Xiaomi(シャオミ)が2022年2月に日本で発売を開始したBluetoothイヤフォン『Redmi Buds 3 Pro』。それなりの期間使ったので、個人的に感じた『良いところ』『イマイチなところ』をそれぞれまとめました。
Xiaomi Redmi Buds 3 Proを数ヶ月使用して感じたこと
Xiaomi Redmi Buds 3 Proの良いところ
廉価モデルながらワイヤレス充電に対応している
無線(Bluetooth)イヤフォンのメリットは手軽さ。その手軽さを充電時も継承しているのがワイヤレス充電です。音楽を聴く事に加えて充電も手軽というのは間違いなく大きなメリット。
効果を体感出来るレベルのアクティブノイズキャンセル
Redmi Buds 3 ProはANC(アクティブノイズキャンセル)機能を搭載しています。『外音取り込み』や周りの環境音に合わせてAIが自動調整を行う『Adaptive』モードにも対応。キャンセル精度は体感で違いが分かる程度。電車の中などではしっかりと効力を発揮。
ストリーミング動画視聴時に音ズレを感じなかった
パソコンでYouTube、Fire TV Stickで映画を観る時にRedmi Buds 3 Proを使用していました。一部のBluetoothデバイスで症状が出る『音声遅延』ですが、私の使用環境においてはRedmi Buds 3 Proで気になる『音ズレ』は発生しませんでした。
Redmi Buds 3 Proのイマイチなところ
公式アプリが用意されていない
これはRedmi Buds 3 Proの致命的な部分。ノイズキャンセルの設定などをイヤフォン本体で行うのはとてつもなく不便。この部分は『Mi Buds M8』という非公式アプリで改善されますが、公式アプリが無いというのはいただけない。
音質がイマイチ。高解像度音源の再生には不向き
LDACをサポートする他メーカーのイヤフォンと比較して、音質の部分で明確に『劣っているな』と感じました。Amazon Music HDなどで高解像度音源をじっくり聴きこむには適してないです。ストリーミング動画視聴や電車移動・勉強時に使用するのが限界。
Xiaomi Redmi Buds 3 Proの後継機Redmi Buds 4 Pro登場!
Xiaomiは2023年3月2日(木)に、Redmi Buds 3 Proの後継機となる『Redmi Buds 4 Pro』を日本市場で発売開始。両モデルでは一体どういった違いがあるのかをチェックしていきましょう。
Redmi Buds 3 ProとRedmi Buds 4 Proの主な仕様
Redmi Buds 3 Pro | Redmi Buds 4 Pro | |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
LDAC | 非対応 | 対応 |
公式専用アプリ | 非対応 | 対応(Xiaomi Earbuds) |
イマーシブサウンド | 非対応 | 対応 |
ノイズキャンセル深度 | 最大35db | 最大43db |
AIシーン検出 | 対応 | 対応 |
外音取り込み | 対応 | 対応 |
声の強調 | 対応 | 対応 |
ドライバー | 9mm | 10mm+6mm(デュアル) |
インピーダンス | 32Ω | 24Ω |
デュアルデバイス接続 | 対応 | 対応 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
充電ポート | USB Type-C | USB Type-C |
Redmi Buds 4 Proでスペックダウンした部分
充電ケースがワイヤレス充電に非対応
Redmi Buds 3の充電ケースが採用していた『ワイヤレス充電』機能が無くなりました。この部分のコストカットが、他にプラスの要素として作用しているのか。それとも価格の維持が厳しくなり、単純に削られただけなのか。
Redmi Buds 4 Proでスペックアップした部分
ハイレゾBluetoothコーデックLDACに対応
LDACはSONYが開発した音声圧縮コーデックです。サンプリングレート(1秒間に送られた情報をサンプリングする回数)が最大『96kHz(96,000回)』で最大bit深度(1秒間に送受信可能なデータ量)は『24bit』。ハイレゾ音源をダウンコンバートする事なく伝送するのに適しています。
2種類のドライバーを組み合わせることで広い音域をサポート
イヤフォンの必須部品となり、音質に大きな影響を与える『ドライバー』。Redmi Buds 4 Proでは10mmの『アルミニウム合金ダイナミックドライバー』、6mmの『高音周波数用チタンダイナミックドライバー』を採用。
Redmi Buds 3 Proの音質を『イマイチ』と感じさる一因になっているのが音域の狭さ。Redmi Buds 4 Proで追加された高周波用のチタンダイナミックドライバーは、どこまで音色に彩りを持たせてくれるのか。
アクティブノイズキャンセルがより強力に
Redmi Buds 3 Proではノイズキャンセルの深度が最大『35db』でした。gakki.comの情報を参考にすると、これは『郊外の深夜、病室内』程度。実際に使っていてこの表現はしっくりきます。
Redmi Buds 4 Proではノイズキャンセル深度が最大『43db』に上がり、『市内の深夜、図書館内』まで静音化。ノイズキャンセルに関してはRedmi Buds 3 Proの時点でそれなりに満足していましたが、そこからどこまで違いを感じられるかは注目すべきポイント。
低インピーダンス化による迫力アップ
Redmi Buds 3 Proは電気抵抗を示すインピーダンスが『32Ω』。Redmi Buds 4 Proでは『24Ω』と数値が小さくなっています。抵抗値が小さくなった分『大音量』での再生が可能に。
極端に抵抗値を下げるとノイズが発生する原因となりますが、24Ωは一般的なレベル。Redmi Buds 3 Proで感じた物足りなさの一部を補うことにもなるはず。
没入感を高めるイマーシブサウンドに対応
Redmi Buds 4 Proで新たに搭載された没入型サウンドシステム『イマーシブサウンド』には、独自技術となる『HRTFサウンドアルゴリズム』を使用。イマーシブとは『没入感のあるさま』を示し、360度全方位から聞こえる音源は『イマーシブオーディオ』として定義されています。
Amazon Music HDやプライムビデオの『Dolby Atmos』『360 REALITY AUDIO』コンテンツがどういった聴こえ方になるのかはとても興味深い。
専用公式アプリXiaomi Earbuds
Redmi Buds 4 Proではようやく『Xiaomi Earbuds』という公式アプリが登場。Redmi Buds 3 Proでも使えるかと思い試してみましたが、何故か非対応でした。
イメージ画像を見る限りは、非公式の『Mi Buds M8』に近い勝手。ひとまず公式アプリがちゃんと用意されて一安心といったところ。
アップデート項目があまりに多いのでひとまずRedmi Buds 4 Proを買ってみた
充電ケースのワイヤレス充電は非対応となりましたが、それ以外にイヤフォンとしてのアップデート項目があまりに多すぎる!実際に試さずにはいられないという事で、Redmi Buds 4 Proを購入。使用感については後日お届けします!
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