ソフトバンク株式会社は2024年6月6日（木）、オンラインブランド『LINEMO（ラインモ）』の新料金プランとして『ベストプラン』『ベストプランV』を発表。提供は2024年7月下旬以降に開始。
新プランの提供開始に合わせて、既存の『ミニプラン』『スマホプラン』は新規受付を終了。
『ミニプラン』『スマホプラン』から、『ベストプラン』『ベストプランV』のサービス内容はどう変わるのか。『メリット』『デメリット』に分けて解説していきます。
LINEMO『ミニプラン』『ベストプラン』のサービス内容
| プラン名 | ミニプラン | ベストプラン |
| 月額料金 | 990円 | 990円～2,090円 |
| 月間データ容量 | 3GB | 3GB～10GB |
| 月間データ容量超過後の最大通信速度 | 300kbps | 10GBを超え15GB以下の場合は300kbps、15GBを超えた場合は128kbps |
| 追加データ量 | 550円/1GB | 550円/1GB |
| 国内通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
| 国内5分かけ放題（通話準低額） | 550円 | 550円 |
| 国内無制限かけ放題（通話定額） | 1,650円 | 1,650円 |
| 国内SMS利用料 | 送信：3～30円（3.3～33円）／1通、受信：無料 | 送信：3～30円（3.3～33円）／1通、受信：無料 |
| LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
LINEMOベストプランのメリット
ベストプランでは『月額料金』『月間データ容量』が二段階式に。月間データ容量が『3GB』を超えると、自動的に『+7GB』『+1,100円』追加されます。
ミニプランでは1GB追加するのに『550円（税込）』かかっていたのに対し、ベストプランでは2GB分の料金で『3.5倍の容量（7GB）』を使えるように。オプションを申し込む手間も省けます。
月間データ容量（3GB）超過後は最大『300kbps』でデータ通信し放題だった『ミニプラン』。実際に速度制限がかかった状態で使ってみたところ、私の接続環境では150～280kbpsと速度がやや不安定。
IIJmio（ギガプラン）の低速モードも公表値は最大『300kbps』なのですが、ミニプラン（速度制限時）の方が体感速度は『遅い』と感じました。『我慢ならず容量を追加した』という回数が多いミニプランユーザーは、『ベストプラン』に変更した方が良さそうですね。
LINEMOベストプランのデメリット
ミニプランの月額料金は『990円（税込）』の固定でしたが、ベストプランでは『3GB』を超過した時点で『2,090円（税込）』。『月額料金を千円以内におさめたい』という人は、データ容量のチェックが必須に。
私が所有する『Google』『Nothing』『Motorola』『SHARP』のスマートフォンには、『データ使用量を警告』『データ使用量を制限』といった機能が備えられています。
Google Pixel 8より
『データ使用量を警告』は設定したデータ量を超えると通知が行われ、『データ使用量を制限』は設定したデータ上限を超えると『モバイルデータ通信』が自動的に『OFF』。
まさに願ったりな機能ですが、『携帯通信会社による測定結果とは異なる場合があるため、余裕をもって上限を設定することをおすすめします』と補足あり。
Google Pixel 8より
『データ使用量を警告』と『データ使用量を制限』をどちらも設定し、警告の通知が来たタイミングで『LINEMOのMy Menuを確認する』ようにすれば、無駄な手間をかけずに『3GBオーバー』をほぼ確実に防げるかと。
LINEMO『スマホプラン』『ベストプランV』のサービス内容
| プラン名 | スマホプラン | ベストプランV |
| 月額料金 | 2,728円 | 2,970円～3,960円 |
| 月間データ容量 | 20GB | 20GB～30GB |
| 月間データ容量超過後の最大通信速度 | 1Mbps | 30GBを超え45GB以下の場合は1Mbps、45GBを超えた場合は128kbps |
| 追加データ量 | 550円/1GB | 550円/1GB |
| 国内通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
| 国内5分かけ放題（通話準低額） | 550円 | 無料 |
| 国内無制限かけ放題（通話定額） | 1,650円 | 1,100円 |
| 国内SMS利用料 | 送信：3～30円（3.3～33円）／1通、受信：無料 | 送信：3～30円（3.3～33円）／1通、受信：無料 |
| LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
LINEMOベストプランVのメリット
ベストプランVも月間データ容量『20GB～30GB』、月額料金『2,970円（税込）～3,960円（税込）』の二段階式（スマホプランから242円値上げ）。
ただしこちらは月間データ容量『20GB以上』の大容量プラン。『3GB』のベストプランとは異なり、『月間データ容量のオーバー』の心配は杞憂かもしれません。
20GBをオーバーしても『+990円』で10GB追加。スマホプランでは10GB増量するのに『+5,500円』必要だったので、ベストプランVの方が『4,510円』お得です。
さらにスマホプランで月額550円（税込）だった『国内5分かけ放題（通話準低額）を、ベストプランVではなんと『無料提供』。加えて『国内無制限かけ放題（通話定額）』も1,650円から『1,100円』に550円値下げ。
LINEMOは『LINEギガフリー』という独自サービスを提供。LINEアプリの対象サービス利用時は通信が『ノーカウント』に。『LINE音声通話（ビデオ通話含む）』はLINEギガフリーの対象です。
しかし『電話番号を使用した通話』は当然対象外。プライベートも仕事も『とにかく通話を利用する機会が多い』という人にとって、『ベストプランV』は最適な選択肢になるかも。
LINEMOベストプランVのデメリット
スマホプランは、月間データ容量超過後に最大『1Mbps』でデータ通信し放題。私が契約しているのはミニプランなので、スマホプランで速度制限時に『どの程度の通信速度が維持されるか』は分かりません。
| 動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
|---|---|
| 4K UHD | 20 Mbps |
| HD 1080p | 5 Mbps |
| HD 720p | 2.5 Mbps |
| SD 480p | 1.1 Mbps |
| SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTubeより
ちなみにYouTubeは、『SD 360p』の解像度で動画を再生するのに『0.7Mbps』の持続的な速度を推奨しています。
もし超過後の最大『1Mbps』が気になるのであれば、あえてプランを『ベストプラン』に下げ、mineoの『マイそく（スタンダード）』とデュアルSIMするというのも一手。
スマートフォンで長時間動画を観るのに必要なのは、『高速通信』よりも『動画を観られる程度の速度』と『大容量』。『ベストプラン（990円～2,090円［3GB～10GB］』と『マイそく：スタンダード（990円［平日の午後0時～1時以外は最大1.5Mbpsでデータ通信し放題］』なら、『高速通信』と『大容量』を適材適所で使い分けられます。
