Motorola(モトローラ)の『moto g64 5G』はメーカー直販価格『34,800円(税込)』の廉価なスマートフォン。超円安下ながら、前世代からお値段据え置き。それでいて『ディスプレイ高解像度化(フルHD+)』『光学式手ブレ補正搭載(メインカメラ)』『QZSS(みちびき)対応』といった実用的なアップグレードを遂げています。
私が特に注目していたのは、スマートフォンの処理能力を決める『Soc』です。moto g64 5Gが搭載するのは、MediaTek社の『Dimensity 7025』。『Dimensity 7030(Motorola edge 40 neo)』『Dimensity 7050(OPPO Reno11 A)』に近いCPU構成の同Socは、一体どんなパフォーマンスを発揮するのか。
実機が手元に届いたので、まずはAnTuTu Benchmark(Ver.10.2.8)のテストから。室内温度は30度を少し超える程度。もう『夏』です。夏は端末の内部温度が上がりやすく、ベンチマークテストで高いスコアが出づらくなります。
約30度の部屋で、moto g64 5Gの横に『moto g24』『moto 52j 5G』『moto g53j 5G』『edge 40』を並べて3回連続で実測(左から1回目、2回目、3回目。RAMブーストは全てOFF)!
ご覧の通り、『moto g24』『moto g53j 5G』『moto g64 5G』は『電池温度』『電池の減り』が、スコア下に表示されませんでした。3端末に関しては、『2回目』『3回目』の計測後に別画面を表示し、スクリーンショットを撮影しています。
moto g64 5Gは3回連続で『50万』を突破。moto g52j 5G(Snapdragon 695 5G)、moto g53j 5G(Snapdragon 480+ 5G)に明確な差をつけました。
特に大きく伸びているのが『CPU(データの演算処理力)』と『UX(アプリの動作速度)』のスコア。CPUに関しては『期待通り』といったところ。
想定を超えてきたのが『UX』。2回目、3回目の計測においては上位モデルの『edge 40(Dimensity 8020)』すら超えています。
edge 40はGPUのパフォーマンスを維持しようとして発熱(最高42.5度)。発熱に伴いCPUのクロックが低下し、UXスコアにも影響が出てしまったという状況か。
moto g64 5Gは2回目、3回目の計測終了後も『35度』と低めな電池温度をキープ。CPU温度が『30度台』とかなり低めに抑えられているのも注目すべきポイント。
処理能力を高めつつ、電池の減りはmoto g53j 5Gと同じ『-4%』。これは『効率性の向上』を意味します。30度の室内でこのパフォーマスは申し分なし。夏場も安心して使えそうです。
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せっかくなので、Geekbench6でCPUのベンチマークを再実測。
Geekbench6においても、『シングルコア(一つの脳で処理する力)』『マルチコア(複数の脳で総合的に処理する力)』共に顕著なスコアアップ。シングルコアは『千』を超え、マルチコアに関しては『2,500』に迫る数値。
『AnTuTu Benchmarkのスコアだけ異様に高い』というのは少し不安になりますが、Geekbench6もこの程度なら問題なし。
まだ実際に操作している時間は短いですが、体感速度はSnapdragon 6 Gen 1を搭載するAQUOS sense8に近い感覚。このスマートフォンが『34,800円(税込)』はどう考えても『安すぎる!』。
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Motorola moto g64(y) 5Gの主な仕様
モデル名 | moto g64(y) 5G |
Soc | Dimensity 7025 |
容量 | 8GB/128GB(moto g64y 5G:4GB/128GB) |
電池容量 | 5,000mAh |
充電速度 | 最大30W |
サイズ |
|
重量 | 約177g、バニラクリーム:約180g |
画面 |
|
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
|
スピーカー | ステレオ(DOLBY ATMOS) |
防塵防水 | IP52 |
認証 | 側面指紋認証、顔認証 |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) |
Bluetooth | 5.3 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
位置情報 | GPS, A-GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, Beidou |
おサイフケータイ | 対応 |
イヤフォンジャック(3.5mm) | ◯ |
SIM | nano SIM+eSIM |
Motorola moto g64(y) 5Gにお勧めな格安SIM
- 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78
- 4G:LTE B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
- 3G:W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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