1万円台のXiaomi Redmi 9Tと8万円台のiPhone 12 miniのカメラ画質を比較!ピクセルビニング炸裂

1万円台のRedmi 9Tと8万円台のiPhone 12 miniのカメラ画質比較

1万円台で購入出来るスマートフォンXiaomi Redmi 9T。格安モデルながら4つのピクセルを1つに統合し、1.6μmの画素サイズを実現する4-in-1 スーパーピクセルというピクセルビニング機能に対応。

Redmi 9Tはピクセルビニング機能により4つのピクセルを1つに統合。

デジタルで撮影する場合、画像のクオリティを最も大きく左右するのはイメージセンサーと画素のサイズ。解像度ではありません。Redmi 9Tが搭載しているイメージセンサーは1/2インチ。画素サイズは1.6μm(1,200万画素撮影時)です。

1万円台で購入出来るスマートフォンRedmi 9Tはピクセル統合技術を採用

iPhone 12 mini(iPhone 12も同じ)のイメージセンサーサイズは1/2.55インチで画素サイズは1.40 μm。Redmi 9Tの場合は統合による1.6μmなので、もとから1.40 μmのiPhone 12 miniに実質的には劣る可能性があります。さらにiPhone 12 miniはメインカメラのF値が1.6とかなり明るめ。Redmi 9TもF値1.8と明るい部類ですが、受光量はiPhone 12 miniより少ないです。

iPhone 12 miniは画素サイズが大きくレンズのF値は明るい

スペック的には僅差と言える両モデルのカメラですが、販売価格は1万円台と8万円台。一般的にはiPhone 12 miniRedmi 9Tの画質を圧倒する筈です。実際どうなのか気になりますよね。

Redmi 9TとiPhone 12 miniのカメラ画質差は?

今回はRedmi 9Tのカメラ性能をフルに引き出してくれるGCamを導入し、8万円以上するiPhone 12 miniと無謀にも画質比較を行いました。価格差を念頭置き、Redmi 9Tへの評価は甘めでご覧ください!

1万円台のXiaomi Redmi 9Tと8万円台のiPhone 12 miniのカメラ画質を比較!

画質比較1:レンズの特性が出て雰囲気がかなり異なる1枚に

Xiaomi Redmi 9Tで撮影した菜の花の画像

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/613秒
  • ISO:64
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影した菜の花の画像

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/515秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm

iPhone 12 miniは明るいレンズの特性が活かされ、全体的に軽やかな雰囲気。Redmi 9Tはメインの被写体が強調され、背景はトーンをやや落としています。春らしさが感じられるのはiPhone 12 mini。少しアーティスティックに仕上がったのはRedmi 9Tですね。レンズのF値による違いが出た1枚。

画質比較2:iPhone 12 miniは光の取得量をややオーバーして白飛び発生!Redmi 9Tはベストバランスの高画質

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影したすずらんの画像

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/1776秒
  • ISO:87
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影したすずらんの画像

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/360秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm

比較2ではiPhone 12 miniのレンズの明るさは仇となり、光が入り込みすぎて白飛びが発生しています。花びらのディテール、空の色共にほぼ認識出来ません。

Redmi 9Tは表現が難しい白い花を細部まで捉え、空の色もしっかりと残しています。これはまさかの逆転現象。GCamとの相性の良さも大きく影響しています。

画質比較3:大きな差はない同等の画質。両モデルともオートフォーカス性能の高さを実証

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した白い花

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/334秒
  • ISO:64
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影した白い花

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/295秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm

フォーカスするのが難しい被写体ですが、両モデルともしっかりと目的の場所にピントが合っています。比較3に関しては色味が少し違うだけで、ほぼ互角の画質といったところ。Redmi 9Tが1万円台だという事を完全に忘れてしまいますね。

あえて違いを探すなら、iPhone 12 miniのISOは32。100を超えないレベルなので画質に差は感じられませんが、ここまで低ISOで撮れるというのは凄い事。低いISOで撮るほど画質は上がりますからね。

画質比較4:Redmi 9Tは夕暮れの雰囲気をうまく反映。iPhone 12 miniは光が入りすぎて違和感

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した椿の花

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/1511秒
  • ISO:42
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影した椿の花

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/421秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm

Redmi 9Tの画像はやや暗めに感じるかもしれませんが、夕刻だったので雰囲気としてはこれが正しいです。花びら一枚一枚のしっかりとした描写も素晴らしい。後方の雲の形もしっかりと残しています。

iPhone 12 miniはレンズの明るさに加えてソフトウェアも影響しているのか、昼間の様な仕上がりに。雲も消えてしまっているので露出が強すぎますね。マニュアルによる調整が必要です。

画質比較5:広角撮影時はiPhone 12 miniが真価を発揮。Redmi 9Tも後方までしっかり高解像

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した風景画像

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/1059秒
  • ISO:111
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影した風景画像

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/1667秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm
Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した広角画像を拡大

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した画像を拡大

iPhone 12 miniで撮影した広角画像を拡大

iPhone 12 miniで撮影した画像を拡大

広角ではiPhone 12 miniが実力をフルに発揮しています。素晴らしい描写力。Redmi 9Tは薄曇りな天候の影響も受けやや暗め。ただし露出に関しては白飛びしていない限り数秒で調整する事が可能。

建物の解像に関してはRedmi 9Tも素晴らしい仕上がり。以前Redmi Note 9Sと撮り比べをした時には後方がボケてしまっていましたが、もしかすると私の撮り方が悪かったのかもしれません。

画質比較6:かなり近い雰囲気に仕上がった広角撮影画像。iPhone 12 miniは最後方まで明るく描写

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した広角画像

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影

  • F値:1.8
  • シャッタースピード:1/1712秒
  • ISO:102
  • 焦点距離:5mm
iPhone 12 miniで撮影した広角画像

iPhone 12 miniで撮影

  • F値:1.6
  • シャッタースピード:1/1949秒
  • ISO:32
  • 焦点距離:4mm
Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した風景画像を拡大

Xiaomi Redmi 9TにGCamを入れて撮影した画像を拡大

iPhone 12 miniで撮影した風景画像を拡大

iPhone 12 miniで撮影した画像を拡大

細かく見ていくと違いはありますが、空の色も含めて全体的に近い雰囲気。Redmi 9Tはグラウンドの手前に備えられていISOは広角時も32と変わらず低い数値を維持。るネットが写っているので、かなり描写が細かい事が分かります。ただし後方にかけては徐々に暗さが目立つ結果に。拡大しなければ分からないレベルですが。

iPhone 12 miniは光のバランスがちょうどよく、最後方のマンションまで高精細。ISOは広角でも32と変わらず低い数値を維持。高感度撮影時におけるカメラ性能の高さが表れています。

1万円台のXiaomi Redmi 9Tと8万円台のiPhone 12 mini、カメラ画質の違いは?

Redmi 9TiPhone 12 miniの価格差は6~7万円程度。その価格分の画質差は、はっきり言って出ていませんでした。これはiPhone 12 miniのカメラ画質が低いというより、Redmi 9Tが高画質すぎると判断するのが適正でしょう。ピクセルビニングによる画素サイズの拡大効果は想定以上。さらにGCamの導入によりソフトウェア性能も引き上がり限界を超えた画質に。

iPhone 12 miniは高感度撮影の強さが印象的。1,200万画素程度の解像度では、センサーサイズが1/2.55でも十分なのだと認識させられました。レンズのF値を小さくし、ソフトウェアを強化する事で圧倒的な低ISOを実現。1,200万画素の高画質追求がモデルチェンジごとに続けられています。

Redmi 9Tはやや暗め、iPhone 12 miniは明るすぎといったシーンがいくつか見られたので、撮影時に露出を微調整すればさらに画質はアップするでしょう。

Xiaomi Redmi 9TとiPhone 12 miniの主な仕様

iPhone 12 mini Redmi 9T
Soc A14 Bionic Snapdragon 662
容量 4GB/64GB、4GB/128GB、4GB/256GB 4GB/64GB
電池 2,227mAh 6,000mAh(18W急速充電)
重量 133g 198g
画面 5.4インチ(FHD+、有機EL) 6.53インチ(FHD+、液晶)
素材 ディスプレイ:Ceramic Shield
側面:アルミニウム
ディスプレイ:ゴリラガラス3
ボディ:プラスチック
カメラ 【メインカメラ】

解像度:1200万画素
F値:1.6
焦点距離:26mm
センサーサイズ:1/2.55
画素サイズ:1.4µm
オートフォーカス:デュアルピクセルPDAF
手ブレ補正:光学式
望遠:光学2倍

【超広角カメラ】

解像度:1200万画素
F値:2.4
焦点距離:13mm
センサーサイズ:1/3.6

 

【メインカメラ】

解像度:4800万画素
F値:1.79
焦点距離:26mm
センサーサイズ:1/2.0
画素サイズ:0.8µm、
1.6μm(1200万画素時)
オートフォーカス:PDAF

【深度測定カメラ】

解像度:200万画素
F値:2.4

【マクロカメラ】

解像度:200万画素
F値:2.4

【超広角カメラ】

解像度:800万画素
画角:水平120度
F値:2.2
画素サイズ:1.12µm

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