OPPOは2022年10月6日(木)から、エントリークラスのSIMフリースマートフォン『OPPO A77』の発売を開始。カラーは『ブラック』『ブルー』の2色展開。販売価格は4GB/128GBモデルが『24,800円(税込)』。
OPPO A77に対する殆どの人の第一インパクトは恐らく『ガッカリ』だったはず。なぜならSocが『MediaTek Helio G35』。同じSocを搭載するrealme c11のAnTuTu Benchmarkスコアは『105,251(91mobiles参照)』。性能はAmazonのFire HD 10 Plus(AnTuTu Benchmarkスコア101,603)と同程度です。
2万円台で購入可能な『Xiaomi Redmi Note 11(Snapdragon 680)』のスコアが『241,256』なので、処理能力の高さを求めて購入するスマートフォンではありません。Fireタブレットを使っている人であれば、そこまで違和感は無いかも。
では、OPPO A77はどういった人に向けたスマートフォンなのか。まず最初に目を引いたのがBluetoothのバージョン。直近でリリースされたスマートフォンは下記のバージョンに対応しています。
端末名 | Bluetoothのバージョン |
SHARP AQUOS sense7 | 5.1 |
SHARP AQUOS sense7 Plus | 5.2 |
Galaxy A23 5G | 5.2 |
HTC Desire 22 pro | 5.1 |
Motorola moto g32 | 5.2 |
Galaxy Z Flip4 | 5.2 |
Nothing Phone(1) | 5.2 |
Google Pixel 6a | 5.2 |
Black Shark 5 | 5.2 |
ご覧の通り『5.2』がAndroidの最新。iPhoneは『14シリーズ』がいち早く『5.3』をサポートしています。OPPO A77のBluetoothバージョンは『5.3』。国内Androidスマートフォン最速ではないでしょうか。
Bluetoothは『5.2』から次世代音声規格となる『LE Audio』に対応。LE AudioにはSBCに代わる標準コーデック『LC3』が含まれます。Bluetooth SIGによると、LC3はSBCより低いビットレートで『高音質』を実現。
リスニングテストの結果では、160kbpsの音質がSBCの345kbpsより上。ストリーミング音楽を外出先で聴く時は必然的に圧縮率が上がりますが、LC3はその状態でも高い音質を維持するという事に。
Bluetooth 5.3では重複した通信を制御し、省エネ性能が向上。停止状態から音楽再生までにかかる時間も短くなっています。つまりOPPO A77では、Bluetooth接続による音楽鑑賞環境の改善が期待出来るのです。
Bluetoothのバージョン以外に、Android OSが『13』以降に対応するというのもLE Audioのサポート条件。OPPOはAndroid 13をベースとした『ColorOS 13』にアップデートを行う端末のタイムラインを発表しており、OPPO A77には2023年の初旬にアップデート(Beta版)を提供予定。対応条件はバッチリなので、後は公式発表を待つのみ。
Bluetoothの対応オーディオコーデックは、前モデルとなるOPPO A73の『SBC』『AAC』『aptX』から『SBC』『AAC』『aptX HD』『LDC』に強化されており、ハイレゾ環境にも対応。ここに『LC3』が加わればBluetooth環境は鬼に金棒といったところ。
OPPO A77は音響に力を入れており、ASUSがZenfone 8で協業していた『Dirac社』の最適化技術(DIRAC 3.0)を取り入れノイズの抑制を行っています。音量を強化した『ウルトラボリュームモード』を備えるのも特徴です。
Bluetoothや音響以外にOPPO A73からアップデートされた箇所は下記の通り。
OPPO A73 | OPPO A77 | |
電池容量 | 4,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 18W | 33W |
メインカメラ | 1,600万画素(F値:2.2) | 5,000万画素(F値:1.8) |
ストレージ容量 | 64GB | 128GB |
防水性能 | – | IPX4(防水)IP5X(防塵) |
電池容量が5,000mAhに増え、充電速度は33Wに向上。カメラもレンズのF値が1.8となり光の取得量が増加。あとは背景がボケやすくなっています。ストレージ容量が128GBに倍増している点もポイント。
背面は上位モデルとなる『OPPO Reno7 A』に採用された『OPPO Glow』という独自加工が施されています。見た目買いが増えそうです。
ディスプレイが有機ELから液晶となり、解像度がフルHD+からHD+にダウングレードしているので、その点はSoc性能に加えて購入前に認識しておく必要があります。
ただし解像度が低くなると消費電力が下がるので、電池のもちはOPPO A73からかなり良くなっているはず。また、最大輝度が『600nit』と液晶にしてはかなり明るめ(同社のOPPO Reno5 A 5Gは550nit)なので、ディスプレイに関しては案外悪くないかも。
購入すべきポイントは『価格』『Bluetooth』『音響』『デザイン』『電池もち』『ストレージ容量』。『処理能力』の部分がどうしても気になるなら、『Redmi Note 11』『Redmi Note 10T』『Motorola moto g32』など他の格安端末を検討しましょう。
OPPO A77のスペック
OPPO A77 | |
---|---|
Soc | MediaTek Helio G35 |
容量 | 4GB/128GB
|
電池 | 5,000mAh(最大33W急速充電)※充電機同梱なし |
重量 | 約187g |
画面 |
|
カメラ | メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
|
Bluetooth | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
認証 | 顔、側面 |
Micro SDカード | 対応(1TBまで) |
OS | ColorOS 12 based on Android™ 12 |
OPPO A77にお勧めな格安SIM
OPPO A77が対応する周波数帯
- 2G:GSM 850/900/1800/1900MHz
- 3G:UMTS(WCDMA) Band 1/2/4/5/6/8/19
- 4G:TD-LTE Band 38/41
- 4G:LTE-FDD Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28/66
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(×)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band11(×)、Band18(◎)、Band28(◎)、Band41(◎)、Band42(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)