Pixel 7aとRedmi Buds 5 ProでLE Audio(LC3)を試したらカルキが抜けた水の様な音がした

スマートフォンとイヤフォン

Bluetoothの最新オーディオ規格『LE Audio』。Bluetooth SIGが同規格をリリースしたのは2020年1月。ようやく最近になって『対応デバイス』をチラホラ見かけるようになりました。

LE Audioには、基準音声圧縮コーデック『LC3』が含まれます。LCは『Low Complexity Communications Codec』の略称です。では、SBCとLC3では一体どういった違いがあるのでしょうか。

bluetooth.comが公開しているFORCE Technology,SenseLabの調査(ステレオリスニングテスト)結果は、LC3が『SBCより50%低いビットレート(1秒間あたりのデータ量)』においても高い音質を得られることを示しています。

テスト結果

bluetooth.comより

高音質を代表するコーデックと言えば、SONYが開発した『LDAC』。LDACは最大『990kbps』で伝送を行い、最大『96kHz/24bit』の高いサンプリング周波数、ビット深度に対応(LC3は48kHz/32bit)しています。

LDACは多くのデータ通信を必要とするので、それに伴い『消費電力』が上がります。SONYのBluetoothイヤフォン『WF-1000XM5』を例にすると、SBC『最大12時間』、LC3『最大11時間』に対し、LDACは『最大8時間』とイヤフォン単体での使用可能時間が短めです。

先述している通り、LC3はSBCより低いビットレートで『高音質』を実現。これは『圧縮効率に優れる』ことを意味します。つまり『少ない消費電力(データ転送)で良い音を聴ける』という、LDACとSBCのまさに良いとこどり。

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LE Audio(LC3)をサポートする『Pixel 7a』と『Redmi Buds 5 Pro』を接続し、実際にLC3が『どんな聴こえ方をするのか』を確認してみることに。

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まずPixel 7aの設定を開き、『開発者オプション』を有効にする必要があります(デバイス情報からビルド番号を開発者オプションが有効になるまで数回タップ)。

開発者オプション有効

続けて設定の『システム』内に追加された『開発者オプション』から、『LE Audioの切替』をデバイスの詳細に表示』『Bluetooth LE オーディオハードウェア オフロードの無効化』をONに。

LE Audio設定

Pixel 7aRedmi Buds 5 Proをペアリングし、『デバイスの詳細』から『LE Audio』をONにすると、コーデックがLC3に変更されます。

LE Audio設定

注意点としては、LE AudioをONにすると純正アプリ『Xiaomi Earbuds』との接続が解除(Classic AudioとLE Audio環境で分かれているのかも?)。切り替えは後は接続がやや不安定になることも(イヤフォン、コーデックどこに原因があるかは不明)。

LC3で接続しつつANC(アクティブノイズキャンセル)を利用したい場合は、Xiaomi Earbudsで設定してからLE AudioをONに切り替えると効率的です(アプリの接続が解除されてもANCはOFFにならない。イマーシブオーディオはOFF)。

LE AudioをOFFにすると、コーデックは『LDAC』に切り替わります(Pixel 7aとRedmi Buds 5 Pro接続の場合)。今回は『SBCとLC3の聴き比べ』が目的なので、『開発者オプション』内にある『Bluetoothオーディオコーデック』を『SBC』に変更。

SBC

SBC』『LC3』と交互に切り替えて、Amazon Music Unlimitedで『Ultra HD』の高解像度音源を何曲か聴いてみました。私がLC3に感じたトータルイメージは『カルキが抜けた水』。

特に『歌声』の部分がSBCから『クリア』になったような。ハイレゾ音源は『快感を得られる』『不快感が軽減される』といった研究結果(長岡技術科学大学の中川匡弘教授と電通サイエンスジャムより)が出ています。

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LC3はどちらかと言えば、ハイレゾ音源の再生に対応する『LDAC』に近づいた印象。低消費電力で『心地よさ』を得られるLC3。安定性の部分ではまだ『改善の余地あり』ですが、はやく一般的な標準コーデックとして使えるようにして欲しい!

Pixel 6a、Pixel 7aの主要スペック

Pixel 6a Pixel 7a(G82U8)
Soc Google Tensor Google Tensor G2
容量
  • 6GB(LPDDR5 RAM)/128GB(UFS 3.1)
  • 8GB(LPDDR5 RAM)/128GB(UFS 3.1)
電池 4,410mAh(有線充電:最大18W) 4,385mAh(有線充電:最大18W 無線充電対応)
サイズ 高さ 152.2 mm×幅 71.8 mm×厚さ 8.9 mm 高さ 152 mm×幅 72.9 mm×厚さ 9.0 mm
重量 約178g 約193.5g
画面
  • サイズ:6.1インチ
  • タイプ:有機EL
  • 解像度:FHD+
  • 最大リフレッシュレート:60Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比:1000,000:1
  • 素材:ゴリラガラス3
  • 常時表示:対応
  • サイズ:6.1インチ
  • タイプ:有機EL
  • 解像度:FHD+
  • 最大リフレッシュレート:90Hz
  • HDR:対応
  • コントラスト比:1000,000:1
  • 素材:ゴリラガラス3
  • 常時表示:対応
カメラ メインカメラ

  • 解像度:1,220万画素
  • F値:1.7
  • 視野:77度
  • ピクセルサイズ:1.4µm
  • イメージセンサーサイズ:1/2.55インチ
  • 超解像ズーム:7倍
  • オートフォーカス:デュアル ピクセル位相差検出式オートフォーカス
  • 手ブレ補正:光学式

超広角カメラ

  • 解像度:1,200万画素
  • 画角:水平114度
  • F値:2.2
  • ピクセル幅:1.25µm
  • レンズ補正:対応

フロントカメラ

  • 解像度:800万画素
  • F値:2.0
  • 視野:84度
  • ピクセル幅:1.12µm

カメラ機能

夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、リアルトーンᵀᴹ、 顔のぼかし解除、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ

メインカメラ

  • 解像度:6,400万画素
  • F値:1.89
  • 視野:80度
  • ピクセル幅:0.8µm
  • イメージセンサーサイズ:1/1.73インチ
  • 超解像ズーム:8倍
  • オートフォーカス:デュアル ピクセル位相差検出式オートフォーカス
  • 手ブレ補正:光学式

超広角カメラ

  • 解像度:1,300万画素
  • 画角:水平120度
  • F値:2.2
  • ピクセル幅:1.12µm
  • レンズ補正:対応

フロントカメラ

  • 解像度:1,300万画素
  • F値:2.2
  • 視野:95度
  • ピクセル幅:1.12µm

カメラ機能

ボケ補正、夜景モード、トップショット、ポートレート モード、超解像ズーム、モーション オートフォーカス、Live HDR+、よく撮影する人、デュアル露出補正、シネマティック撮影、ポートレート ライト、消しゴムマジック、長時間露光 リアルトーンᵀᴹ、顔フォーカス、パノラマ、手動によるホワイト バランス調整、ロックされたフォルダ

オーディオ
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
  • スピーカー:ステレオ
  • ハイレゾ:対応
防水防塵 IP67 IP67
認証 ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証 ディスプレイ内蔵指紋認証センサーによる指紋認証、顔認証
USB USB Type-C® 3.1 Gen 1 USB Type-C® 3.2 Gen 2
Bluetooth 5.2 5.3
Wi-Fi Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、MIMO Wi-Fi 6E(802.11ax): 2.4 GHz + 5 GHz + 6 GHz、HE80、MIMO
位置情報 GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou
SIM  nano SIM+eSIM nano SIM+eSIM

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