スマートフォンメーカーがこぞって競い合うスペックの一つが、明るい場所での視認性を高める『ディスプレイの明るさ』。先日ディスプレイの照度を実測してみたら、液晶採用モデルの中で『ダントツ』の明るさだったのが、エントリーモデルのOPPO A79 5G。
しかしいくら明るいディスプレイを採用していても、『消費電力』が大きければあっという間に電池が減ってしまいます。まずはYouTube動画を『90分間』再生し、どの程度電池残量が減るかを検証することに。
この検証は他の端末でも実施しており、画面の明るさは照度計で『約50LUX』に設定。他にも『Wi-Fi接続』『電池残量60%~90%で開始』『同じ動画を再生(YouTube Premium加入で広告なし)』と視聴環境を揃えています。
同検証でもっとも電池の減りが少なかったのは、LTPO技術採用の有機ELディスプレイを搭載する『Nothing Phone(2)』。約90分間YouTubeで動画を再生し、減った電池残量はたったの『-6%』。LTPOは画面書き換え時の低消費電力が特徴の技術。その影響が大きかったものと思われます。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
Nothing Phone(2) | 6.7インチ | 4,700mAh | -6% |
Xiaomi 13T | 6.7インチ | 5,000mAh | -7% |
Xiaomi 13T Pro | 6.7インチ | 5,000mAh | -10% |
Pixel 7a | 6.1インチ | 4,385mAh | -9% |
Pixel 8 | 6.2インチ | 4575mAh | -8% |
Xiaomi 13T Proは『-10%』、Pixel 7aも『-9%』と端末によって電池の減り方はバラバラ。OPPO A79 5Gは5,000mAhの大容量電池を採用しますが、ディスプレイサイズが『6.72インチ』と最大クラスなので、電池容量が『優位性』には直結しません。
逆にディスプレイサイズが大きい分、とんでもない電池の減りを記録するのではないか。物理的な要素から、どちらかと言えば不安が上回る状況で検証を行った結果がコチラ。
端末名 | 画面サイズ | 電池容量 | 減った電池量 |
OPPO A79 5G | 6.72インチ | 5,000mAh | -6% |
90%で動画再生を開始し、90分後の電池残量は『84%』。つまりNothing Phone(2)と同じ『-6%』。
OPPO A79 5G以外の検証端末は有機ELディスプレイなので、黒フチ部分が消灯状態となりその分低消費電力化。液晶はバックライトで全体を照らしているので、黒フチだろうと全画面表示だろうと消費電力は変わらず。
そういったやや不利な状況下においての『-6%』。OPPO A79 5Gのディスプレイは、明るいだけでなく電力効率も高いのか!
続けてリフレッシュレートを『高(90Hz)』に設定し、X(旧Twitter)の画面を5分間スクロールし続けるという検証を行いました。こちらは『-1%』。
現状(ビルド番号:CPH2557_13.1.1.546)でリフレッシュレートが『自動』設定の場合、Chromeなどを使用したブラウジング時はフレームレートが最大『60Hz』に調整されます。90Hzでは電池の減りが極端に早くなるのかと思いきや、そういったことも無さそう。
今後アップデートで変更されるかもしれませんが、ブラウジング時に60Hzというのは個人的に微妙。電池もちの良さが実証されたので、アップデートがかかるまでリフレッシュレートは『高(90Hz)』で運用しようと思います。
OPPO A79 5Gは前モデル(OPPO A77)からどう変わったか
- スマートフォンの処理能力を決めるSocがMediaTek社のHelio G35(12nm)からDimensity 6020(7nm)に刷新。データ処理速度と電力効率が改善。
- ストレージ規格がeMMC 5.1からUFS2.2に変更。データの読み書き速度が向上し、消費電力低下。
- ディスプレイの解像度がHD+からフルHD+に向上。画像や文字をより高精細に表示。
- リフレッシュレート(画面を1秒間に書き換え可能な回数)が60Hzから90Hzに向上。1秒間に30コマ分滑らかな表示が可能に。
- タッチサンプリングレート(1秒間に画面がタッチに反応する回数)が60Hzから180Hzに向上。タッチ感度が3倍に上がり操作性アップ。
- FeliCa ICチップを搭載したことで、おサイフケータイやGoogleウォレットといったサービスに対応
- SocがHelio G35からDimensity 6020に変更されたことで、4Gだけでなく5Gネットワークにも対応。
- 物理的なSIMカードに加えてeSIMに対応。通信業者とのオンライン上のやりとりで最短即日開通可能
- マスクを着用したままロック解除可能な顔認証
OPPO A77から引き継がれた強み
- 最大33Wの急速充電に対応
- 128GBの大容量ストレージ
- Micro SDカード対応(最大1TBまで)
- Bluetoothの規格が新しい(5.3)
- ウルトラボリュームモード搭載で最大300%ボリュームアップ可能
- OPPO独自開発のDynamic Computing Engineに対応し、バックグラウンドのアプリ動作を安定させ消費電力を制御
- アイコンや文字サイズを大きく見やすくするシンプルモード搭載
OPPO A79 5Gを購入するのに不向きな人
- 原神の様な負荷の重い3Dゲームで頻繁に遊ぶ
- 日常的に使用しているアプリの数が多い(メモリ容量の多いOPPO Reno9 Aがお勧め)
OPPO A79 5GとOPPO A77の主な仕様
モデル名 | OPPO A79 5G | OPPO A77 |
Soc | MediaTek Dimensity 6020(7nm) | MediaTek Helio G35(12nm) |
メモリ容量 | 4GB(LPDDR4X) | 4GB(LPDDR4X) |
ストレージ容量 | 128GB(UFS 2.2) | 128GB(eMMC 5.1) |
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大33W(充電器別売) | 最大33W(充電器別売) |
重量 | 約193g | 約187g |
サイズ |
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画面 |
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カメラ | メインカメラ(背面)
深度測定カメラ
フロントカメラ
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メインカメラ
深度測定カメラ
フロントカメラ
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防水防塵 | IP54 | IP54 |
イヤフォンジャック | 搭載 | 搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
位置情報 | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS | GPS、BeiDou、GLONASS、GALILEO、QZSS |
Wi-Fi | Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SIM | nano SIM×2+eSIM×1 | nano SIM+nano SIM |
認証 | 顔、側面 | 顔、側面 |
おサイフケータイ | 対応 | 非対応 |
スピーカー | ステレオ(ウルトラブースト) | ステレオ(ウルトラブースト) |
Micro SDカード | 対応(最大1TB) | 対応(最大1TB) |
5G(Sub6) | 対応 | 非対応 |
主な通信バンド対応 | 4G&5Gドコモ、SoftBank、au、楽天(B79、ミリ波非対応) | 4G:ドコモ、SoftBank、au、楽天 |
OPPO A79 5G(オープンマーケット版)にお勧めなSIM
主な通信バンドに対応 | 通信業者 |
ドコモ | IIJmio、ahamo、mineo、NUROモバイル |
SoftBank | ワイモバイル、LINEMO、mineo、NUROモバイル |
au | UQモバイル、mineo、NUROモバイル |
楽天 | 楽天モバイル |