2023年12月8日から日本市場で発売されているXiaomi(シャオミ)のスマートフォン『Xiaomi 13T』『Xiaomi 13T Pro』。両モデルのカメラ(背面)に関する主なスペックは下記の通り。
Xiaomi 13T | Xiaomi 13T Pro | |
メインカメラ(広角) |
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望遠カメラ |
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超広角カメラ |
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『レンズ』『イメージセンサー』といったメインのハード部分はどちらも同じ。上位、下位モデルによる差別化は行われていません。一見カメラ目的で購入するのであれば『Xiaomi 13T一択』となりそうですが、実際どうなのか。
Xiaomi 13Tが搭載するSoc『Dimensity 8200-Ultra』は、同シリーズではじめて『Xiaomi Imaging Brain』を採用。画像処理を最適化することで『消費電力の削減』『撮影速度の向上』などを実現。

Dimensity 9200+(Xiaomi 13T Pro)はISP(Image Signal Processor)に『MediaTek Imagiq 890』を採用。MediaTekは同ISPの特徴について『薄暗い環境でも明るくシャープ』としており、この部分が画質にどういった影響を与えるかは注目すべきポイント。

また公式ページ(仕様)のセンサー部分を見ると、Xiaomi 13T Proに記載されている『カラーセンサー』がXiaomi 13Tはなし。書き出される色に違いはあるのか。
Xiaomi 13T Proのメインカメラに関しては、すでに静止画の検証を行っています。先代(Xiaomi 12T Pro)と比較してハード部分はやや『後退』ととれなくもありませんが、撮ってみると描写力は向上している印象。

ここからは、『Xiaomi 13T』『Xiaomi 13T Pro』で撮影した画像(HEIF→JPEG)の比較をご覧ください。どちらの端末も『HDR:オート』『AIカメラ:OFF』『ファイル形式:HEIF』に設定。雲が多めの夕刻だったので、撮影コンディションはそこまで良いとは言えません。

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/100、ISO:64、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.46MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/144、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.73MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/131、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:991KB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/200、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.09MB(HEIF)、撮影モード:オート
レンズとイメージセンサーが同じとは思えない描写の違い。Xiaomi 13Tは全体的に暗い(寒色より)雰囲気で、Xiaomi 11T(Dimensity 1200-Ultra搭載)を彷彿とさせる仕上がり。

この程度差があると、左下部の透かしを見ずに『どちらで撮影したか』を認識出来ます。スマートフォンのディスプレイ(特に有機EL)ではそれがより明確に。

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/123、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:555KB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/232、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:0.95MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/153、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.11MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/197、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.28MB(HEIF)、撮影モード:オート
落ち着いたレトロな雰囲気が好きな人は、Xiaomi 13Tの描写にあまり違和感を覚えないかもしれません。しかし『柔らかい雰囲気』『元から暗めの色』の被写体は、手動で少し露出を上げた方が良さそう。

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/50、ISO:400、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:939KB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/128、ISO:1000、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.28MB(HEIF)、撮影モード:オート


【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/50、ISO:250、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:996KB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/50、ISO:320、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.17MB(HEIF)、撮影モード:オート
描写が暗めだと、雰囲気に加えて『物質的な柔らかさ』も伝えづらくなります。緑の葉が黒っぽくなってしまうのは、個人的にマイナスポイント。花など植物の写真を多く撮る人には、Xiaomi 13T Proの方がお勧めですね。

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/100、ISO:100、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:1.52MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/155、ISO:50、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:778KB(HEIF)、撮影モード:オート

蛍光色を感じさせるピンクも、Xiaomi 13T Proはクッキリと鮮やか。高輝度なディスプレイで見るとリアリティが増します(私が使っているPCディスプレイではやや不自然に見えました)。

【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/50、ISO:250、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:4.38MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/50、ISO:160、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:4.97MB(HEIF)、撮影モード:オート


【Xiaomi 13Tのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/100、ISO:320、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:4.94MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proのメインカメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/100、ISO:160、焦点距離:6.92mm(35mm換算:24mm)、倍率:等倍、データサイズ:5.52MB(HEIF)、撮影モード:オート
Xiaomi 13T Proの『明るい描写』は低照度環境で大きな効力を発揮。Xiaomi 13Tは木々が黒つぶれ気味ですが、Xiaomi 13T Proは細かいディテールを認識出来る程度。
Xiaomi 13T Proの高い画像処理力が影響するのは、メインカメラだけではありませんでした。望遠カメラはイメージセンサーのサイズが『1/2.88インチ』と小さいので、メイン(広角)と比較して扱える光の量が少なめ。

【Xiaomi 13Tの望遠カメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/140、ISO:50、焦点距離:7.1mm(35mm換算:50mm)、倍率:2倍、データサイズ:1.77MB(HEIF)、撮影モード:オート

【Xiaomi 13T Proの望遠カメラで撮影(デフォルトのカメラアプリ)】F値:1.9、シ ャッタースピード:1/219、ISO:50、焦点距離:7.1mm(35mm換算:50mm)、倍率:2倍、データサイズ:2.99MB(HEIF)、撮影モード:オート
Xiaomi 13Tの望遠カメラは後方がモヤっとして分かりづらいのに対し、Xiaomi 13T Proは枝や葉の細かい部分まで認識可能。これはHDR(露出の異なる画像を複数枚合成)技術に差が出ているのかも。撮影後に画像補正でどうにかするには厳しいレベルです。
ハイエンドのXiaomi 13T Proと比較せず、『ミドルクラス上位のスマートフォン』として単体で見ればXiaomi 13Tの画質は悪くないクオリティ。

ただし静止画撮影が主な利用目的で『Xiaomi 13TとXiaomi 13T Proでどちらを買うか迷っている』という人は、後者を選ぶべきだと思います!
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Xiaomi 13T ProとXiaomi 13Tの主な仕様
Xiaomi 13T Pro | Xiaomi 13T | |
Soc | MediaTek Dimensity 9200+(4nm) | Dimensity 8200-Ultra(4nm) |
容量 | 12GB/256GB
|
8GB/256GB
|
電池 | 5,000mAh | 5,000mAh |
充電速度 | 最大120W | 最大67W |
充電器 | 同梱 | 別売り |
重量 | ガラス:約206g、IPU:約200g | ガラス:約197g、IPU:約193g |
画面 |
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カメラ | メインカメラ
望遠カメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
|
メインカメラ
望遠カメラ
超広角カメラ
フロントカメラ
|
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
センサー | 近接センサー、360°環境光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、フリッカーセンサー、カラーセンサー | 近接センサー、360°環境光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、リニアモーター、IRブラスター、フリッカーセンサー |
スピーカー | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) | デュアルスピーカー(Dolby Atmos対応) |
SIM | nano SIM + eSIM | nano SIM + eSIM |
Xiaomi 13T Pro / Xiaomi 13Tにお勧めなSIM
- 5G:NSA + SA をサポート
- 5G:n3/28/41/77/78
- 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28
- 4G:LTE TDD:B38/39/40/41/42
- 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
- 2G:GSM:850 900 1800 1900MHz
docomoの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band19(◎)、Band21(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)、Band n79(×)
docomo回線が使えるお勧め格安SIM
Softbankの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band8(◎)、Band11(×)、Band28(◎)、Band42(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
Softbank回線が使えるお勧め格安SIM
auの周波数帯対応状況
- 4G:Band1(◎)、Band3(◎)、Band18(◎)、Band41(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)、Band n78(◎)
au回線が使えるお勧め格安SIM
楽天モバイルの周波数帯対応状況
- 4G:Band3(◎)、Band18(パートナー回線)(◎)
- 5G(sub6):Band n77(◎)
楽天回線が使えるお勧め格安SIM
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