SoftBankが提供しているオンライン専用ブランド『LINEMO』。月額990円(税込)~という驚きの安さで、MNO品質のSoftBank回線を利用出来ます。
つい最近まで我が家において、LINEMOのアンテナピクトは『4G』か『4G+』でした。通信速度は20~70Mbps程度。お昼の時間帯に極端に速度が低下する事もなく、LINEアプリの『トーク』や『ビデオ電話』が通信カウントフリーとなるLINEギガフリーまで使える。料金の安さを鑑みれば現状で十分に満足のいく内容。
そんなLINEMOですが、Pixel 6aにおいては『4G+』に切り替わる事がなく『4G』のまま。速度も他の端末と比較してやや遅めでした。単純にPixelと相性が悪いのだろうと思っていましたが、2022年11月9日にLINEMOのSIMを入れてみると通信環境が変化。
それまで『4G』だったアンテナピクトが『5G』に。しかし過度な期待は禁物です。5G専用の『Sub6』『ミリ波』対応エリアはピンクの色が濃い一部のみ。薄いピンクは『4G転用』の5Gエリアです。
UQモバイル(au回線)はかなり前から『5G』表示に変わっていますが、やはり『4G転用』エリアなので通信速度は4Gより少し速い程度。
LINEMOも同様だろうと高を括って実測した驚きの結果がコチラ。
これまで同じ場所で計測した通信速度の中で最速。なんと『340Mbps』を記録。Wi-FiはOFFのまま。光回線の速度ではありません。ちなみにWi-FiをONにして測ってみたら『190Mbps』でした。光回線の速度超えてる!
せっかくなのでPixel 7 Proでも実測。Pixel 6aを更に上回る『400Mbps』!アンテナがフルに立っていないのにこの速度。
バグかと思い、1日の内でもっとも通信が混雑するお昼(平日の水曜日)の時間帯に再計測。若干速度は落ちましたが、それでも『250Mbps』を維持。バグじゃ無かった。
Sub 6の場合は最大帯域幅が『100MHz』。4Gは『20MHz』なので、超高速通信を行うには役不足。ただしSoftBankは4Gを束ねて『100MHz』に帯域幅を広げる『キャリアアグリゲーション』技術を導入しています。
『4G+』はキャリアアグリゲーションで通信している状態を示すアンテナピクト。それでも100Mbpsを超えることは稀でした。しかし5Gに切り変わった事でなぜここまで劇的に速度が向上したのか。
8月25日にMM総研が公表した調査(2022年7月実施)結果によると、対象者31,923人の内5Gスマートフォンの利用者は『21.8%』。この内容を踏まえれば、未だ8割近い人が『4G』で通信を行っている事になります。つまり5Gの帯域が比較的『空いている』状態。
もっともUQモバイルは5Gでも100Mbps程度なので、『5G転用の進み具合』によって速度にはムラが出るはず。私が計測したエリアにおいては、SoftBankが急ピッチで転用を進めているのでしょう。
今後5Gに対応する端末の利用者が増えれば、速度は徐々に落ちていくかもしれません。しかしそれと同時にSub 6のエリアが広がれば問題なし。結果的には『5Gの導入は早い方が良い』という結論に至ります。4G転用5Gを侮ることなかれ。『400Mbps』なら文句無し!しかも格安プランのLINEMOですからね。
LINEMOについて
- 音声対応SIM基本料金:990円(税込)~
- 契約月の基本料金:日割り
- 通話料金:22円/30秒
- 5分かけ放題:550円(税込)
- 無制限かけ放題:1,650円(税込)
- データ容量:3GB~
- 翌月くりこし:非対応
- 5G:対応
- 低速切り替え:非対応
- eSIM:対応
- 通信回線:SoftBank
- 公式サイト:LINEMO