9月15日、日本時間午前2時から行われた新製品発表会において、Appleが満を持して『iPhone 13』シリーズをリリースしました。iPhone 12シリーズ時はイベントの開催が10月に延期されていたので、時間軸的には1年を待たずしてのアップデートに。
また、今回のアップデートはiPhone 13 Proシリーズがメインとなり、iPhone 13 mini、iPhone 13 はポイントでの性能アップや機能追加にとどまりました。機種変を検討していた人からするとややガッカリする内容だったはず。
今回もっとも熱望されていたのが『Touch ID(指紋認証)』の復活。iPhone SE(第二世代)以外の現行モデルはロック解除に『Face ID(顔認証)』を採用しており、顔が隠れてしまうマスク着用時はApple Watchが無いとロックの解除がかなり面倒。iPhoneユーザーからは不満の声が続出していました。しかし今回のリリースでTouch IDの復活はなく、Face IDに関しては機能の説明すら行わないというまさかの事態に。
マスク着用がほぼ義務化された日常はまだしばらく続く見通し。流石にストレスが限界を迎えているというiPhoneユーザーは多いでしょう。Androidは『指紋認証』を搭載していない端末の方が圧倒的に少ないです。通常は『顔認証』と『指紋認証』の2通りに対応。外出時に指紋認証、家では顔認証でロック解除するというのがベーシックな使い方。
ただし『指紋認証に対応しているから』という理由だけでAndroidに機種変更すると、高い確率で『失敗』します。なぜならiPhoneは基本『高性能』だから。『ハイエンド』から『エントリー』『ミッドレンジ』に移行したら、『動作が遅い』と感じるのは当然のこと。
それはAndroid自体が悪いのではなく、単純に選んだ端末の性能の低さが原因です。A12 Bionicを搭載する『iPhone XS』より前に発売された端末であれば、ギリギリAndroidの最新ミッドレンジで違和感を感じないかもしれません。
A13 Bionicを搭載する『iPhone 11』以降からの機種変であれば、『ハイエンド』の購入が無難です。あくまで指紋認証の為に機種変するのではなく、『しっかりストレスなく使えるスマートフォンに機種変する』ことを目的としましょう。
今回登場したiPhoneの中で、一番売れると予想するiPhone 13はディスプレイサイズが6.1インチで重量は173g。価格は128GBモデルが『98,800円(税込)』。ここを基準として、機種変するのにベストなAndroidスマートフォンを探していきます。
まずは価格から。日本で発売されているAndroidの中で、最も高性能となるSnapdragon 888を搭載するハイエンドモデルの一覧がコチラ。
- ASUS ROG Phone 5(SIMフリー)→12GB/256GB:99.800円、16GB/256GB:114,800円
- ASUS ROG Phone 5 Ultimate(SIMフリー)→18GB/512GB:149,800円
- ASUS Zenfone 8(SIMフリー)→8GB/128GB:79,800円、8GB/256GB:92,800円、16GB/256GB:108,800円
- ASUS Zenfone 8 Flip(SIMフリー)→8GB/128GB:86,800円、8GB/256GB:98,800円
- Samsung Galaxy S21 5G→8GB/256GB:98,800円(docomo)、8GB/256GB:118,540円(au)
- Samsung Galaxy S21+ 5G→8GB/256GB:138,730円(au)
- Samsung Galaxy S21 Ultra 5G→12GB/256GB:151,272円(docomo)
- OPPO Find X3 Pro(SIMフリー)→118,000円
- Nubia Red Magic 6(SIMフリー)→12GB/128GB:103,385円
- Nubia Red Magic 6 Pro(SIMフリー)→16GB/256GB:114,885円
- SONY Xperia 1 III→12GB/256GB:154,400円(docomo)、12GB/256GB:178,000円(au)、12GB/256GB:188,640円(Softbank)
- SHARP AQUOS R6→12GB/128GB:115,632円(docomo)、12GB/256GB:128,000円(楽天モバイル)、12GB/256GB:133,920円(Softbank)、12GB/256GB:165,000円(SIMフリー※9月24日発売開始)
ご覧の通りメーカーによって価格設定はバラバラ。通信キャリアでの取り扱いも多く、『ハイエンドを買いづらい』のがAndroidの現状です。ただしASUSやOPPOがSIMフリーモデルを量販店向けにリリースした事で、『iPhoneから機種変しやすい土壌』がようやく整備されました。
『価格』『性能』『大きさ』トータルでお勧めしたいのは、ASUSの『Zenfone 8』。ディスプレイは5.9インチとiPhone 13より0.2インチ小さいですが、ノッチではなくパンチホールを採用しているのでその分表示領域が広いです。重量は約169gでiPhone 13より4g軽量。
Zenfone 8は小型ながらSnapdragon 888を搭載する生粋のハイエンドモデル。GPU性能に関してはA15 Bionicの方が間違いなく高いですが、実際にゲームをしてみてどこまで体感差を感じられるかは微妙なところ。
投稿が見つかりません。カメラは『広角(6,400万画素』と『超広角(1,200万画素』の2眼構成。メインカメラはiPhone 13と同様に光学式手ブレ補正を備えます。光学2ズームは非対応となりますが、Zenfone 8はデジタルズームの画質が高い(3倍までは実用レベルを確認)ので、その部分に関してはマイナスの要素とならないでしょう。
スピーカーにはDirac HD Sound(音響補正技術)を採用。さらにCirrusLogic社のスマートアンプ『 CS35L45』まで内蔵する徹底ぶり。動画鑑賞やゲームプレイ時の臨場感は、私が所有するiPhone 12 miniより2ランク程度上だと感じます。
また、Zenfone 8の有機ELディスプレイははiPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxと同じ最大『120Hz』のリフレッシュレートをサポート。リフレッシュレートは1秒間に画面を切り替え可能な回数を示します。iPhone 13が対応するリフレッシュレートは従来通りで最大60Hz。縦長なコンテンツをスクロールした時などに得られる滑らかさは、残念ながらiPhone 13 ProやZenfone 8に劣ります。
耐久性の高い強化ガラス『Ceramic Shiel』を使用しているのもiPhone 13の特徴の一つ。しかしZenfone 8が採用するCorning® Gorilla® Glass Victus™も『ゴリラガラス史上最高のタフさを誇る』とコーニング社が豪語する代物。よって耐久性に関しても不安を感じる必要はありません。
忘れてはならないのが『防水』と『FeliCaチップ』。Zenfone 8はiPhone 13と同等となる『IP68等級』の防水防塵規格に準拠。さらに同シリーズではじめてFeliCaチップを搭載。Androidの『おサイフケータイ』は『Apple Pay』より対応する電子マネーが豊富なので、機種変と同時に決済環境がより快適になるかもしれません。
小型なハイエンドであるからこそiPhoneからの機種変にお勧めしたい『小さな巨人』Zenfone 8。勿論ロック解除は『指紋認証』と『顔認証』両対応です。
ASUS Zenfone 8を購入すべきポイント
- SocにSnapdragon 888 5Gを搭載。圧倒的な処理能力により負荷の重い3Dゲームから編集作業までラクラクこなす。
- 重量を約230gから約169gに軽量化。片手持ちも容易なスリム設計。片手持ちに最適化した片手モード搭載。
- 1秒間に画面を切り替え可能な回数を示すリフレッシュレートは最大90Hzから120Hzに。流れる様な滑らか表示が可能に。
- ディスプレイのガラス素材には2mからの耐落下性能2m(通常は80cm程度)、前世代から耐擦傷性を最大2倍に高めたCorning® Gorilla® Glass Victus™を採用。
- ピーク輝度が700nit(HBM)から1,100nit(HBM)に向上。屋外など明るい場所でも画面に表示された情報が見やすい。
- ダークモード設定時に低消費電力効果を得られる有機ELパネルを採用。応答速度が液晶と比較して速いので動画鑑賞やゲームプレイにも最適。HDR 10+コンテンツの再生にも対応。
- 画面内指紋認証搭載。マスク着用時にもスタイリッシュに素早くロックを解除。
- ストレージにUFS3.1、メモリにLPDDR5といった高速規格を採用。アプリの起動やデータの読み書きがより速く。
- メインカメラのイメージセンサーにSONY IMX 686を使用。世界一有名な画像評価サイトDxOMarkにおいて写真スコア126の高評価を受ける。
- 4軸光学式手ブレ補正を搭載。光の少ない場所や動画の撮影時に大きな効力を発揮。
- Dirac HD Sound(音響補正技術)を採用したデュアルスピーカーがゲームプレイや動画鑑賞をとことん盛り上げる。
- CirrusLogic社のスマートアンプ『 CS35L45』を内蔵。広いダイナミックレンジ、深い低音、優れたバランス、低ノイズによる大音量を実現。オーディオプレーヤーとしての性能も秀逸。
- 最高水準となるIP68の防塵防水規格に準拠。お風呂スマホユーザーにもお勧め。
- FeliCaチップを搭載する事でおサイフケータイに対応。券売機に並ばずにSuicaやPASMOの定期券を発行する事も。
- docomo、Softbank、au、楽天モバイルにフル対応。SIMカードを2枚同時に使用するDual SIM運用(nano SIM×2)も可能。
- 高速通信ネットワーク5Gをサポート。回線が普及してからも機種変なくそのまま使える。
ASUS Zenfone 8の主な仕様
Zenfone 8 | |
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Soc | Qualcomm Snapdragon 888 5G(5nm)
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容量 | 8GB/128GB、8GB/256GB、16GB/256GB
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電池 | 4,000mAh(最大30W(25分で60%充電完了) |
重量 | 169g |
画面 |
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カメラ |
リアカメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP68 |
オーディオ | デュアルスピーカー(Dirac)、スマートアンプ搭載 |
SIM | nano SIM×2スロット |
おサイフケータイ | 対応 |
OS | ZenUI 8(Android 11) |
Zenfone 8の対応周波数帯に関する情報
- 5G NR:n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n77/n78
- FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28
- TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42
キャリアアグリゲーション :6CA(DL)/2CA(UL) 対応 - W-CDMA:B1/B2/B3/B4/B5/B6/B8/B19
- GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz)
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)