格安SIM『mineo』を提供する株式会社オプテージは、2023年2月22日(水)から新サービス『マイそく(スーパーライト)』の提供を開始。
これでマイそくは『スーパーライト』『ライト』『スタンダード』『プレミアム』の合計4プラン展開。今回はマイそくがどういったサービスなのか、それぞれのプランがどういった人に向いているのかを解説していきたいと思います!
mineoのマイそくはどんなサービス
月~金の午後0時~1時は32kbpsに速度制限
ライト・スタンダード・プレミアムの共通点は、『3日間で10GB以上通信を行った場合』『月~金の午後0時から1時まで』通信速度を最大『32kbps』に制限。スーパーライトはそもそもの最大速度が『32kbps』なので、制限とはなりません。
複数キャリアの通信回線を用意
mineoでは通信回線を『NTTドコモ』『SoftBank』『au』の3社から選ぶことが出来ます。通信障害対策として、異なる通信キャリアの回線と『デュアルSIM運用』を行うのが最近では一般的に。
au回線はすでに『eSIM』サービスを提供しており、2023年2月22日(水)からはドコモ回線もeSIMに対応。副回線としての利便性がさらに向上します。
電話番号が付与。音声通話に対応
すべてのプランが『音声通話』に対応。SMSを利用して各種認証を行う事も可能です。通話料金は下記の通り。
通常通話料金 | 22円 / 30秒 |
通話料金(無料アプリmineoでんわ使用) | 10円/30秒 |
10分通話パック | 110円 |
10分かけ放題 | 550円/月(10分経過後は11円/30秒) |
無制限かけ放題 | 1,210円/月 |
32kbps、200kbps、300kbps、1.5Mbps、3Mbpsの通信速度で出来ること(mineoより)
32kbps | 200kbps | 300kbps | 1.5Mbps | 3Mbps | |
メール/メッセージ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
LINE通話などのIP電話 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
QR決済/バーコード決済 | × | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
音楽ストリーミング | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
テキストサイト/SNS | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
画像サイト/SNS(Instagram) | × | × | △ | ○ | ○ |
動画視聴(低画質 144p) | × | △ | △ | ◎ | ◎ |
動画視聴(標準画質 360p) | × | × | × | ◎ | ◎ |
動画視聴(高画質 720p) | × | × | × | × | ○ |
ビデオ会議 | × | × | × | △ | ○ |
FeliCa決済 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
音声通話(090/080などから始まる通話) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
マイそく(スーパーライト)がお勧めな人
- 月額基本料金:250円(税込)
- 最大通信速度:32kbps
FeliCa決済は出来てもQRコード決済は不可
最大『32kbps』の通信速度で出来ることは『メッセージ送受信』『音声通話(番号使用)』『FeliCa決済』程度。FeliCa決済はオフライン環境でも利用可能。データ通信が必須のQRコード決済は、速度が遅すぎて実質使えません。よって『通話』『支払い(FeliCa)』といった使い方がメインに。
通話専用回線としてマイそく(スーパーライト)とpovo2.0はどちらが適しているか
月額基本料金が『0円』のpovo2.0と、マイそく (スーパーライト)の通話環境を比較してみましょう。
mineo(マイそく スーパーライト) | povo2.0 | |
月額基本料金 | 250円(税込) | 0円 |
通話料金 | 10円/30秒(無料アプリmineoでんわ使用時) | 22円/30秒 |
かけ放題 | 10分かけ放題:550円 無制限かけ放題:1,210円 |
5分かけ放題:550円 無制限かけ放題:1,650円 |
通話方式 | 電話回線(無料アプリmineoでんわ使用時) | VoLTE |
mineoのマイそく(スーパーライト)は、『10分かけ放題』に加入すると月額『800円(税込)』。『無制限かけ放題』の場合は『1,460円(税込)』。
基本料金0円のpovo 2.0は、5分かけ放題が月額『550円(税込)』、無制限かけ放題が『1,650円(税込)』。通話時間の長さを優先するならmineoが有利です。
ただしmineoのかけ放題は電話回線(オートプレフィックス)を採用しているので、通話品質でpovo2.0(VoLTE)に劣ります。
マイそく(ライト)がお勧めな人
- 月額基本料金:660円(税込)
- 最大通信速度:300kbps
QRコード決済、LINE通話、音楽鑑賞と出来ることが広がる
通話方式が『電話回線』、支払い機能が『FeliCa』に限定されるスーパーライト。マイそく(ライト)ではスーパーライトの32kbpsから最大通信速度が『300kbps』に上がり、『LINE』を使用した音声通話や『QRコード決済』も可能に。
さらに文字が主体となる『SNS』や『ストリーミング音楽配信サービス』にも対応。音楽が大好きだけど『通信量が気になって外出先では聴くのを控えている』という人にぴったり。
10分かけ放題セット時の利用料金を比較
低速時の通信速度が『300kbps』となるIIJmioのギガプラン音声(2GB)と料金を比較してみましょう。
mineo(マイそく スーパーライト) | IIJmio(ギガプラン音声 2GB) | |
月額基本料金 | 660円(税込) | 850円(税込) |
データ通信 | 最大300kbps(無制限) | 速度制限なし(2GB) 最大300kbps(3日間で366MB) |
通話料金 | 10円/30秒(無料アプリmineoでんわ使用時) | 11円/30秒 |
かけ放題 | 10分かけ放題:550円 無制限かけ放題:1,210円 |
5分かけ放題:500円 10分かけ放題:700円 無制限かけ放題:1,400円 |
通話方式 | 電話回線(無料アプリmineoでんわ使用時) | 電話回線(オートプレフィックス) |
IIJmioは10分かけ放題をセットにすると月額『1,550円(税込)』。マイそく(スーパーライト)は『1,210円(税込)』と通信コストがより低く。通話重視でデータ通信が軽めならこれで十分。
マイそく(スタンダード)がお勧めな人
- 月額基本料金:990円(税込)
- 最大通信速度:1.5Mbps
スマホで動画を観るならマイそく(スタンダード)
私が実際に利用しており、一番お勧めなのが『マイそく(スタンダード)』。LINE通話やQRコード決済は勿論のこと、音楽ストリーミングに加えて『動画視聴』にも対応。動画を実用的な解像度で観られるのはとにかく大きい。通勤・通学時にYouTubeやTVerが観放題に。
画像が多いフリマアプリの表示がスムーズに。オンラインゲームも可能
300kbps程度だと、ラクマやメルカリの様なフリマアプリは読み込みに一定の時間を要します。マイそく(スタンダード)では画像主体のサービスも比較的読み込みがスムーズ。
加えて『原神』や『PUBG』の様な人気ゲームまで出来てしまう。マイそく(スタンダード)をはじめて利用した人は、そのポテンシャルの高さに驚くはず。スマートフォンの利用がメインであればオールマイティーに使えます。
povo2.0とデュアルSIMすればあり得ないコスパに
速度制限が発生する平日お昼の時間帯は『povo2.0』でカバーするのが理想。無課金状態でも通信速度は最大『128kbps』。QRコード決済程度は問題なし。
投稿が見つかりません。マイそく(プレミアム)がお勧めな人
- 月額基本料金:2,200円(税込)
- 最大通信速度:3Mbps
チューナーレステレビでTVer観るならプレミアム
最上位プランとなる『マイそく(プレミアム)』。殆どの人はスタンダードで十分なはず。プレミアムで大きく変わるのは『動画の解像度』。スタンダードではスマートフォンの画面サイズに適した『SD 480p』。最大通信速度『3Mbps』のプレミアムではそれが『HD 720p』に。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTubeより
最近流行りの『チューナーレステレビ』はインターネット接続環境が必須。民間放送に対応する『TVer』が推奨している通信速度は『3Mbps』。家に光回線が無いのなら、マイソク(プレミアム)を導入するのも一手です。