『夜景画質イマイチ』というのが、廉価なスマートフォンに持っていた私の印象。ハイエンドと比較してイメージセンサーのサイズが小さく、かつ画像を処理するISPの性能も低めなのだから、これはある意味当然のこと。
物理的に、殆どの『安いスマートフォン』は『夜景を撮る』のに適していないのです。よって『期待』ではなく『妥協』すべきポイントの一つ。購入してからこの部分に文句をつけるのはナンセンスです(原神を高解像度高フレームレートで遊べないと嘆くようなもの)。
ただし『ソフトウェア処理』が優秀であれば、ある程度夜景画質を向上させられるのも事実。GoogleのPixelシリーズなどがそれを証明しています。
Motorola edge 40は中価格帯のスマートフォン。SocにSnapdragon 778 5Gを搭載し、処理能力に関しても低くはない。しかし残念ながら、夜景画質はイマイチでした。
GCam(非認証のアプリ)を導入すると画質がある程度改善されたので、個人的には『ソフトウェア処理に問題があるのでは』と考えていました。
Motorola edge 20の後継モデルとなる『edge 40』は、Socに『Dimensity 8020』を搭載。私は当時MediaTekのISPにもあまり良いイメージを持っていなかったので、edge 40の夜景画質は当然『低いクオリティになるだろう』と予想していました。
しかし実際の撮影結果は大きく異なりました。『ノイズの処理』『光のとらえ方』『色合い』まで、夜景画質に定評のあるGoogle端末(Pixel 7a)を凌いでいるとさえ感じられる仕上がりに。
一般的な夜景撮影モードでは、明暗差(露出)が異なる複数の画像を合成して1枚に仕上げる『HDR』を使用。『手ブレ』を出来るだけ抑えることが、画質の向上に繋がります。
手ブレ補正はソフトウェアで処理する『電子式』と、ゆれに合わせて物理的にレンズの素子を動かす『光学式』に大分類。
HDR撮影に適しているのは『電子式+光学式』の環境ですが、光学式を導入するとコストが上昇。性能を重視しなければならない、高額モデル(特にハイエンド)への採用が目立ちます。
2024年6月28日(日)から発売が開始された『moto g64 5G』は、メーカー直販価格『34,800円(税込)』と廉価ながら、なんとメインカメラに『光学式手ぶれ補正』を搭載。
もちろん過度な期待は禁物ですが、もしかしたら『これまでの進化』が何かしら継承されているかもしれない。実際にmoto g64 5Gで『夜景』を撮影し、確認してみることに。
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moto g64 5Gの標準カメラアプリには『自動ナイトビジョン』という機能が備えられています。ONにすると被写体によっては『ナイトビジョンに切り替える』が表示され、ワンタップで夜景モード(ナイトビジョン)が起動(詳細メニューから強制的にナイトビジョンで撮影することも可能)。
ナイトビジョンで撮影するのにかかる時間は、1枚につき『約5秒』。『三脚』で撮るのがベストですが、それだとスマートフォンの『手軽さ』が失われてしまいます。今回は三脚を使わず『手持ち』で撮影。
前モデルとなるmoto g53j 5Gもナイトビジョンに対応。こちらは撮影時間が短く『約2秒』。moto g64 5Gでは『光学式手ブレ補正の導入』『処理能力(ISP含む)の強化』が行われたことで、より多くの枚数を撮影して複雑な処理が可能になったのではないかと考えます。
moto g53j 5Gとmoto g64 5Gのナイトビジョン(手持ち)で撮影した写真がコチラ(光が少ない暗めな場所)。
想定以上に画質差が出て驚きました。moto g53j 5Gはディテールがかなり甘いのに対し、moto g64 5Gは明るく鮮明。カメラの情報を確認してみても、イメージセンサーや画素(ピクセル)のサイズは微差。どちらもSamsungの『ISOCELL JN1』が使われているものと思われます。
異なる点を挙げると、サポートする最大ISO値がmoto g64 5Gでは6,400から『19,200』へと引き上げられています。Dimensity 7025は『低照度写真の撮影速度』を向上させたISPを採用。『光学式手ブレ補正の導入』『ソフトウェアの改善』に加え、ISPが夜景画質向上に寄与している可能性は高いです。
moto g53j 5Gとmoto g64 5Gのナイトビジョン(手持ち)画質比較をもう一枚。moto g53j 5Gは先程と同じく、全体的にディテールが崩れ低解像。moto g64 5Gは明瞭かつ色合いも鮮やか。お値段据え置きのまま、『ワンランク上の夜景グレード』を提供。これはアッパレですね。
夜景の種類によっては、ナイトビジョンを起動せず『自動HDR+自動補正(どちらもON)』の組み合わせで十分な場合も。
先日行ったベンチマークテストで、AnTuTu Benchmark(10.2.8)のスコアが3回連続『50万』を超えたmoto g64 5G。もちろん動作は軽快。3万円台前半でこのスマートフォン(おサイフケータイ対応)を出してしまって良いのか!?
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Motorola moto g64(y) 5Gの主な仕様
モデル名 | moto g64(y) 5G |
Soc | Dimensity 7025 |
容量 | 8GB/128GB(moto g64y 5G:4GB/128GB) |
電池容量 | 5,000mAh |
充電速度 | 最大30W |
サイズ |
|
重量 | 約177g、バニラクリーム:約180g |
画面 |
|
カメラ | リアカメラ
フロントカメラ
|
スピーカー | ステレオ(DOLBY ATMOS) |
防塵防水 | IP52 |
認証 | 側面指紋認証、顔認証 |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) |
Bluetooth | 5.3 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
位置情報 | GPS, A-GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, Beidou |
おサイフケータイ | 対応 |
イヤフォンジャック(3.5mm) | ◯ |
SIM | nano SIM+eSIM |
Motorola moto g64(y) 5Gにお勧めな格安SIM
- 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78
- 4G:LTE B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
- 3G:W-CDMA B1/B2/B4/B5/B8
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(◎)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(◎)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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