【実測】Pixel 9a、8a、 POCO X7 Proの『AnTuTu』『GeekBench』『3DMark』スコア

記事には広告が含まれます。本内容は公開時の情報です。
Pixel 9a

この記事に書いてある内容

SocをTensor G4に刷新したPixel 9aの実力とは

  1. Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)でAnTuTu Benchmark(10.4.8)を実測した結果まとめ
  2. AnTuTu Benchmark実測結果について解説
  3. Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)でGeekbench 6を実測した結果まとめ
  4. Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)で3DMark(Wild Life)を実測した結果まとめ
  5. Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)のベンチマーク測定を終えて(総評)
  6. 関連リンク

SocをTensor G4に刷新したPixel 9aの実力とは

2025年4月16日(水)に発売開始となったGoogleのスマートフォン『Pixel 9a』。重要コンポーネントを集積したSocは、Pixel 8aのTensor G3から『Tensor G4』へとアップデートされています。

Socのアップデートが行われると、基本的には『処理能力』が向上。スマートフォンの処理能力を数値で分かりやすく表してくれる代表的なアプリが、『AnTuTu Benchmark』です。

今回はまず『Google Pixel 9a(Tensor G4)』『Google Pixel 8a(Tensor G3)』『Xiaomi POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra)』『Phone 3a(Snapdragon 7s Gen 3)』の実機でAnTuTu Benchmark(10.4.8)のスコアを3回連続で同時実測し、それぞれのスコアを比較してみたいと思います。

実測時の室温は『約26度』。低温時と比較してスコアが上がりづらい環境に。高負荷時の『耐久性』を判断するには丁度良いと言えるでしょう。

『Pixel 8a』『POCO X7 Pro』はスコア下のグラフが表示されなかったので、別画面で計測終了後の『電池温度』を確認。計測環境によって数値は異なる可能性があります。

Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)でAnTuTu Benchmark(10.4.8)を実測した結果まとめ

ベンチマーク1

Pixel 9a(Tensor G4) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

ベンチマーク2

Pixel 8a(Tensor G3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

ベンチマーク3

POCO X7 Pro(Dimensity 8400-Ultra) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

ベンチマーク4

Nothing Phone 3a(Snapdragon 7s Gen 3) のAnTuTu Benchmark(V10.4.8)スコア実測結果(左から1回目、2回目、3回目)

端末名/SocGoogle Pixel 9aGoogle Pixel 8aXiaomi POCO X7 ProNothing Phone(3a)
1回目の計測 
CPU(1回目)325,084311,749393,675261,386
GPU(1回目)457,955392,357579,094198,098
MEM(1回目)211,980152,947378,151157,108
UX(1回目)212,997183,150300,317162,220
トータルスコア(1回目)1,208,0161,040,2031,65,237778,812
電池温度(1回目終了時)37.3度37.2度39.1度33度
電池の減り(1回目)-5%-5%-6%-3%
2回目の計測 
CPU(2回目)256,704173,375363,746257,977
GPU(2回目)449,712376,563571,756200,088
MEM(2回目)183,263140,682368,927158,300
UX(2回目)205,826186,219311,986162,937
トータルスコア(2回目)1,095.505876.8391,616,415779,302
電池温度(2回目終了時)38.4度38.2度43.9度35度
電池の減り(2回目)-6%-5%-7%-3度
3回目の計測 
CPU(3回目)219,964205,518364,480257,657
GPU(3回目)446,680377,338427,681199,486
MEM(3回目)184,122136,712366,756158,940
UX(3回目)202,883185,792314,380163,447
トータルスコア(3回目)1,053.649905.3601,473,297779,530
電池温度(3回目終了時)38.5度37.9度43.6度35度
電池の減り(3回目)-5%-6%-6%-3%
  • CPU:スマートフォンの脳となりデータの演算処理を行う
  • GPU:主にグラフィックの処理を担当。動画撮影・編集や3Dゲームのパフォーマンスを左右
  • MEM:主に内蔵ストレージやメモリの読み書き速度
  • UX:アプリの動作速度

ベンチマークに関する記事はコチラから

AnTuTu Benchmark実測結果について解説

GoogleとXiaomiのスマートフォンは、どちらかと言えば『トップスピード』を追求する傾向にあります。AnTuTu Benchmarkではサーマルスロットリングが高めに設定されており、電池温度が『40度』を超える場合も(45度を超えると劣化が進みやすいとされている)。

あわせて読みたい
Googleストアで『在庫切れ』のPixel 9aが『フリマ』『Amazon』『楽天市場』でバーゲンSALEの謎この記事に書いてある内容 GoogleストアでPixel 9aの『欲しい色』が在庫切れでも諦めること無かれ 直営店では在庫切れのPixel 9a(iris、Porcelain、Porcelain)が6万円...

Pixel 9aは1回目のトータルスコアが『1,208,016』。『GPU』『MEM』『UX』のスコアが伸びています。3回目の実測では『1,053.649』までスコアを落としていますが、それでもPixel 8aの最高値を超えている(電池の減りは同程度)ので、数値的には『アップデート』と言えるでしょう。

販売価格ではPixel 9aを大きく下回る『POCO X7 Pro(49,800円〜)』が、今回実測した中ではもっとも高いスコアを記録(3回目でPixel 9aの1回目を大きく上回る1,473,297)。

あわせて読みたい
POCO X7 Proで利用出来るハイエンド譲りな『4つ』の機能とは。ハイエンドスペックがズラリの4万円台スマホ!POCO X7 Proは追加機能も豊富 Xiaomi(シャオミ)のサブブランドPOCO(ポコ)から、2025年2月12日に日本投入されたスマー...

『トップスピード』なので温度上昇と電池の減りはやや大きくなっていますが、『中速(適正負荷の状態)』でもかなりのパフォーマンスを発揮出来るのは明らか。『価格破壊端末』のイメージが定着しそう。

Nothing Phone(3a)は『トップスピード追求型』ではありません。サーマルスロットリングが『35度』と低めに設定されており、『安定性』が重視されています。個人的にはかなり好印象。

あわせて読みたい
Phone (3a)はNothing初のキャリア端末に!楽天モバイルで限定カラー『青』が実質3万円台〜eSIM対応で自由度が増したNothingの最新スマホ『Phone 3a』 イギリスに拠点を置くテクノロジーメーカー『Nothing(ナッシング)』の最新スマートフォン『Phone(3a)』...

無理なパフォーマンスを行っていないので、トータルスコアは『78万程度』と3回続けて安定。2回目、3回目に関してはPixel 9aのCPUスコアを上回るという逆転現象が起きています。

AnTuTu Benchmark実測値(最大)端末名
200万〜OPPO Find X8Xiaomi 14 UltraXiaomi 15 Ultra
150万〜200万Xiaomi 14T ProPOCO X7 Pro
100万〜150万Pixel 8、Pixel 8a、Pixel 9a、Xiaomi 13T Pro、Nothing Phone 2
50万〜100万OPPO Reno11 Amoto g64 5GNothing Phone (2a)、Nothing Phone(3a)、AQUOS sense8、AQUOS sense9
〜50万OPPO A3 5G、Redmi 12 5G、moto g24

Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)でGeekbench 6を実測した結果まとめ

続けて『Geekbench 6』でCPUのスコアを再実測していきます。

計測環境によって数値は異なる可能性があります。

CPU性能1

Pixel 9aのGeekbench 6(CPU)スコア

CPU性能2

Pixel 8aのGeekbench 6(CPU)スコア

CPU性能3

POCO X7 ProのGeekbench 6(CPU)スコア

CPU性能4

Nothing Phone(3a)のGeekbench 6(CPU)スコア

あわせて読みたい
Googleストアで『在庫切れ』のPixel 9aが『フリマ』『Amazon』『楽天市場』でバーゲンSALEの謎この記事に書いてある内容 GoogleストアでPixel 9aの『欲しい色』が在庫切れでも諦めること無かれ 直営店では在庫切れのPixel 9a(iris、Porcelain、Porcelain)が6万円...

Pixel 9aとPixel 8aのGeekbench 6(CPU)スコアはほぼ変わらず。総合力を示すマルチコアスコアは、AnTuTu Benchmarkで高い数値を記録した『POCO X7 Pro』が上に突き抜けて『6,096』を叩き出しています。

Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)で3DMark(Wild Life)を実測した結果まとめ

最後は『3DMark(Wild Life)』でGPUの性能を再検証!

計測環境によって数値は異なる可能性があります。

GPU性能1

Pixel 9aの3DMark(Wild Life)スコア

GPU性能2

Pixel 8aの3DMark(Wild Life)スコア

GPU性能3

POCO X7 Proの3DMark(Wild Life)スコア

GPU性能4

Nothing Phone(3a)の3DMark(Wild Life)スコア

端末名/SocGoogle Pixel 9aGoogle Pixel 8aXiaomi POCO X7 ProNothing Phone(3a)
1回目の計測 
電池の減り(1回目)-1%-1%-1%0%
電池温度変化(1回目)27度→29度27度→30度28度→30度26度→26度
フレームレート(1回目)37〜70fps34〜68fps50〜100fps15〜32fps
2回目の計測 
電池の減り(2回目)0%0%0%-1%
電池温度変化(2回目)27度→30度28度→32度32度→33度28度→28度
フレームレート(2回目)37〜69fps36〜67fps50〜99fps15〜32fps
3回目の計測 
電池の減り(3回目)0%0%0%0%
電池温度変化(3回目)33度→36度31度→34度35度→35度28度→28度
フレームレート(3回目)37〜70fps36〜69fps46〜90fps14〜32fps

ベンチマークに関する記事はコチラから

ついにPixelの『aシリーズ』でもOverall scoreで『Maxd Out!』を見ることが出来ました。ただしフレームレートに関しては大きな変動はなし。3Dゲームプレイ時にPixel 8aと比較して『はっきりした体感差』を得られるかは不明です。

あわせて読みたい
【裏技?】POCO X7 Pro、Xiaomi 14T Proを使って『LE Audio(LC3)』で音楽を聴く方法メリットだらけの高音質・高効率コーデックLC3 対応するスマートフォンが少なく安定した接続環境も築けていない現状 4万円台〜というミドルクラスの価格設定ながら、数...

Pixel 9aのフレームレートを大きく上回ったのが4万円台の魔端末『POCO X7 Pro』。AnTuTu Benchmark測定時とは異なり、電池温度の上昇は『35度』が上限に。それでいて高いフレームレートを維持。恐るべしコストパフォーマンス!

あわせて読みたい
【簡単】POCO X7 Proの『音』をイヤフォンに合わせて『自分好み』にチューニングする方法。音に関しても優等生だったPOCO X7 Pro 4万円台〜というミドルクラスの価格帯ながら、『処理能力』『ディスプレイ』『充電速度』など様々な面で『ハイエンドスペック』を...

Pixel 9a、Pixel 8a、POCO X7 Pro、Nothing Phone(3a)のベンチマーク測定を終えて(総評)

Pixel 8a(Tensor G3)の時点で既に動作は軽快なので、『処理能力の向上』を目的としてPixel 9aを購入すると、やや『肩透かし』な印象を受けるかもしれません。

見た目の『デザイン』が大きく変わっているのは明らかですが、ディスプレイのベゼルがやや太めなままだったり中途半端な部分も。今後『カメラ』を含め、際立つアップデートが行われているかを詳しく調べていきたいと思います。

あわせて読みたい
【写真レビュー】POCO X7 Proはボケが上手いスマホ?ポートレートモードの完成度を探ってみたら驚きの結...処理能力とディスプレイ性能の高さで同価格帯を圧倒。カメラも安定感抜群で無双モード ハイエンドクラスの『Soc』と『ディスプレイ』を搭載する、4万円台のスマートフォ...

Pixel 9aのベンチマークを測定する前から予想していましたが、やはり『POCO X7 Pro』が強かった。価格帯はミドルクラスですが、処理能力は『ハイエンド』より。Pixel 9aとの『カメラ画質比較』が今から楽しみです!

関連リンク

瀬名 勇斗
運営者
サラリーマン時代は『製品開発(モバイルガジェット関連)』『広告(パッケージ及び説明書など)デザイン』『ディレクション』『マーケティング』『コピーライティング』などに従事。一つの製品に深く関わる事が好きで、開発から行っているメーカーに勤務していました。

ガジェット好きが高じて、一時は日本で発売されていないスマートフォンを海外から輸入。『Xiaomi』『OPPO』に関しては、日本参入前からフリークに。

元々写真を撮るのが趣味で、スマートフォンで撮影した作例を記事内に多数掲載。端末の性能を知りつつ、楽しんでいただければ幸いです。
  • URLをコピーしました!