徐々に通信エリアが拡大し始めた『5G』。通信キャリア各社が対応する『バンド』と『周波数』は以下の通り。
5G Sub6
通信業者 | 対応バンド | 周波数 |
NTTドコモ | n78 | 3.6~3.7GHz |
NTTドコモ | n79 | 4.5~4.6GHz |
Softbank | n77 | 3.9~4.0GHz |
au | n77 | 3.7~3.8GHz |
au | n77 | 4.0~4.1GHz |
au | n78 | 3.3~3.8GHz |
楽天 | n77 | 3.8~3.9GHz |
au | n78 | 3.3~3.8GHz |
au | n78 | 3.3~3.8GHz |
5G ミリ波
通信業者 | 対応バンド | 周波数 |
NTTドコモ | n257 | 27.40GHz~27.80GHz |
Softbank | n257 | 29.10GHz~29.50GHz |
au | n257 | 27.80GHz~28.20GHz |
楽天 | n257 | 27.00GHz~27.40GHz |
少し紛らわしいのは、上記以外に『4Gの周波数を転用した5G』というのが存在。各社のエリアマップを見ると、『新周波数』と『転用』のどちらで5Gエリアを拡大しているかが分かります。
Softbankは『28GHz』『3.7GHz』『700MHz 1.7GHz 3.4GHz』で区分け。『28GHz』『3.7GHz』が新周波数のエリアで、『700MHz 1.7GHz 3.4GHz』は4G転用(2022年1月末時点)。
広域で見ると転用のエリアが圧倒的に広い事が分かります。転用エリアは4Gと周波数が同じなので、速度の向上を見込むのは難しいです。
auは『ミリ波』『sub6』『NR化』に分類。NR化が4G転用のエリアとなります(2022年1月時点)。
auも広域で見るとSoftbankと同様に4G転用エリアが大部分。新周波数が一般的に使える様になるには未だ時間がかかるでしょう。
楽天モバイルは『ミリ波』『sub6』の2種類。4G転用のエリアはありません(2022年2月14日時点)。
楽天モバイルも5Gが使えるエリアはまだかなり狭いです。同社は4Gエリアの拡大も同時に行っているので、ピッチを早めるのはやや厳しいか。
『Softbank』『au』『楽天モバイル』の状況を見ると『5Gまだ要らないじゃん』と思ってしまいますね。ではNTTドコモはどうでしょうか。『ミリ波』『Sub6』に区分けされ、4G転用エリアは楽天モバイルと同様に無し。
NTTドコモのすごいところは、4G転用ではなく新周波数となる『Sub6』でエリアの拡大を進めていること。莫大な予算を投じて基地局を増やしているのでしょう。他社とは意気込みが違いますね。
では、NTTドコモで『5G』を利用するにはどの程度の利用料金が発生するでしょうか。
プラン名 | 5Gギガライト | 5Gギガホ プレミア |
月額利用料金 | 3,150円~6,765円 | 7,315円 |
データ容量 | ~7GB | 無制限 |
通話料金 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
『5Gギガライト』はデータ通信1GBまでは『3,465円(税込)』。1GB~3GBまでは『4,565円(税込)』、3GB~5GBまでは『5,665円(税込)』、5GB~7GBまでは『6,765円(税込)』となっています。
『5Gギガホプレミア』はデータ通信3GBまでは『5,665円(税込)』。3GBを超えると『無制限』になり『7,315円(税込)』。テザリングも使い放題というのは『Softbank』『au』を上回るサービス。ただし『ネットワーク混雑時・大量通信時などに通信制限がかかる場合があります』との注意書きあり。
オンラインからの申込みに抵抗が無い人(ドコモショップで有償サポート可能)はサブブランドの『ahamo』が断然お得。『20GB』のデータ通信に『5分かけ放題』がついて『2,970円(税込)』。
対応プラン | ahamo |
月額利用料金 | 2,970円 |
データ容量 | 20GB |
通話料金 | 22円/30秒 |
さらに手頃な利用料金でNTTドコモの『5G』を利用したいという人には『格安SIM(MVNO)』がお勧め。最近ではNTTドコモ回線を取り扱う一部の格安SIMが『無料』で『5Gオプション』の提供を開始しました。
OCNモバイルONE | IIJmio | mineo | |
対応プラン | 音声対応SIM | ギガプラン、ミニマムスタート、ライトスタート、ファミリーシェア、ケータイ、従量制プラン:タイプD(データSIM・音声通話SIM) | Dプラン(デュアルタイプ、シングルタイプSMS機能なし) |
月額利用料金 | 550円~ | 440円~(データSIM) | 880円~(データSIM) |
データ容量 | 0.5GB~ | 2GB~ | 1GB~ |
通話料金 | 11円/30秒 | 11円/30秒 | 10円/30秒(通話アプリ使用時) |
OCNモバイルONEは音声対応SIMが『550円(税込)~』。
投稿が見つかりません。IIJmioはデータ通信専用のeSIMが『440円(税込)~』。ギガプラン、ミニマムスタート、ライトスタート、ファミリーシェア、ケータイ、従量制プランも5Gに対応しています。
mineoはデータ通信専用のシングルタイプ(SMS機能なし)が『880円(税込)~』。音声対応のデュアルタイプでも5Gの利用が可能です。
5Gは4Gより高周波なので、4Gを束ねたキャリアアグリゲーションが可能なエリアでは『4G+』を優先する場合が多いかもしれません。
しかし4G+と5Gエリアが拡充される事で、より幅広い高速通信環境が整うことになります。5Gを目的に契約するなら当面はNTTドコモ回線がイチオシですね!