8 Gen 2を上回り『60.86』と最も高い数値を記録。ただし消費電力が大きくあがり、効率性も15.92から『12.42』へと低下。それでいてクロックあたりの実行数を示すIPC(Instruction per Clock)はほぼ変わらずとやや頭でっかちな内容に。
Galaxy S23 Ultraを『Lightモード』に設定した状態のデータも掲載しており、その場合はスコアが『55.12』に低下。これはSnapdragon 8 Gen 2を下回るもの。しかし平均消費電力が大きく低下し、効率性は飛躍的に向上。IPCも『19.41』と通常モードを上回る内容に。
CPUに加えてGPUに関する情報も。検証(原神プレイ)は発熱を抑える『GOS』をOFFにした状態で行われています。平均FPSは『55.0』となり、直近で発売されているSnapdragon 8 Gen 2搭載機(Vivo X90 Pro Plus、Xiaomi 13 Pro)より低い数値。
さらにXiaomi 12T Pro、Xiaomi 12S UltraといったSnapdragon 8+ Gen 1搭載機すら下回る残念な結果。Galaxy過去モデルよりゲーム性能が向上しているのは明らかですが、耐久性に関しては競合機に劣ります。
パフォーマンスを落としている原因と考えられるのが『消費電力』と『発熱』。消費電力に関しては平均値で6Wを超えており、温度も『43.6度』まで上昇。Galaxy S22 Ultraからは確かな改善が見られるも、同デバイスが搭載しているのは効率性が低いとされるSnapdragon 8 Gen 1。
Galaxy S23 Ultraは、Android端末ではじめて原神『120fps』に対応するとの噂が流れています。この結果を見る限り、対応したところで高いパフォーマンスを維持するのは恐らく不可能。今後の動向に注目です。