Androidに搭載されているSocで現在最強なのが『Snapdragon 855 Plus』です(12/4にSnapdragon 865がリリースされましたが、現時点でまだ搭載されたスマートフォンは販売されていないので最強ってことで)。その最強Socを搭載し、恐らく最も安定し、コストパフォーマンスに優れるグローバルモデル、それは『OnePlus 7T』です。最強のSocを搭載している時点で、処理速度が最速であることは保証されています。最速の処理速度を持つスマートフォンが一体いくらで買えるのか?10万か?15万か?いえ・・・OnePlusはそんなに高くありません。
車だったら余裕で1,000万を超えてくるハイエンドモデル。スマートフォンであれば、いや、OnePlusであれば誰でも手の届くお値段です。ではこのOnePlus 7T、どれほどの力を秘めているのか。ベンチマークテストをして数値でお見せするのが一番です。スーパーサイヤ人になった孫悟空の戦闘力を測る時にようにワクワクするぅ!それでは、OnePlus 7Tのベンチマーク測定を行っていきたいと思います!
OnePlus 7Tベンチマークテスト結果
OnePlus 7TのAntutuトータルベンチマークスコア
最新のグローバルAntutuトータルベンチマークランキング(12/10時点)で世界一はASUSのROG Phone 2でスコアは『496662』。ROG Phone 2にはOnePlus 7Tと同じSnapdragon 855 Plusが搭載されています。Antutuのバージョンが8にアップデートされ、ディスプレイのリフレッシュレートがスコア基準に加えられるようになりました。なので、ROG Phone 2のリフレッシュレートは120HzでOnePlus 7Tは90Hz。その辺りで少し差が出ているのかもしれません。とは言え世界で上から2番目です。
そしてOnePlus 7Tを実測したスコアがこちら。『489703』です!OSのアップデートがあったからか、スコアが7,000近く上昇しています。OnePlusは頻繁にアップデートを行い最適化するので、もしかしたらROG Phone 2を抜き50万に到達する日が来るかもしれません。所有してからもアップデートという喜びを得られるのが『OnePlus』機の魅力です。
OnePlus 7TのAntutu CPUベンチマークスコア
【CPUとは】人間でいうと脳の部分です。CPUのスコアが高ければその端末は思考能力が高いということになり、複雑な処理も素早くこなします。Antutu ver.8へのアップデートではテストアルゴリズムがアップデートされ、コアアーキテクチャに合わせた適切なテスト環境を実現しています。
OnePlus 7Tの GPUベンチマークスコア
【GPUとは】3Dなどの重いデータを処理するときに、CPUを助ける役割をしているのがGPUです。GPUのスコアが高いとCPUの負荷をうまく分散させることが出来るので、動作はより快適になります。Antutu ver.8へのアップデートでは、トレンドに合わせテスト環境にクロノス・グループの『Vulkan』が新たに採用されました。Android 7.0以上、メモリ6GB以上(もしくは空きメモリ2GB以上)を満たさない場合はテストの一部が省略されます。
OnePlus 7TのAntutu UXベンチマークスコア
【UXとは】総合的な端末に対する使いやすさや満足度を数字で表しています。どういった用途で端末を選ぶかにもよりますが、何も分からずに判断基準が無い場合はUXスコアの高い端末を選ぶと良いかもしれません。Antutu ver.8へのアップデートでそれぞれのシーンへの読込負荷が増加。また、見易さの側面からリフレッシュレートが測定結果に含まれるようになりました。
OnePlus 7TのAntutu MEMベンチマークスコア
【MEMとは】一時的なデータの書き込みと読み込みを行うためのRAM(俗にいうメモリー)と保存するためのROM(俗にいうストレージ)の速度を数値で表しています。沢山のアプリを一度に立ち上げたり、データの読み書きを頻繁に行うような使い方をする場合にはMEMの数値が高いものを選びましょう。Antutu ver.8へのアップデートでシステムへの最適化、ダイレクトI / O(ストレージにアクセスする機構の一つ)のパフォーマンスが測定されるようになりました。
OnePlus 7TのPCMark Work 2.0 battery lifeスコア
WEBブラウジングや画像の加工など、日常的に多く行われている作業をしつづけたと仮定して、電池が100%から20%まで減る時間を計測。表示された時間+残り20%は駆動するということです。
OnePlus 7Tは、OnePlus 7から電池容量が100mAh増量され3,700mAhから3,800mAhに。画面サイズは6.55インチと大き目なので、本来4,000mAh程度は欲しいところ。さらにディスプレイ表示が90Hzに高速化しているので、尚更それは感じます。6.55インチで3,800mAhって・・・90Hz表示にしたら、流石にbattery lifeのスコアは『10時間を切る』と、計測前は予想していました。
しかしOnePlus 7Tの連続駆動時間は私の予想を大きく超えてきました。100%から20%まで電池が減るのにかかった時間はなんと『12時間34分』!残りの20%も含めれば、15時間はいけるでしょう。一体どんなマジックを使ってるんだOnePlus・・・
ディスプレイの高速化は、表示が滑らかになり目の疲れが軽減されるので、ゲームユーザー以外にも大きなメリットがあります。しかし、それに伴い連続使用時間が短くなることは確実にデメリット。滑らかな表示より、連続駆動時間を優先する人の方が多いからです。長い連続駆動時間と滑らかな画面表示を、『3,800mAh』という4,000mAh以下の電池容量で実現したOnePlus 7T。あっぱれ!
OnePlus 7Tの3DMarkベンチマークスコア
3DMarkベンチマークテストでは、デバイスのCPU性能とGPU性能を計測し、3Dグラフィックの性能をチェックするための各種テストを実行することができます。テスト結果はスコアとして表示され、スマートフォンでゲームをする人達にとっては信頼の出来る指標の一つとなっています。
公表されているSLING SHOT EXTREME OpenGL ES3.1のランキング1位はXiaomi Black Shark 2 Proで『6184』。上位にはSnapdragon 855 Plus搭載機がズラリと並びます。さすがGPUが強化された最強Soc。そしてOnePlus 7Tのスコアはというと・・・『6303』!!1位のBlack Shark 2 Proより120程度も高いスコアです。高速ディスプレイ搭載で、さらにグラフィック処理能力も抜群。これはゲームをやらなければ勿体ないかもしれません。OnePlus 7T Proも恐らく同程度のスコアなので、またもやOnePlusが1位と2位独占か!
続いてIce Storm Unlimitedのスコアを見ていきましょう。OnePlus 7Tのスコアは『71732』ですまず、以前Ice Storm Unlimitedでスコアを測定したASUSのROG Phone 2と比較してみたいと思います。
ROG Phone 2のスコアは『84745』とOnePlus 7Tより高め。流石世界を代表するゲームフォンですね。スコアの差には『Physics score』が影響している様です。Physics scoreはCPUをメインとしたレンダリング処理能力をスコア化したもの。しかしOnePlus 7TとROG Phone 2は同じSnapdragon 855 Plusを搭載しているので・・・
OnePlus 7TのCPU構成
Octa-core (1×2.96 GHz Kryo 485 & 3×2.42 GHz Kryo 485 & 4×1.78 GHz Kryo 485)
ROG Phone 2のCPU構成
Octa-core (1×2.96 GHz Kryo 485 & 3×2.42 GHz Kryo 485 & 4×1.78 GHz Kryo 485)
上記の通り、CPUの構成は全く同じです。なので、このスコア差はあまり気にする必要は無いですね。
Ice Storm Unlimitedのランキングを見ると、ベーシックモデルとなる『Snapdragon 855』がアップデートモデルのSnapdragon 855 Plusより高いスコアを記録しています。GPUの性能をアップさせ、3D処理に強くしたのがSnapdragon 855 Plusなので、やはりIce Storm Unlimitedはスコア的に少し信憑性が低いですね。
OnePlus 7TのGeekbench 5ベンチマークスコア
Geekbench 5は、素早く正確にデバイスのCPU/GPU性能を測定できるように設計されています。マルチコアによる測定も可能とし、デバイスの持った全潜在能力をしっかりと数値で表します。
Geekbench 5 シングルコア
Geekbench 5で計測したOnePlus 7TのSINGLE-COREスコアは『796』。Snapdragon 855を搭載する、Androidを代表するフラッグシップモデル、Samsungの『Galaxy 10+』より『37』も高いスコアです。スコアを見るとSamsungの『Exynos』はSINGLE-COREの処理能力が高いということが分かりますが、Snaodragon 855 Plusを搭載したOnePlus 7Tはさらにその上をいきます。
Geekbench 5 マルチコア
SINGLE-COREでは高い処理能力を見せたSamsungのExynosですが、MULTI-COREなると姿を消します。MULTI-COREで強いのはSnapdragonシリーズ。Snapdragon 855 Plusを搭載したOnePlus 7Tのスコアは『2895』と3000に迫るハイスコア。シリーズ的には上位モデルとなるOnePlus 7 Proを遥かに上回る処理能力を実現しています。高性能になりすぎOnePlus 7T。やはりアップデートはやり過ぎた感。
OnePlus 7Tのストレージ速度測定
OnePlus 7Tには『UFS 3.0』という最新規格のストレージが採用されています。UFS 3.0は前規格となるUFS 2.1と比較して速度が2倍に。ストレージ速度の向上はあらゆる面に良い影響を及ぼします。実際にどの程度読み書き速度に差があるのか、AndroBenchを用いて測定してみました。
OnePlus 7Tストレージ速度(UFS3.0)
Xiaomi Mi 9ストレージ速度(UFS2.1)
Sequential Read(先頭から順を追ってデータを読む)、Sequential Write(先頭から順を追ってデータを書く)、Random Read(順番は関係なく、指定したデータを読む)に関してはUFS 2.1を採用しているMi 9の2倍程度の速さ。公開されている情報通りです。
ただし、Random Write(順番は関係なく、指定したデータを書く)に関してはMi 9を遥かに下回る数値に。ちなみに前モデルとなるOnePlus 7もUFS 3.0を採用しているので、OnePlus 7Tの挙動がおかしいのか、確認の意味も込めてテストしてみたところ・・・同様の結果が出ました。ということは、これはOnePlusの特性という事になります。もしくは、何か測定する時の、アプリの設定が違っているのかもしれません。この部分に関しては、残念ながら理由が分からず・・・
OnePlus 7Tのベンチマークテスト結果について
Antutuのトータルベンチマークをはじめ、世界トップレベルのスコアを連発。最高のフラッグシップモデルと判断して間違いないでしょう。特に高い数値を記録していたのはやはりGPU性能。Snapdragon 855 Plusで強化された部分がそのままスコアとして表れました。
そしていい意味で予想外だったのは連続駆動時間です。実際使っていて確かに電池の減りが早いといった印象は受けません。実際ソフトを使って測定すると、尚安心してモバイルバッテリー要らずで持ち運べます。長時間持ち運ぶことが確定している時は、ディスプレイ表示速度を60Hzに変更する事で、電池持ちを向上させる事が出来るのも良いですね。
UFS 3.0の測定に関しては、兼ね爆速。しかし一点気になるのはRandom Writeの数値が低い事。実際に操作していて動作に引っかかる様な事は無いので、私のアプリの設定がおかしいか、何かしらソフトウェア上で制御がかかっているのかもしれません。
OnePlusの速さは実際に体感した人しか分からない!高性能なスマートフォンを欲しいと思っている人は勿論、ガジェット好きには一度は使って欲しいメーカー。その最新端末『OnePlus 7T』のベンチマーク測定結果は以上でした!
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