10月17日時点で『売り切れ』となっていたGoogle初のスマートウォッチ『Pixel Watch』。10月18日午後5時にストアをのぞいてみると『購入ボタン』が復活していました。
配達予定日は『Champagne Gold』が11月11日~11月21日、『Matte Black』が11月6日~11月16日。『Polished Silver』が11月6日~16日となっています。Champagne Goldが一番人気のようですね。
Pixel Watchは『Wear OS』を採用しているので、アプリをダウンロードして自分の好みにカスタマイズが可能です。
バージョンはSamsungのスマートウォッチ用OS『Tizen OS』と統合後にリリースされた『Wear OS 3』。統合前から連続駆動時間やアプリの動作速度が向上しています。
Wear OS 3に対応しているスマーウォッチはまだごく僅かなので、現時点で希少価値が高いのは確か。しかしSocは『Exynos 9110』と旧型。FeliCaをサポートするデバイスは他にもあります。
iPhoneユーザーはApple Watchと組み合わせて使っている人を多く見かけますが、Androidの場合はバラバラ。『価格重視』なイメージでした。それなのになぜ39,800円(税込)のPixel Watchが売り切れとなるまで売れているのか。
これは一重にGoogleの『売り方』がうまいからでしょう。Pixel 7、Pixel 7 Proは前モデルから値上げ。Pixel 6シリーズの様に大きく目立ったアップデートが行われなかったので、ただ『値上げしました』では恐らくあまり売れなかったはず。
Googleが行ったのは『端末下取り価格』と『購入時に付与するストアクレジット』の増額。Pixel 4シリーズに最高『61,500円』という下取り価格をつけた事が大きな話題に。同シリーズは恐らく日本であまり売れていなかったのでしょう。それを逆手にとった話題作りのマーケティング。
ストアクレジットの付与は、Pixel 6シリーズの11,000円から『22,000円(Pixel 7)』、『35,000円(Pixel 7 Pro)』に大幅増額。円安なので付与額が大きく見える。そしてストアクレジットはGoogleストアでしか使えないので、期限内にストア内で使い切りが基本。
日常的に買い物をしているAmazonや楽天市場であれば『その内欲しいものを買おう』でも問題なし。ただしGoogleストアで買い物をする機会は殆どないはず。忘れない内に付与額に近い『Pixel Watch』『Pixel Buds Pro』を買ってしまおうが恐らく通常の流れ。
『Pixel 7 Proを購入したらPixel Watchが付いてくる!』的な売り方だと、Pixel Watchが『オマケ』として認識され、単体としての価値を失ってしまいます。
あくまでストアクレジットとして付与し、何を買うかは自由に選択肢を与える。欲しいと思った人がPixel Watchを注文し、売り切れる。それを見て今度はPixel 7、Pixel 7 Proを買っていない人がPixel Watchを欲しくなる。うまい、うますぎる。
あまりにも美しく洗練されたマーケティング術。さすが天下のGoogleですね。宣伝術だと分かっているのに、なぜか猛烈にPixel Watchが欲しくなってきた。
Google Pixel Watchの主な仕様
Google Pixel Watch | |
素材と加工 | ケース: 80% にリサイクル ステンレスを使用 アクティブ バンド: ソフトタッチ コーティング加工フルオロエラストマー |
サイズと重量 | 直径:41mm、高さ:12.3mm 重量:36g(バンド除く) |
接続 | 4G LTE および UMTS |
Bluetooth | 5.0 |
FeliCa | 対応 |
GPS | GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo |
電池容量 | 294mAh |
チップセット | Exynos 9110 SoC · Cortex M33 コプロセッサ |
OS | WearOS 3.5 |
ストレージとメモリ | メモリ:2GB ストレージ:32GB |
センサー | コンパス、高度計、血中酸素センサー、多目的電気センサー、光学式心拍数センサー、加速度計、ジャイロスコープ、周囲光センサー |
操作 | サイドボタン、触覚式リューズ、高性能な触覚技術 |
オーディオ | 内蔵マイク、内蔵スピーカー |
防水性 | 5気圧防水 |
パッケージ内容 | Google Pixel Watch、アクティブバンド(大、小)、USB-C® 磁気充電ケーブル、クイックスタートガイド |